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晃華学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「晃華学園中学校の社会」
攻略のための学習方法

出題構成

例年、総解答数は30前後で大問は2~4問ほどだった。
年度によって、大問ごとにだいたい分野が分けられている場合もあり、各分野が融合している総合問題の年度もあったので、特に「大問ごと」という意識は持たない方が良い試験であった。
近年に試験時間が25分から35分に伸びてからは、平成26年度では総解答数も40問、30年度では36問となり、理社のボリュームが少し増えてきた。

ここ数年は大問3つがそれぞれ歴史・地理・政治と分野ごとに分けられていたが、平成30年度では大問は1つだけの総合問題にもどり、年度により形式に変化が見られる。
設問の内容にはあまり変わりは無く、1~3行の記述問題が4~6問ほど、残りは用語記入と記号選択で、記号選択の方が問題数は少し多めの場合が多い。

用語記入と記号選択の問題は、中学入試の基本的事項を答えさせるものが多い。記述問題は出来事・制度の説明や資料から読み取れることを考えさせる問題など、やや難度の高いものが出されている。全体として文字を書く分量も多くなるので、スピードも必要とされる点、意識しておくべきである。

歴史分野

原始時代から現代まで、政治・経済・文化・外交など、まんべんなく幅広い範囲から出題されており、とくに偏りは見られない。資料・図版は資料集などで一般的に見られるものが多く、用語記入や記号選択も基礎的な知識で答えられるものがほとんどである。

この分野で出される記述問題は、出来事や制度について説明させるものが多い。ただその用語を覚えているだけではなく、その背景などの周辺事項も理解しておく必要がある。

また、年代順の並べ替えの問題が出された年度もあるので、基本的事項をしっかり覚えた上で、資料集・年表などで各時代の特徴と流れもとらえておくようにしたい。

地理分野

国土と自然、農業・工業などの産業について、地図や統計を用いて出題されている。
ひとつの県や地方をテーマにしたり、日本全体から広く訊かれたりと、形態も様々である。また、世界地理の問題も近年よく見られる。位置を訊かれる問題も多いので、白地図も活用すること。

この分野の記述問題は資料やグラフから考えられる原因・理由を問うようなものが多いので、単に統計の数値や順位を覚えるだけでなく、その意味や他分野との関連・影響などについても考えながら、資料に触れるようにしたい。
その他の問題は基本事項を問うものが大部分なので、まずは基礎力の充実が第一である。

政治分野

日本国憲法・三権分立・政治のしくみなどの分野から多く出題されている。そこに福祉・国際社会・時事問題などが織り交ぜられているといった傾向である。

この分野でも記述問題が見られ、税や経済のしくみを説明させるような問題も出されている。テキストの基礎的な事柄をしっかり頭に入れて、ニュースや時事問題集などで社会的な出来事にもなるべく多く触れて、考えを深めておくようにするとよい。

知識・記述

全体として、特別な難問やあまりに細かい知識を問う問題は見られないが、記述問題はやや難化の傾向がある。資料をもとに、知識だけでなく理解の深さや表現力を問うような問題も出題されている。

記述問題は、やはりただその用語を知っている程度では対処できない。その用語や出来事についておおまかな説明ができるくらいに理解しておかなければならないので、人物・事件・制度などに関して、その背景・原因などの周辺事項も合わせて整理しておくことが大事である。

思考力を必要とする問題に対応するためにも、データの意味やそれがもたらす他への影響などまで、少し深く考えるような習慣を身につけたい。

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2018年度「晃華学園中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

今年度は大問が1つだけの総合問題となった。問題数は36問で例年と大きな変化は無い。

様々な分野の問題が順不同で出されるので、1問1答の要領でどんどん答えていこう。
素材文は下線部を読むだけでも答えられる問題も多い。

前半は時間を節約して、後半の記述問題になるべく多くの時間を残しておきたい。

【大問1】総合問題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:35分
  • ★必答問題

問2 アフリカ大陸の国では、まだオリンピックは開催されていない。

問3 満濃池はため池の多い香川県にある。

問4 高度経済成長期に各地で公害が発生した。

問5 秋田県・大潟村(八郎潟)が北緯40度・東経140度の位置にあるので、緯度・経度の目安にするとよい。

問6 (1)キャベツは愛知・群馬・千葉の順(2015年度)。

   (2)茶は静岡・鹿児島で1位・2位(2016年度)。

問7 (1)普通選挙法と治安維持法の制定がともに1925年で大正時代に当たる。

   (2)アは警察署、イは工場、ウは灯台である。

問9 1936年に二・二六事件が起き失敗に終わったが、以降は軍部の力が増すことになった。

問10 1937年、日中戦争の勃発により日本は戦時下となり、翌年には国家総動員法も制定され物資・人員が戦争へと集中する体制になった。

問11 (2)坂上田村麻呂が桓武天皇により征夷大将軍に任命されたのは平安初期の797年。
     その後は藤原氏による摂関政治、上皇による院政を経て平氏による武家政権の起こりというおおまかな流れになる。

   (3)竪穴住居や寝殿造・武家造・書院造などの建築様式は時代を見分けるキーワードになる。

   (4)アは奈良時代、イは平安時代、エは室町時代の説明である。

   (5)当時、倭寇と呼ばれる海賊が出現したため、正式の貿易船である証拠として勘合という割り札を使用した。

問13 福岡県・沖ノ島を中心とする宗像大社の関連遺産群が世界文化遺産に登録された。2018年には長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が登録されている。

問14 2018年度の出荷総額では中京・阪神・瀬戸内・関東内陸・京浜の順で1位~5位となっている。中京は機械工業、阪神は金属・化学工業が多いなどの特徴を覚えておこう。

問15 首都高速道路は1950年代後半から建設が検討されていたが、東京オリンピックの開催が決まって計画が促進され、1962年に最初の区間が営業を開始している。東海道新幹線はオリンピックの開催前を目指して急ピッチで建設が進み、完成したのは開催月・10月の1日であった。

問16 日本では当たり前にある電線がロンドンの路上には見当たらない。これは欧米では電線の地下化が進んでいるためである。まず、街の景観が良くなる利点がある。また、地下にあれば災害による断線・倒壊が地上にあるよりは防ぎやすいというのも良い点であろう。

問18 (1)近年、中国など日本の近隣諸国の経済発展や入国ビザの緩和などにより、来日外国人は爆発的に増えている。

    (2)残る2つは仏教とイスラム教だが、自分でイメージしやすい方を選べばよい。仏教なら剃髪による坊主頭・袈裟や仏像など、イスラム教なら日に5回も行う礼拝の様子などを図案化すればよいだろう。

     (3)スカートなど男女の服装の違いが、性による決めつけと捉えられる恐れがある。

攻略のポイント

解答数で見てみると、今年度は地理・歴史に重点が置かれた構成となっていることがわかる。前年度は歴史・現代社会の問題数が多かったので、年度によって差があるようである。

用語記入・記号選択は基本的事項を問う問題がほとんどなので、まずは基本事項を漏れの無いように丁寧に学習することが肝要である。

記述問題は、理由を考えさせる問題が以前より増えて難しくなった印象である。出来事の理由や制度の目的を端的にまとめる練習をしておこう

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