慶應義塾中等部の傾向と対策
本年度:2023年度
本年度 | 一昨年度 | 一昨年比 | |
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サピックス | 男子58 女子64 | 男子58 女子64 |
男子±0 女子±0 |
日能研 | 男子66 女子67 | 男子64 女子69 | 男子+2 女子-2 |
四谷大塚 | 男子64 女子70 | 男子64 女子70 | 男子±0 女子±0 |
首都圏模試 | 男子74 女子77 |
男子75 女子77 |
男子-1 女子±0 |
※サピックス偏差値・日能研偏差値・四谷大塚偏差値・首都圏模試偏差値は各社公表の数値から合格可能性80%を記載。あくまでも比較検討の目安としてお役立てください。
慶應義塾中等部の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。
受験の攻略ポイント
慶應義塾系列の共学校。どの科目も、試験時間が短いためスピードを意識した演習をしておこう。また「教養人」を求めている慶應らしく「一般常識」を問う設問も多いので、日頃から意識しておこう。
算数 | 手間のかかる問題や解きにくい問題は少ないが、試験時間に対して問題量が多く、スピードと正確さが要求される。 |
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国語 | 総合的な「一般常識」「社会的通念」というものまで問われる。また解答数が多く圧倒的な「スピード」が求められる。 |
社会 | 「基礎的知識」で十分対応可能だが、時間と解答数を考えると、「圧倒的なスピード」「処理能力」が求められる。 |
理科 | 受験者の一般教養を問う傾向。答案を作成する能力のうち、特に要求されるのは、「速度」と「判断力」。 |
算数の攻略ポイント
本校の場合は大問数が多いので、ほとんどの分野から出題されると考えた方がよいだろう。平均点は公表されていないが、高得点での争いが予想される。
したがって、すべての分野をシッカリ押さえておく必要がある。弱点を作らないように心がけたい。
あえて重視するべき分野をあげるなら、平面図形、数の性質であろう。これらの分野は経験の差が出やすいという特徴がある。
2024年度
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】計算と一行問題 | 易 | 6分 | ★ |
【大問2】小問集合 | 標準 | 7分 | ★ |
【大問3】図形の小問集合 | 標準 | 7分 | |
【大問4】規則性 | 標準 | 4分 | ★ |
【大問5】グラフの問題 | 標準 | 9分 | |
【大問6】場合の数 | やや難 | 12分 |
国語の攻略ポイント
「小説」や「論説文」(あるいは「説明文」)、「随筆」「韻文」などの「読解問題」、「総合的知識問題」と「漢字の書きとり」、多種多様な「国語(一般)常識」などといった大問5~6題が基本。
2024年度は、「小説」、「論説文」、「随筆」、「総合的知識問題」、「漢字の書きとり」の5題。文章量は5000~6000字程度(本年度は昨年度より増えて約5700字)。
解答数は例年60ほどだったが、ここ数年は減少傾向。本年度は昨年度より増加して53。
「解答形式」は、「選択肢」での「空所補充」「脱文挿入」「本文合致」「正誤判別」等(本年度は「脱文挿入」と「正誤判別」は未出)、「抜き出し」(本年度は1問)、「説明記述」(例年1問ほど。本年度も同じ)などだ。
何といっても本校の大きな特色は、さまざまな「国語(一般)常識」と「総合的知識問題」で、本年度は両者合計での配点が「67点」にも及んでいる。また、「韻文」の出題も特徴的だ(本年度は珍しく未出)。当然、独自の「対策」が絶対に必要になる。また、減少傾向とはいえ解答数が多いことも特徴だ。圧倒的な「スピード」が求められる。
100点満点。試験時間は45分。
2024年度
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問一】「小説の読解」(「説明記述」「抜き出し」あり) | 標準 | 13分 | |
【大問二】「論説文の読解」(「選択肢設問」のみ) | 標準 | 16分 | |
【大問三】「随筆の読解」(「文学史」「一般常識」あり) | やや難 | 10分 | |
【大問四】「総合的知識問題」(「口語文法」) | 標準 | 3分 | |
【大問五】「漢字の書きとり」(全15問) | 標準 | 3分 | ★ |
理科の攻略ポイント
物理、化学、生物、地学の4分野それぞれについて、広く知識を身につけるような学習をしたい。とくに各分野における有名な用語は丁寧に分類・整理しておきたい。
