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早稲田大学高等学院中学部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「早稲田大学高等学院中学部の理科」
攻略のための学習方法

[答案作成の速度と精度]
答案作成の速度と精度を磨いておきたい。
カリキュラムがまだ終わっていない段階では、志望者は設問が「解けるか/解けないか」に注目し、一喜一憂しがちだ。
早稲田学院の志望者は、解答の速度と精度について、早い段階から意識したい。
「作業の早さ」と「ミスの少なさ」は、時間制限の緊張のなかで答案を作成する経験からしか身につかない。過去問の演習の時は、しっかりと時間を計りたい。
また合わせて、判断力も磨いておこう。「解答の速度と精度」は、あくまで「解ける問題」についての能力だ。
過去問を解きはじめると、それまでの模試とはまったく異なる得点になる生徒がいる。その原因のひとつは、「解けない問題」に動揺してしまうことにある。
判断力を磨くことで、「解ける問題」と「解けるが時間がかかりそうな問題」と「解けない問題」を、まずは分類できるようになりたい。
そのうえで、「解けない問題」と出会った場合でも、「合格点が取れる答案に仕あげる」ように訓練していこう。

[図表]
「図表」に慣れておきたい。
早稲田学院は、絵にまつわる設問が多い。
中学入試のカリキュラムは、短い期間に膨大な知識を暗記しなければいけないため、どうしても暗記が機械的になる誘惑がある。
「言葉を知っていて」も、「絵がわからない」生徒がいる。これを避けるためには、志望者は早い段階から計画的に学習を進めていきたい。
副教材の、資料集や図版は、必ず目を通し、言葉と絵を合わせて覚える習慣をつけておけば、のちのち楽になるはずだ。

[暗記]
 暗記は綿密にしておきたい。
どれくらい暗記をすれば良いのか、志望者は悩むはずだ。
早稲田学院を志望する場合、暗記の濃淡についての基準は、【大問1】の(設問2)を参考にするといいだろう。
分類の代表的な植物だけではなく、「目立たないもの」が、「具体的な名前」で問われている点に注目したい。

[グラフ]
 グラフを書けるようにしておきたい。
志望者は、グラフを作成する作業に慣れておきたい。
標準的な模試では、グラフがそのまま与えられることが多く、そもそも志望者が自らの手を動かして、必要なグラフを書くという経験が積みにくい。
理科の難問集や、他校の過去問でもよいので、意識的にグラフを書く設問に挑戦していこう。

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2014年度「早稲田大学高等学院中学部の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は、例年4問で、設問数は40問以上で構成される。
短時間で多くの設問に取り組まなければならない。
解答形式は、数字や記号をそのまま答えさせる「短答」がほとんどで、「グラフ」を書かせるものもある。「記述」はない。

時間配分は、「1つの空欄に、1分以上はかけられない」ことが、早大学院の理科の最大の特徴である。
さらに、計算問題は細かな数値を扱わせるため、見直しのための時間を確保する必要がある。したがって、受験者は駆け抜けるように解答していくことになる。
わからない設問で立ち止まることのないよう、判断力と答案作成の方針を徹底して身につけておきたい。

[大問1]生物分野

  • 時間配分:7分

生物分野から「昆虫のしくみ」と「植物のしくみ」単元の出題となる。
(設問2)と(設問5)知識問題で、早稲田系列校は、細かなところまで暗記が必要だ。
(設問4)与えられた式を、指示通りに解けばよい。はじめて見た式を、その場で運用できる能力が求められている。

[大問2]化学分野

  • 時間配分:10分

 化学分野から「水溶液の性質」単元の出題となる。
(設問4)基本的な実験器具のしくみは覚えておきたい。
(設問8)「名前」は覚えていても「絵」が思い浮かばなかった受験生がいたはずだ。

[大問3]物理分野

  • 時間配分:10分

物理野から「光の性質」と「体積と浮力」単元の出題となる。
(設問3)グラフを書かせる設問だ。ゆっくりと時間をかける余裕はないため、受験者はあらかじめグラフを手書きする経験を積んでいることが望ましい。
(設問5)と(設問6)は、「体積と浮力」の典型的な問題に、ひとひねりを加えたものになる。
(設問6)は途中式が複雑になるので、計算間違いがおきないように注意をしよう。もし計算で間違えてしまったら、見直しができるように答案作成の方針を考えておこう。

[大問4]地学分野

  • 時間配分:10分

 地学分野から「天気」と「太陽の動き」単元の出題となる。
(設問3)知識問題で、細かなところまで暗記が必要だ。
(設問8)図表による設問で、棒の影の始まりと終わりが、南側に寄っていることを読み取りたい。

攻略のポイント

早稲田学院の理科で、合否を決めるのは「細かな暗記」と「答案を作る速度と精度」になる。

知識問題については、細かな部分が問われる。それ以外の計算問題や思考問題は、標準的な難易度で構成されている。
一問一問に限ってみれば、受験生の間に得点の差は生まれないはずだ。「難しい設問を解けるようになる」ことよりも、「解答の速度と精度」を上げることを目標にしてほしい。
多くの設問を、時間内に素早く解くことと、ミスのないように正確に解けることが、大事になる。全体としての答案をいかに仕上げるか、時間配分と判断力を養っておきたい。

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