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桜蔭中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「桜蔭中学校の理科」
攻略のための学習方法

[計算問題]
理科の計算問題は、そのほとんどが典型問題である。算数のように思考力を問うようなものは出ないといっていいであろう。
それは、算数とは求められているものが違うのである。よって、対策は本当によく見る基本的な問題さえできればいい。
このレベルの学校の受験だと、難しめのテキストが渡されているであろうが、そこに時間をつぎ込むのは危険である。桜蔭だからといって、次々に難しいものをやらないといけない、というわけではない。
はっきり言って、桜蔭の理科は優しい。中位ぐらいの学校がこれくらいを出しても不思議はない。
特に、今年度のものは全く基本問題といっていいレベルである。特に桜蔭用の準備は必要ないといってよい。
 
[考えさせる問題]
例えば、今年の【大問1】なのだが、「考えさせる」といってよいかは微妙ではあるが、暗記では太刀打ちできないということはできるであろう。
ただし、原理はきちんと授業でやっているのだ。きちんとどころか、原理は金星や月で数えきれないくらいやったものなのだ。
【大問1】が解けるかどうかは、その問題をやったかどうかではなく、どのようにその月や金星を勉強してきたかということである。丸暗記では話にならないのだ。
なぜ、月や金星がその時間にその方向に、その形で見えるかを説明できないといけないのだ。
時間ばかりかけて、その割に成績が上がらない勉強のパターンとは、とりあえず、答えがあっていれば次にいってしまうという勉強だ。
応用問題と一般的に言われるものが解けない。それは、わかっていないといっていいくらい理解が浅いのだ。もしくは理解を間違っても、正解してしまっているパターンもあるかもしれない。きちんと理解できたかどうかは、その問題の答えまでの過程が、説明できないといけないのだ。天体の問題にはとても当てはまる話だ。毎年、原理は同じだが、暗記が通用しない、は頻出である。それへ対応する準備は受験生自身の言葉で説明できるまで理解できているかどうかという点だ。

[時間が少ない]
時間は多くない。30分でこの内容は少しきつい。
計算に特別、桜蔭対策は必要はないとは思うのであるが、スピードと正確さは必要である。いつも見る問題を素早く正確に仕上げる勉強は当然必要である。
そして、理科で時間がかかってしまうのは実験観察とそのデータの読み取り問題である。一応考えさせる問題といえないではないのであるが、私は結局は知識であると思っている。今年度のトカゲの1日の行動についても、グラフを見て考えるのではなく、グラフを見て確認するくらいの知識を入れてほしいのだ。トカゲが日光浴するのは見たことはないかもしれないが、チョウのそれは有名。日中の暑さを避けての行動もやったことがあるのではないか。データを読んで考えている時間は実際はないくらいだと思ったほうがよい。
これは理科に限らず言えることであるが、興味を持ったことは調べる習慣をぜひ持ってほしい。そして、その行動を周りは後押ししてあげてほしい。

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2014年度「桜蔭中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

時間が厳しいことはいうまでもない。そのポイントの一つは【大問3】だといえる。難易度でいうとこのレベルだとやさしい。基本問題のみだ。
よって、わからないということはないであろう。ミスと時間が差をつけてしまう。
毎日の勉強で、基本問題をミスなく仕上げるというのは、考えるよりも難しく、かつとても重要なことである。
ケアレスミスであっても、軽く見てはいけない。
難しい問題を理解するよりも重要性がある。

【大問1】 地学(星の動き)

  • 時間配分:7分

「星の見え方」ということで、ここら辺が桜蔭らしいところである。
天体の動きは少しひねると、考えながら勉強してきたか、よくわかっていないが暗記でごまかしてきたか、がよくわかる分野である。
彗星の見え方はさすがに塾のカリキュラムには入らない。しかし、「月や星の見え方」を理解してきた受験生には同じはないのである。
【大問1】以外は典型問題といっていいので、差がつくとすればこの【大問1】であったろう。

問1 図2の平面さえ見ればできる。理解できていれば月や金星などと全く同じ話である。
問2 イ.とカ.がもしかすると迷うところかもしれないが、3月12日の春分に近い日ということで、太陽は真西に近いところに沈むことを考えればできる。
問3 地平線の下に沈んだばかりの太陽があって、それを追いかけるように彗星が見えるという状況なので。
問4 これも図2から。金星などと同じに考える。
問5 エ.の「遠いから暗くなる」はいいとして、ア.の「北側にずれる」は大丈夫だろうか。球面の地球に自分が乗ったイメージをすると、北極のほうに彗星がずれているということが図3から読みとれるであろうか。
以上、一問一問考えながら進めていったことであろう。やはり、理解しながら勉強を進めていったかどうかがよくわかる問題である。

【大問2】生物(動物の体温の変化)

  • 時間配分:5分

実験観察データの読み取り問題であるが、【大問1】と比べるとやさしい。もちろん、グラフの内容の意味は読みとれないといけないが、細かくデータをみるということもないし、これまで勉強してきた知識の範囲内のものである。
問1 基本問題。カ.が先にあるので、急ぐと、カ.にしてしまうかもしれない。
問2 基本問題。
問3 基本問題。
問4 地面の温度は変化が大きく、地中深くなればなるほど変化が小さくなるというのは、やったことがあるはず。そこを考えても、もちろんいいのだが、さらに昆虫や爬虫類など変温動物が午前中に日光浴をしているという話は、この後の問題にも絡んで、知っておいてほしいところ。そんな話をどこかで聞いて、興味を持って覚えていたかどうかが、理科の差になる。
問5 さらに、「暑い午後にチョウなどが日陰で休んでいる」→「それを避けて涼しい時間に行動する」という知識も知っているべきこと。
問6 基本問題。
問7 よく見るような記述ではないのだが、さほど難しくはないだろう。

【大問3】物理(ばね)

  • 時間配分:12分

ばねの計算問題としては典型問題ばかり。このレベルであると、もはや全て基本問題。
問題数も多いので、ミスがあるといけないのだが、受験する層を考えると、得意な分野であろう。
問1から問4 基本問題。必答である。
問5 あまり解いたことはないといえばそうなのだが、常識のレベルの判断である。
問6、問7 基本問題。必答。

【大問4】化学(気体の性質)

  • 時間配分:4分

全て何回も解いたことのある問題であったろう。
問1から問5 基本問題。必答。

攻略のポイント

【大問4】は優しい。対して、【大問3】は計算があり、かつ量も多い。
難易度・時間のかかる順で並べると、【大問4】→【大問2】→【大問3】→【大問1】といったところであろう。
見た目でやさしさが判断できる【大問4】をはじめにやって、その次に【大問2】。ここまで素早く済ませて、【大問1】と【大問3】に時間をかけて、ミスなく仕上げたい。
【大問3】は難易度でいうとやさしいのであるが、それだけに素早く正確にできたかどうかで大きく差がついてしまう。
ミスは多くとも1問までであろう。

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