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明治大学付属中野中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「明治大学付属中野中学校の理科」
攻略のための学習方法

いわゆる難問、奇問はなく、これまでの学習中に見たことのある問題が大半を占めるから、受験テキストを使った学習が重要となる。「物理、化学、生物、地学」の4分野からそれぞれ2題程度ずつ計8題出題されるため幅広い学習が必要であるが、基本~標準程度の問題を完璧にこなせるようにしておけば合格点に手が届く。さらに得点を取りたければ応用問題演習を繰り返すと良い。
また、一通りテキスト学習を終えたら、最低でも1週間に1年分以上の頻度で過去問演習を繰り返し、ミスをした問題について受験テキストを使った類題の反復練習をすると効率が良い。

以下、分野別に学習法を述べる。

【物理・化学】

計算問題の学習を主軸としつつ、言葉の意味や現象・実験器具についての知識も正確に理解しておきたい。また、物理分野、化学分野ともに表やグラフを用いた問題が頻出であるから、正しく解けるように練習を積んでおきたい。この分野に苦手意識を強く持っていた人でも、グラフや表の情報の読み取り方を知ればすんなり納得できる場合があるから諦める前に解決の道を探って欲しい。

ほとんどの問題が「比例」「反比例」の関係性を使うだけであることを知らなかったり、グラフの縦横の軸が表すものを正しく認識していなかったり、問題文に書かれている実験の条件を読み飛ばしていたりすることで、何をすればよいか分からないということがよくあるが、丁寧に図解されている参考書を読んだり、先生に図解してもらったりして解決したい。

また、根本原理を理解した後に練習を重ねればさらに安定的に得点しやすくなる分野であるから、1日に1問ずつ問題を解いたり、週に2回程度理科の計算練習をしたりするなど理科の学習をルーティン化して解き慣れておくとさらに心強い。

【生物・地学】  

暗記が必要な分野についてはインプット(読む、聞く)よりアウトプット(話す、書く)に重きを置いて学習すると良い。お家の人や先生にクイズ形式で出題してもらったり、テストをして実力を試したりするとよい。その際、受験テキストの一問一答形式の問題や基礎を確認するような問題、語句の穴埋め問題などを活用すると良い。本校入試ではマニアックな知識は必要ないから、適切な問題集で知識確認するとよい。

地学分野の天体や生物分野の蒸散や光合成量の問題については計算や作図問題も出題されるため、図の描き方や図・表の見方を理解することが重要となる。この部分においても、自分一人では納得できない場合、丁寧な図解がある参考書を読んだり、家庭教師や塾の先生に教えてもらったりして早期解決しておきたい。

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2018年度「明治大学付属中野中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問8つの内訳は、生物2題、地学2題、化学2題、物理2題となっており、各3,4問ずつ全体では計25問の出題だった。

計30分であるから、単純計算すると1問あたり1分程度で解けばよいことになるが、
選択形式の問題や語句を答える問題は30秒程度を目安に回答し、
計算問題や思考型の問題は2分以内を目安に回答するのが妥当と思われる。

【大問1】植物(種子)/生物

  • 難度:
  • 時間配分:3分

いずれも受験テキストにおいて基礎知識として扱われるものや、日常生活や家庭科などでも聞く機会がある知識であるから、確実に得点したい。

(2)(3) 米、大豆いずれも養分をたくわえる部分は最も体積が大きい部分であるが、それぞれ名前が異なるので注意したい。

【大問2】動物(ヒトの心臓)/生物

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

是非正解したい問題。心臓の部屋の名前、血管の名前、血液の名前を図と関連付けて整理しておくとよい。心臓から出ていく血液を通す血管が動脈とか、肺と接続されているから肺○脈といった具合に名前の付け方のルールを学ぶとさらによい。

(2) 文を正しく読み取ることが重要。「全身を流れてきた血液が入る部屋を1番目として」という部分を読み飛ばすわけにはいかない。

(3) 肺から流れ込んできた血液が流れる血管を考えると良い。

【大問3】天気(海陸風)/地学

  • 難度:
  • 時間配分:3分

海陸風のメカニズムを、「砂と水の温度変化の違い」や「温度変化に伴う空気の動き」に関連付けて整理できている必要がある。受験テキストに必ず載っている内容であるから確実に得点したい。

(1)② 砂上の空気の温度が、水上の空気の温度より高くなった結果としておこる空気の流れを図に描きこめるとよい。

【大問4】天体(金星、火星、日月食)/地学

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

与えられた図を使って、金星、火星の動き、地球からの見え方の違いを整理できる必要がある。

(1) 地球と惑星の距離が変わると、惑星の見かけの大きさが変化する。また、金星などの地球の公転軌道の内側を公転する惑星は夜中に見えない。この2点を図から判断するとよい。

(2) 地球を昼と夜で分けておけば、明け方に見える範囲や方角を考えやすくなるから実践してほしい。

(3) 日月食は地球と月と太陽が一直線上に並ぶとき、真ん中にある天体の影を見ることになる。したがって日食は月の影を、月食は地球の影を見ることになる。

【大問5】気体(燃焼と空気)/化学

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

空気に含まれる気体のおおよその割合についての知識が必要。

(1) 酸素、水素、二酸化炭素の発生方法と集め方の違いを整理しておきたい。

(2) 酸素がろうそくの燃焼に使われた結果、ろうそくの成分の炭素とくっついて二酸化炭素になる。

【大問6】水溶液(溶解度)/化学

  • 難度:標準
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

頻出の問題であるから確実に得点したい。溶解度、水溶液、溶質などの用語について正確に理解しておくことが必要。

(2)① 温度が一定のとき水に溶ける最大量は水の重さに比例する。また、水溶液の重さは、水と溶けている物質(溶質)の重さの和となる。
    解ける最大量を超える量の物質を水に入れたとき、結晶として出てくる。

(3) 食塩水に溶けるホウ酸の量を考えたい場合、「食塩水中の水の量」に対して溶けるホウ酸の量を考える必要がある。したがって水が200gではないことに注意したい。

【大問7】音(糸電話)/物理

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

固体を振動が伝わって音が聞こえる仕組みについて理解していれば容易であろう。(2)(3)で迷いが生じた場合は悩みすぎずに何かしら答えを書いて次に進むべきだろう。

(2) 糸をたるませた場合の振動の伝わりやすさの変化を考えると良い。

【大問8】物の運動(斜面を転がる球)/物理

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

内容自体は頻出であるが、問い方がやや珍しい。受験テキストの類題を解いた経験が豊富なら法則を覚えてしまっているかもしれない。法則を知らない場合でも与えられた文から法則を導きだすことで解ける。

(2) 木球の高さを鉄球の高さの16倍にしたときのことを考えればよい。

攻略のポイント

問題数が多すぎることはないが、一問にかけられる時間が短いため、だらだら解かず分かるものから順に素早く解いていくことが大切である。

一部の問題では、知識を忘れてしまっている場合でも問題文の内容から推理することで回答できる場合があるから、問題文を丁寧に読みたい。

普段の過去問演習時に、この2点を意識しながら取り組むことが重要である。   
受験テキストに載っている問題が大半であるから直前期にテキストの内容を一通り復習すると良い。

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