法政大学第二中学校 入試対策
2018年度「法政大学第二中学校の理科」
攻略のための学習方法
標準的なテスト形式
今をときめく武蔵小杉に位置し、2016年に共学化をはたして、話題を集めている法政大学第二中学。理科のテスト形式は時間40分で大問が6、小問数は30問台と標準的なものである。
問題文も総じて長さを感じるほどのものではなく、大問で使われる実験も授業やテキストなどで見聞きしたものがほとんどであり、新味を感じさせるところはない。テストとしては解いていて面白さはないが、理科の基本的な知識を問う内容としては妥当なものと言える。
基本的な知識の暗記は必須
よって、攻略のための戦略法として特別なことは必要ない。あくまでも地道な暗記作業と知識の定着、その上で計算を必要とする分野の問題をそつなく自分のものにしていけば合格点はもちろんのこと、高得点も期待できる科目になるだろう。
教材で言えば「4科のまとめ」「コアプラス」「メモリーチェック」と言ったまとめ教材の内容をしっかりと自分のものにすることが大切だ。何度もくり返して覚え、公開模試などでその成果を確認しよう。難しい計算問題や実験問題には対応できなくても、当校の入試問題では十二分な得点がとれるはずである。
時事問題対策
ここまではなにも問題になることはない。日頃の努力が成果を結ぶ、という話である。
しかし法政大学第二中学の場合、このあとに難問が控えている。
それは、時事問題対策である。
テストの最後尾に位置し、20点近くの配点をしめるこの時事問題克服こそが、法政大学第二中学征服のほとんどと言えよう。
理科の時事問題というと、その年の気象や天災に関すること、まだ世界レベルで認められた日本の科学者たちなどに関する問題が多いわけだが、法政大学第二の場合もそうだと言えばそうである。だが、その内容がきわめて細かいところが大きな特徴である。
例えば平成29年度1回の6の設問、2018年度1回の6の設問などを見ると、たいがいの知識では対応できないだろう。かなり時事問題のテキストを読み込まないと出てこないし、覚えきれるものではない。しかも、他校のテストではほとんどお目にかかることはない(他では使えない)。まさにこの学校のために労力を捧げることになる。
他の分野は平易なのであまり差がつかない可能性があり、時事問題まで克服した生徒は大きなアドバンテージを得ることだろう。
基本的な知識が8割、かなりマニアックな時事問題が2割をしめるテストである。どちらの内容にもしっかり対応できるよう残された時間を有意義に使っていこう。
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2018年度「法政大学第二中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
テスト時間40分で大問は6問と多めではあるが設問数は標準的であり通常のスピードがあれば時間不足に陥ると言うことはあるまい。
年度によって出題される分野もまちまちなので自分の手が出やすい大問から取り組んでいけば時間を有効に使えるだろう。
【大問1】ヒトの消化器官
- 難度:易
- 時間配分:5分
- ★必答問題
問1から問3まで、つまり大問のほぼすべては基本的な知識が問われる設問になっている。ただし、消化液の名前ではなく消化こう素の名前を聞かれているのでそのあたりまでは踏み込んで覚えよう。
問4は答えられなくても仕方あるまい。
【大問2】太陽の動き
- 難度:標準
- 時間配分:8分
問1・問2は「日かげ曲線」についての知識問題だが問3からは考察を要する、差がつきやすい設問が並んでいる。
問3では「春分の日」というヒントを見落とすと正解が難しくなる。
問4は(1)のア~オの数値を当てはめながら(2)(3)の設問に答える形式になっている。あまり解いたことのないパターンの問題なので問題文または途中の答えの中からヒントを探すことが出来る能力が必要だ。
後半点差がつく問題なので要注意。
【大問3】金属の特徴・中和・水溶液
- 難度:易
- 時間配分:8分
- ★必答問題
入試で頻出の「金属」「中和」「水溶液」などがまとめて登場する、1つの大問だが総合問題風の作りになっている。各々の設問は平易または標準的レベルであり、これは難しいというものは一つもない。全部正解して進みたい。
しいて間違えそうなものを探すとすればBの問4か。
【大問4】てんびんばかり
- 難度:標準
- 時間配分:6分
ここは純粋に計算力が取られる問題になっており、どの設問まで対応できるかで点数が決まってしまう。問題文の条件もよく読んでから設問に答えよう。
問1はあいさつ代わりの問題なのでさらっと解いてしまおう。
問2は50円玉10個を支点から5cmのところにぶら下げ、おもさを量るものは支点から右に30cmのところにぶら下げれば良い。ここもできるか。
問3は左右のつり合いに気をつけて算数を解くように慎重に計算しよう。
2問出来れば及第点、3問とも出来れば力は十分認められる。
【大問5】豆電球
- 難度:標準
- 時間配分:4分
- ★必答問題
これもまた入試の重要ポイント「電流」の問題だが内容は基本的なのでできれば全部正解しておきたい。問1・問2は小4から解いてきた素朴な問題。
問3は「豆電球」と「モーター」が直列つなぎと並例つなぎになっている回路があるのでそこで区別しよう。直列つなぎのものが影響を受けることがわかる。
【大問6】時事問題
- 難度:難
- 時間配分:5分
最後に難敵が待っていた。理科の時事問題である。もちろん社会ともども重要なニュースや出来事には触れてきた上で入試に向かっていることと思うが、ここでの特徴は何と言っても質問内容が細かいことにある。
覚えてさえすれば知識を引き出すだけの問題かもしれないが逆に知らなければどうにもならない。この設問の中で比較的知られていることは「【B】の廃炉」くらいだろう。他の時事は道を歩いているヒトたちに質問してもほとんど知らないと思われる。
こういった趣味が一人歩きしたような問題を出題することに対する賛否はさておき、点数配分も決して低くない大問だけに(75点中14点)、せめて半分程度はあてておけるよう準備したい。理科の時事問題、細部までしっかりと目を通しておく。これ以外に方法はない。
攻略のポイント
テスト時間は40分で75点満点。
受験者平均点は「男子44.2点、女子73.8点」、合格者平均点は「男子54.2点、女子53.7点」なので50点以上の得点を目標にしたい。
理科の標準的な力はあるとして、最大の難関は最後の時事問題である。「4科のまとめ」「コアプラス」など知識をまとめた教材で力を蓄えたあとは時事問題の暗記に努めよう。しかもここ2年分くらいは目を通しておきたい。他に類を見ない、他で使えない知識ではあるが確実に点数アップにつながることは間違いない。
通常の問題で8割、時事問題で5割の正解を見れば、理科の合格ラインは突破できると思われる。
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