晃華学園中学校 入試対策
2018年度「晃華学園中学校の算数」
攻略のための学習方法
過去問演習について
本校の場合、過去問演習において注意する点があることを知っておく必要がある。市販の過去問題集だが、出版社によっては発行されておらず、発行されている出版社もあるが、各年度の1回分ずつしか掲載されていない。本校のホームページでは、過去5年のすべての過去問を見ることができるが、自力で学習するのに十分な解説が掲載されていない。したがって、過去問演習を自力で行うには、いろいろ不都合が生じやすい。信頼できる指導者に、本校を目指していることを早めに知らせ、過去問の進め方などを相談するとよい。また、解説がない過去問に取り組むと、間違えた問題の直しなどのために指導者に質問しなければならない機会が増える。このため、過去問の進捗状況が遅れがちになりやすいので、早めに過去問に取り組むとよい。
問題の難易度の変化について
近年の問題は、かつての問題に比べて取り組みやすくなっている。このため、各分野とも基本的な内容をきちんと押さえたうえで、標準的な問題に数多く触れておけば、本校の問題に対応できるだろう。とはいえ、安易な解法丸暗記などに頼ることなく、考え方をしっかり理解した上で問題を解くことが重要である。
また、数年前までは、やや難しい問題も少なからず出題されている。当時は問題の難易度の差も大きかっただけに、突然考えにくい問題が出題される可能性がないとは言い切れない。特に算数が得意な受験生は、やや難易度の高い問題にも触れておくとよいだろう。
数の性質の対策
数の性質に関する問題は、本校では頻出である。標準的な問題に対応できるようにすることはもちろんのこと、原理・本質をしっかり理解しておくことを重視したい。深く理解していれば、多少難しい問題が出題されても対応できるものである。なお、この分野は差が付きやすい分野でもあるので、算数が得意であれば、やや難しい問題にも触れておくとよいだろう。
図形の問題の対策
平面図形・立体図形どちらもしっかり対策をする必要がある。平面図形に関しては、特定の対策をするというよりは、多くの問題に触れて経験を積むことが大切である。できなかった問題は、ポイントがどこにあるのかきちんと確認しながら学習しておくことが重要である。立体図形に関しては、粘り強く考えることが大切である。解けないからといってすぐに解説に頼るのは好ましくない(もちろん程度にもよるが)。十分に手と頭を動かしてから解説を見るようにしないと、なかなか出来るようにならないのがこの分野の特徴でもある。
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2018年度「晃華学園中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
数年前までは、難易度が高めの問題がよく出題されていた。しかし、近年は高難度の問題は見られなくなった。今年度の問題も、難しい問題は皆無であり、合格者の平均点は高い(全員の平均点は非公表)。
なお、試験時間にはゆとりがあるので、慌てることなくじっくり取り組むことができる。
【大問1】小問集合
- 難度:易
- 時間配分:8分
- ★必答問題
ほとんどが基本的な問題である。
(1)は計算問題。
(2)は道順の問題。定石通りに、交差点に数字を書き込んでいけばよい。
(3)は平面図形の問題。長さと面積を求める典型的な問題である。
(4)は約束記号の問題。ルールに従って素直に計算すればよい。
(5)は和と差の問題。クッキーとプリンを買った個数を反対にしたときの値段に関する問題で、類題は何度か経験していることだろう。
【大問2】立体図形
- 難度:易
- 時間配分:2分
- ★必答問題
展開図を組み立ててできる立体の表面積および体積を求める問題。比較的単純な立体の展開図なので、難しい問題ではないだろう。体積を求めるには、組み立てた形を把握する必要があるが、表面積はその必要はない。表面積は展開図のまま求めた方が楽である。
【大問3】集合と比
- 難度:易
- 時間配分:4分
- ★必答問題
比を絡めているが、基本的には集合に関する問題である。必要に応じて、ベン図などを書くとわかりやすい。
(1)は、はじめに各問題の正解者・不正解者の人数を求めてしまえばよい。あとは典型的な集合の問題である。
(2)も集合の問題。割合のまま解き進めていくことになる。
【大問4】立体図形
- 難度:標準
- 時間配分:10分
仕切りのある水そうに、2つのじゃ口から水を入れていく問題。
(1)は水が仕切りをこえるまでの時間を求める問題。易しい問題である。
(2)は仕切りの高さを求める問題。この問題も易しい。
(3)は、水が仕切りをこえる順番を考える問題。結論を答えるだけでなく、理由も説明する必要がある。やや手間はかかるが、解法自体は難しくない。
【大問5】数の性質
- 難度:標準
- 時間配分:4分
正方形のタイルをしきつめて長方形を作る問題。
(1)はタイルの枚数が最も少ない場合を考える問題。基本的な問題である。
(2)は(1)とタイルの大きさが異なるときの枚数を求める問題。この問題も易しい。
(3)はタイルが2018枚以下で、枚数が最多になる場合を考える問題。平方数に注目することがポイントである。
攻略のポイント
基本的な問題が多いので、高得点が必要になる(合格者の平均点は77.0点)。
【大問1】~【大問3】は全問正解を目指したいところ。
【大問4】は、(1)(2)は易しいので、確実に正解すべき問題である。(3)の理由説明は丁寧に説明することを心がけたい。試験時間は十分な時間があるので、多少時間がかかってもよいだろう。説明不足で減点されることは避けたい。
【大問5】も、(1)(2)は非常に基本的な問題なので、確実に正解すべき問題である。
このように、正解すべき問題が多いので、見直しもしっかり行いたい。解法自体を誤る可能性はそれほど高くないと思われるので、問題文の読み間違いや問われていることと求めた解答が一致しているかなどにも注意するとよいだろう。
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