中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

法政大学第二中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「法政大学第二中学校の算数」
攻略のための学習方法

本校の入試問題は、出題傾向が比較的安定している。したがって、出題傾向に合わせた学習は特に有効といえるだろう。

【大問1】対策について

【大問1】は例年、計算問題となっている。そして単位換算に関する問題が1題含まれているので、単位換算が苦手な人は練習しておく必要がある。単位換算では、日時に関する単位が出題されることが多いが、面積や長さなどの単位が出題されることもある。

【大問2】対策について

【大問2】は小問集合である。典型的な〇〇算タイプ、場合の数、平面図形(比を使わないタイプ)の問題が目立ち、最後の問題は大抵の場合、約束記号の問題になっている。中学入試の基本といえる問題が多く、日頃から小問集合(一行問題)の演習をきちんとこなしていれば対応できるだろう。ただし、苦手意識の強い分野は、克服できるように十分練習しておく必要がある。最後の約束記号の問題は、特別な知識は不要な問題である。過去問演習を通じて慣れてしまえば問題ないだろう。

【大問3】以降の大問対策について(分野別)

 ・平面図形の大問対策 
平面図形の中でも、相似比や面積比に関する問題、図形の移動(重なった部分の面積)の問題が多い。難問は出題されていないが、標準レベルはクリアしていないとやや厳しいだろう。十分に対策を行えば点数につながるので、時間をかけて練習しておくとよい。

・立体図形の大問対策
容器内の水面変化に関する問題、体積・表面積の問題がよく出題されている。水面変化に関する問題は重点的に演習しておくとよい。この分野が苦手な場合は、基本事項が疎かになっている場合が少なくないので、基本レベルからしっかり取り組んだ方が無難である。体積・表面積については、複雑に切断した立体は出題されていない。基本~標準レベルの演習で対応できる問題が多いといえる。 

・速さの大問対策
ダイヤグラムなどを書いて整理すると解きやすくなる問題が多い。普段の学習においても、図を書いて解く習慣をつけておくとよいだろう。この分野は、様々な解法が考えられる問題が多いので、単に答えを求めて終わりにするだけでなく、別解を考えてみることもよい練習になる。

 ・規則性の大問対策
オーソドックスな問題が多い。他の分野との関連を考えると、規則性が苦手な場合は、早めに対策を立てておいた方がよいだろう。また、6年後半になると、塾のカリキュラムによっては、軽く扱われてしまう場合があることにも注意したい。標準的な問題については、夏休みまでには解けるようにしておくことが望ましい。

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2018年度「法政大学第二中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

計算問題→小問集合→大問という例年通りの出題構成である。
今年度の問題では、終盤になるとやや難しい問題も見られるが、前半に時間をかけすぎなければ、試験時間は十分あるといえる。しかし、正解すべき問題に時間をかけた方が得策な可能性もあるだろう。

【大問1】計算問題

  • 難度:
  • 時間配分:4分

例年通り4題出題されており、(1)(2)のみ途中式の計算も書くように指示されている。

<時間配分目安:4分>

【大問2】小問集合

  • 難度:
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

(1)は、過不足に関する基本的な問題。

(2)は通過算。この問題も基本的である。

(3)は割合の問題。図を書いて考えると分かりやすい。

(4)は場合の数。サイコロの目の出方の組み合わせを調べてから計算すればよい。この問題であれば、樹形図を
     書いて調べるという方針で解いても、それほど時間はかからない。

(5)は平面図形。比を使って考えるとよい。

(6)は最大公約数と最小公倍数を素直に求めれば、あとは計算するのみである。

<時間配分目安:8分>

【大問3】数列

  • 難度:
  • 時間配分:4分

典型的な群数列の問題である。

(1)は、数列の基本問題。

(2)について。1から整数を順に足した数のうち、2018に近い数を探すことがポイント。この数字を見つけれ
     ば、あとは単純に求めることができる。

<時間配分目安:4分>

【大問4】食塩水

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

(1)(2)は2つの食塩水(あるいは水)を混ぜる基本的な問題。

(3)は3つの食塩水を混ぜる問題。一旦、2種類の食塩水を混ぜたときの濃さを求めてもよいが、面積図を利用し
   て、3種類を一気に混ぜる場合を考えた方が楽に求められる。

<時間配分目安:6分>

【大問5】平面図形

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分

図形を移動させたときに、重なる部分の面積を求める問題。解法は難しくないが、図形が複雑なので、丁寧に作業しなければならない。

(1)は片方の図形のみを移動させる問題。慌てずに処理できれば、難しくはないないだろう。

(2)は両方の図形を移動させる問題。重なっている部分の面積を求める問題なので、2つの図形がどれだけ近づ
     くかを考えるとよい。丁寧に作業する力が問われている。

<時間配分目安:9分>

【大問6】立体図形

  • 難度:やや難
  • 時間配分:13分

直方体の表面積・体積に関する問題で、和や差に注目して考えていくことになる。

(1)は2つの直方体を合わせたときの表面積から、元の直方体の表面積を求める問題。和と差に関する定番問題
   の類似タイプなのだが、そこに気づくことができるかがポイント。

(2)は直方体の面のうち最大の面の面積を求める問題。立体図形の問題というよりは、和と差の問題と考えた方
     がよいだろう。

(3)は直方体の体積を求める問題。問題文で、辺の長さの比が与えられているが、この比は自分で求めることが
     できる。

<時間配分目安:13分>

攻略のポイント

【大問1】【大問4】は比較的解きやすい問題が多いが、【大問5】【大問6】になると解きにくい問題になる。特に、【大問6】(2)(3)は難易度が高いので、算数にある程度自信がある場合を除いて、深追いしなくてもよいだろう。

まずは、【大問1】【大問4】で得点を稼いでおくことが非常に重要である。【大問5】は、丁寧な作業力が必要で手間がかかるが、解法自体は難しくない。【大問4】で得点が十分取れていると確信できる状態になったら、じっくり時間をかけて取り組んでみるとよい。

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