洗足学園中学校 入試対策
2014年度「洗足学園中学校の算数」
攻略のための学習方法
[難易度]
難易度に関しては、年度によって、ややばらつきが見られる。学習状況によっては、少し前の過去問に触れておくのもよいだろう。
なお、本校のホームページから、過去10年分の過去問がダウンロードできる。
ただし、2008年度以前の問題にはかなり難しい問題も含まれるので注意したい。
[考える力]
本校では、条件や状況を整理しながら考える力が強く求められる。かつては、ひらめきや発想力が必要な問題がいくつか出題されていたが、近年(最近5年程度)では、条件を整理しながら考える力を問われる問題が多い。複雑な問題でも、図や表にしてみることで、解法が見えてくることが多い。
日頃から図や表を書いて考える学習を心がけたい。
[過去問対策]
また、本校は、過去問の類題が出題されることがあるので、過去問対策はしっかり行う必要がある。正解できなかった問題はよく復習しておくとよいだろう。
例えば、【大問4】(3)のような、同じ比率の図形に注目するような問題は、過去に(近年も含めて)何度も出題されている。
[【大問2】【大問3】の一行問題対策]
一行問題とはいえ、一部ではあるがやや難しい問題もある。
しかし、標準的な内容をきちんと理解していれば、正解すべき問題には対応できる。
まずは、分野を問わず、標準レベルの問題が解けるように練習しておくことが重要である。
[グラフ問題の対策]
本校の入試では、後半の大型の問題でグラフを利用する問題が頻出である。
ダイヤグラム・水そうグラフ・グラフを絡めた点の移動などに対しては、力を入れて学習しておく必要がある。やや難しめの問題にも触れておきたい。
速さの問題では、グラフが与えられていない問題でも、日頃からダイヤグラムを利用しておくとよい練習になるであろう。
一般的に、算数の「合格者平均点」と「受験者平均点」の差は、他教科より大きくなる傾向があるが、本校ではその傾向が比較的強い。
したがって、算数の強化が非常に重要である。
[数の性質の対策]
この分野を苦手にする受験生は少なくない。
苦手な受験生は、一度基本にもどって原理からしっかり理解してみるのもよいだろう。
[記述式解答対策]
式や考え方を記述する問題が一部ある。本校では、答えが正しければ正解と判定されるが、途中式もきちんと書いて部分点を得られる練習を怠らないように注意したい。本校の教員によると、高得点者の答案ほど、しっかりポイントをおさえて説明が書かれているようである。
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2014年度「洗足学園中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
すべて確実に正解すべき問題である。
【大問Ⅰ】四則計算
- 時間配分:2分
最初の計算が最も大変そうだ。計算問題で侮れないのは、案外面倒な作業をやらされる割に、必ず「正解」を要求されることだ。
立教池袋の場合、特に前半は計算力を試される問題が多く出されている。考えられる力は後半まで取っておいて、まずは計算力があるかどうかを試す、というものだ。
もし頭が温まってから計算問題に取りかかりたいという生徒は、【大問Ⅰ】ではあるが、後まわしにしてもよいかもしれない。
【大問Ⅱ】一行問題
- 時間配分:8分
一行問題とはいえ、難度がやや高めの問題もあるので注意したい。
(1)は食塩水、(2)は条件の整理、(3)は通過算、(4)はサイコロの回転と目に関する問題である。
(1)(3)(4)は、基本的な問題なのできちんと正解したい。
(2)は、7人に配る個数の差がなるべく少ない場合を考えればよい。工夫が必要な問題なので、解きにくく感じた受験生もある程度いたと思われる。
(3)の通過算は、通過するときBがAより120m多く走っていることに注目し、通過時間を求めればよい。
【大問Ⅲ】一行問題
- 時間配分:10分
(1)は差集め算、(2)は数列、(3)は平面図形、(4)は立体図形である。
(1)~(3)は、1度は目にしたことがあるはずの問題である。このレベルはきちんと正解できる実力がほしいところ。
なお、(2)は2012年度第1回に類題がある。
(4)は女子校では珍しい出題。手が出ない受験生は、この問題は後回しにした方がよい。
【大問Ⅳ】平面図形
- 時間配分:8分
(1)(2)は易しい。
(3)は、同じ比率の図形に注目すればよい。本校では頻出の問題である。
【大問Ⅴ】速さと比
- 時間配分:10分
(1)は易しい。
(2)はグラフの相似になっている部分に注目して考えればよい。この分野の学習到達度の差が出る問題であるが、正解者は少なかったと思われる。算数が得意な受験生は、ここで差をつけたい。
(3)は、(2)が正解できれば易しいので、大きく差をつけることができる。
【大問Ⅵ】条件整理
- 時間配分:10分
(1)は、易しいので正解しておきたい。
(2)は、「どの操作も30回までしかできない」という条件があり、条件を整理する力が問われる。
最終問題ということも考慮すると、正解者は少なかったと思われる。
攻略ポイント
・今年の問題の場合、合格には6割の得点は欲しいところ。
・計算問題と一行問題の【大問1】~【大問3】で54点の配点が与えられている。ここまでが全問正解できれば、合格に必要な点数にかなり近くなる。
しかし、一行問題には難度の高い問題も含まれており、ここまでで満点を取るのはなかなか難しい。一行問題に難度の高い問題が混ざっているのは、毎度おなじみのことである。一行問題であっても、解きにくいと感じる問題があるなら、後回しにしたい。
・やや難しい問題がいくつか見られるが、正解すべき問題をきちんと得点していけば、合格に必要な点数は確保できるであろう。
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