また、物や現象の名前だけでなく、物の仕組みや現象の原理への理解を問われるため、教科書を読んだり計算問題を解いたりすることで、それらへの理解を固めて欲しい。
2024年度
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】星/地学 | 標準 | 6分 | |
【大問2】プラスチック/化学 | 標準 | 6分 | |
【大問3】電磁石と回路/物理 | 標準 | 7分 | ★ |
【大問4】総合 | 標準 | 6分 |
社会の攻略ポイント
「地理」「歴史」「公民」「時事」の全ての単元からの出題、そして、「一般常識」「考察問題」などもある(2024年度は全ての出題あり)。
大問は4~7題(本年度は昨年度より増えて5題)。1大問1単元が基本だが、一部、他の単元の混在や「総合問題」もある(本年度は「混在」「総合問題」あり)。
配点比率は近年揺れ動いている(要注意)。本年度は「歴史」が5割弱で、「地理」は3割弱、続いて「時事」と「考察問題」が1割ほど、「公民」と「一般常識」はともに1割弱。全解答数は従前の50~60ほどからここ数年は減少傾向が続いていたが、本年度は昨年度の28から一気に増加して43(要注意だ)。
解答形式は、「リード文」(会話文)や「単一テーマについての説明文」、「資(史)料」「地図」「写真」「図版」などに関しての(本年度は「統計資料」「写真」「図版」)、「選択肢」(「不適切」「正誤判別」「組み合わせ」「整序」等あり)、「事項および人物等記述」(「漢字」などの指定あり)、「説明記述」(本年度は昨年度同様で2問)など。
「基礎的問題」が中心だが、中には「いかにも慶應義塾」といった「大人の一般常識」が問われる場合があり、本校の特色となっている。また、本校では「福沢諭吉ネタ」も頻出だ(本年度は未出)。解答数と時間的制約を考えると、やはり「圧倒的なスピード」と「処理能力の高さ」が求められる。
50点満点。試験時間は他の上位校に比べてとても短い25分。
2024年度
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
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【大問1】「歴史」(「国名記述」あり) | 易 | 8分 | ★ |
【大問2】「総合」(「歴史」「時事」「一般常識」) | 標準 | 5分 | |
【大問3】「公民」(「時事的要素」あり) | 標準 | 2分 | |
【大問4】「地理」(「図の書き込み」あり) | 標準 | 6分 | |
【大問5】「時事」「考察」(「考察説明記述」あり) | 標準 | 4分 |
慶應義塾中等部合格者の声
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たくさん褒めてくださり、息子のヤル気がどんどん上がりました。おかげさまで受験まで気持ちが落ち込んでしまうようなこともなく、より良い精神状態を維持することが出来ました。受験日にも試験前、終了後と毎回励ましや労いのメッセージを送って下さり、親子共に勇気づけられました。最後まで心の支えとなって下さいました。本当にありがとうございました。
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伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。
学校 | 慶應義塾中等部 |
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偏差値 | 2023予測偏差値 男64/女70(四谷大塚80%)・男58/女64(サピックス80%) |
併願校 |
1月入試では渋谷教育学園幕張中・市川中・浦和明の星中、栄東中、2月は開成中・慶應義塾普通部・聖光学院中・桜蔭中・雙葉中・慶應義塾湘南藤沢中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点は非公表。出身塾別で見ると、サピックスが多く、四谷大塚、日能研・早稲田アカデミーが続いている。リーダーズブレインの生徒も同様の塾生が多い。 |
進学実績 | ほぼ全員が慶應義塾大学に進学。進学できる学部は、普段の成績と本人の希望をあわせて確定する。 |
その他 | 慶應義塾の設置する各高等学校に進学することができる。慶應義塾女子高等学校、慶應義塾高等学校への進学者が多くなっている。 |
基本情報 |
所在地 〒108-0073 東京都港区三田2-17-10 最寄駅 都営浅草線/都営三田線「三田」・JR「田町」・南北線「麻布十番」より各徒歩15分 連絡先 ℡:03-5427-1677 沿革 昭和22年開校。 |