桐光学園中学校 入試対策
2014年度「桐光学園中学校の理科」
攻略のための学習方法
①基本問題と繰り返した典型問題
基本問題と今まで繰り返してきた典型問題で、合格者平均点まであまりあるものとなっている。よって、対策は基本テキストの徹底ということになる。難しいテキスト・カリキュラムは厳禁である。失敗のもとだ。逆に使用するテキストの選択が難しくなる。塾のものであれば、9月以降のテキストの繰り返し。もしくはもっと割り切ってしまって、まとまっている夏のテキストを何度も繰り返すことで十分だと思われる。市販のテキストなら、基本的な何度も繰り返せるテキスト1冊と一問一答的なテキスト1冊の合計2冊で十分であろう。9月以降となると、難しい問題に手を出してみたり、数をこなしてみたりとやってしまいがちであるが、それよりも大切なのは基礎の徹底である。成績上位の生徒であっても一問一答の基本的な問題もまだまだもれがある。基本は100%といっていいほど仕上げてほしい。できなければ偏差値的に大きな差がつく。また、小学生の勉強は大人から見ると、時間がたつとびっくりするくらい良く忘れていく。これは小学生の特徴だ。よって、何よりも繰り返しが大切になる。問題の数をこなすよりも何度も何度も同じテキストの繰り返しだ。そのためにはテキストはなるべく少ないほうがいい。
②間違え探し(大問2)
得点が大きい。大きすぎするのではないかと思うくらいだ。天体はやさしい。特にこれのために準備をする必要はないであろう。問題は生物だ。やさしいものとは言い切れない。対策としてはまず、理科資料集やそれがないカリキュラムの場合はテキストの写真だ。理科の成績上位者でよく見るのは授業の合間などで、テキストの写真や理科資料集に、勉強というわけでもなく目を通している姿だ。もちろん図鑑を手の届くところにおいておくことも大切であろう。
また、もう一つは一問一答の問題集だ。今年度の[3]は結局子葉が地表に出ない例の4つの植物を知っているかどうかだ。もちろん一問一答の問題集は大問2だけの対応ではない。理科の基本である。結局は知識で大きな差がつく。それは合否には決定的なものとなる。しかし、この一問一答式の問題集は小学生が使うには一つ大きな問題がある。一人で暗記させていると、本当に丸暗記になってしまうときがあるのだ。意味もよくわからずに言葉のみをどんどん覚えていくという。大人には信じられないが、子供はそのほうがかえって得意だったりする。しかしそれでは入試には当然使えない。暗記モノだから一人でできるだろうというのは小学生には通用しない。あやしいところは逆にその言葉を説明させてほしいのである。全てをそうやるのは無理ではあるが、出来るところまでは理解しながら進めているかきちんとチェックしていかないといけない。
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2014年度「桐光学園中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
合格者平均までをもとに難易度的に分けて、やさしめのものから必答とした。必答の内容はどれも基本問題やいつもやってきた典型問題だ。特に考えさせたり、実験観察問題で、文章やデータを読ませるものはない。通常のテキストの内容から出ているといってよい。
【大問1】地学・太陽の動き
- 時間配分:15分
[7]ができるかどうかが最大のポイント。
[1] 典型問題。必答。
[2] 基本問題。必答。
[3] 基本問題。必答。
[4] 基本問題。必答。
[5] 夏至と冬至ではないことは、気温からすぐわかるであろうが、春分なのか、秋分なのかは迷うところであろう。確かに、春分と秋分の気温の違いは意外と問題としては出ていない。少し難しい。
[6] 基本問題で、問題自体は難しくはないのだが、[5]ができないと出来なくなってしまう。
[7] 典型問題である。しかし、難しさを感じてしまう生徒もいるのではないか。このレベルができるかどうかが、合否の分かれ道となるであろう。必答。
[8] 記述問題ではあるが、本当によく出て、かつ授業でも必ずそのまましゃべっている内容。出来ないといけない。必答。
【大問2】間違い探し(生物・地学)
- 時間配分:5分
例年出ている間違い直し。理科資料集とは友達になってほしい。
[1] モンシロチョウの前羽根と後ろ羽根の重なり方。ここは理科を単に暗記にしてしまっているか、考えているかの差が出るところであろう。羽根のつき方は、絵をかかせるような学校もある。ここで、暗記しているのではなく、なんで前羽根が上なのか考えているかどうかがポイントであろう。カブトムシなど、固い前羽根をもっている昆虫を考えれば当然となろう。
[2] メダカの雌。これは必答。メダカ自体ここでよく出ている。
[3] インゲン豆の発芽。子葉が出ない4種類は典型問題である。言えなければテキストから探そう。
[4] アサガオ。出来てほしいところであるが、間違えやすいかもしれない。難易度から必答からは外す。
[5] オリオン座。一番出やすい星座がオリオン座になる。この間違い探しでも、よく出ている。必答。
[6] 月の軌道。出来ないといけない。必答。
【大問3】物理・電磁石
- 時間配分:15分
電磁石の問題になってはいるが、聞かれているのはいつもやっている電球の明るさの理解があればできる問題。
[1] 電磁石を使った製品とは、電流を物の動きに変えるものである。出来てもいいかと思うが、スピーカーやブザーは動いているのがわかりにくいかと思われる。
[2] 基本問題。必答。
[3] 基本問題。必答。
[4] 基本問題とはいえないが、反対にしているので、力は弱くなるだろうとは推測できるはず。
[5](1) 表からの読み取り。表がない問題のほうが普通であろう。やさしい。必答。
(2) ちょっとやさしすぎる。必答。
(3) 電磁石を使ってはいるが、いつもやっている電球の抵抗・明るさの問題と同じことである。おまけに並列・直列ともに説明までつけてくれている。出題した先生はどうやら優しい。①~⑦まで全て必答。ここも合否の別れ目となろう。説明はあるものの、説明なしで解けないと、説明があっても難しいのではないか。説明なしで理解できる準備は必要。必答。
(4) 必答。
(5) ①②電池が二つになっているところが落ち着いてやらないと見事に引っ掛かってしまう。最後で、時間に余裕がないと引っ掛かりそうである。必答からは外す。
③ ここではじめて電磁石の長さの意味が聞かれる。あまりやったことのないところである。必答ではない。
攻略ポイント
時間的には余裕のある構成になっている。特に時間を気にする必要はないであろう。40分でこの分量は時間が長すぎる。また、大問3が難易度的には一番難しいので、順番に大問1から手をつけていけばよかったであろう。
大問3も、数字を答えさせるわけだが、文章の説明でかなりの部分わかるようになっているし、さほど難しい計算でもないので、あまり計算問題と思わないくらいで答えてくれるといいかもしれない。
特に考えさせるような問題はない。
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