渋谷教育学園渋谷中学校 入試対策
2014年度「渋谷教育学園渋谷中学校の算数」
攻略のための学習方法
[時間配分]
全体時間50分をうまく分割して、最大限得点を得られるように準備しておかなくてはならない。
年度によっては(立体)図形に偏ることもあるが、まずは【大問1】をどれだけミスなく得点できるかが大きな鍵となる。
まずは、【大問1】に並ぶような小問集合を普段から数多くこなしてスピードと正確さを身に着けること。
数の性質、規則性、売買損益、差集め(過不足)算、仕事算、ニュートン算、旅人算、時計算など。中にはひとひねり効いて難しくなっている問題もあるので、その見極めも重要である。
落ち着いていったん飛ばす、そして後から計算問題の見直しがてら考え直すなど、気持ちの切り替えも含めてこの50分形式に限らず普段の様々なテストで意識して練習しておくこと。
【大問2】以降も、基本的に分野は大きく変わるわけではないが、小問が進むにつれて応用問題になることは常である。
今年度は出題されなかったが、水に関連する問題も多く出題される。
しきりや水そうの形で底面積が変わる問題、重りを入れる問題もしっかり練習をしておこう。
[その他の頻出分野]
また、他の頻出分野としては、先に挙げた通り、規則性(数列)、平面図形である。
等差数列にはじまり様々な数列や数表の処理、約数・倍数問題に数多くふれて多くのポイントを吸収しておきたい。
数の性質も含めて一定数の生徒たちはこの分野が苦手なので、ここを得点源とすることが出来れば大きな差をつけることができることが多い。
パターンを見極めてスピーディに、しかし時には泥臭く書き出すなど普段からノートを整理して使うことを意識しよう。
また、H25のような図形の移動も必須である。
平行移動、一通りのパターンにふれて弱点のないようにしておいた上で、規則性との関連も意識しておこう。
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2014年度「渋谷教育学園渋谷中学校の算数」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
例年通りの大問4つ、50分間のシンプルな構成である。
大まかに言って、
【大問1】(計算から始まる小問集合)15分
【大問2】(規則性)10分
【大問3】(立体図形・展開図)10分
【大問4】(場合の数)10分
そして、残り5分を見直しに使えれば合格点である。
今年度は前年度と比較しても基本問題が多く、面倒な計算もほぼなかったため、算数が得意な人は高得点を取りやすかったはずである。
【大問1】小問集合
- 時間配分:10~15分
確実にいきたい小問集合。つまづいたらいったん飛ばして、あとから戻ってくれば良い。
(1)ミスの無いように。
(2)素直に1個当たりの利益から原価を出してよい。
(3)累乗(同数掛け算の繰り返し)による1の位の周期を見る。
(4)ケタ数ごとに分類してもよいが、数字に0が入っているので00~44→5×5=25個、000~444→5×5×5=125個、0000~4444→5×5×5×5=625個と出来るようにしておきたい。さらに踏み込んで言えば、この問題は変則5進法で容易に片づけることができる(4,9を使わないホテルの問題と同じ)。このタイプの問題が苦手の人はいろんなパターンでしっかり練習すること。
(5)正方形・直角二等辺三角形の問題の中では素直な部類に入るがハマらないように。
(6)二等辺三角形の問題のポイントは対称軸で合同な直角三角形2つに分けられること。三角形の底辺が最低でも3通りあることを常に忘れないでおきたい。
【大問2】図形問題
- 時間配分:10分
数の規則性にからめた図形問題。それほど珍しい問題でもないが、あまりやりなれていないために苦戦した人も多いだろう。
(1)平行線なので比例ではなく差が一定であることに注意。
(2)AとBそれぞれの番号差が12と21なので12:21=4:7と約比した上でずらしていく必要がある。Bはもともと7の倍数なのでよいが、Aは3の倍数なので注意が必要。
(3)上底と下底の合計が41cmからAが3cmごと、Bが7cmごとであることに注意して振り分けする不定方程式の形。
【大問3】立体図形
- 時間配分:10分
立方体から切り出せる立体の一つであることが分かっていれば(2)、(4)はサービス問題だろう。
切断部分を引く計算は体積比でも処理できるようにしておきたい。
(1)面、頂点、辺の数はオイラーの多面体定理にからめて理解しておきたい。
(2)展開図問題は基本、応用ともに立方体と円すいで色んな見方・考え方を練習しておくことがまず大切である。
【大問4】ぬり分け問題
- 時間配分:10分
ぬり分け問題の基本は、隣の多いエリアから決めていくこと。
この問題のように全色使わないパターンにも対応できるようよく練習を積むこと。
今回は色も指定されているので、配置パターンだけ考えればよい。
攻略ポイント
例年通りの構成だが、まず確実におさえておきたいのは以下の基本問題。
【大問1】の(1)(2)(3)(5)、【大問2】の(1)、【大問3】の(1)、【大問4】の(2)(3)。
とにかく時間配分に気を付けながらミスをしないこと。
そしてこれらの問題だけではもちろん足りないので、あとは残りの問題からどれだけ得点できるかがポイントとなる。
【大問1】(4)、【大問2】は数の性質をどれだけ理解しているか、【大問3】は立方体関連の展開図の理解が試されている。
【大問4】はむしろ(3)が普段通りの掛け算1発で、(1)の配置を数え落とさないこと。
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