明治大学付属中野中学校 入試対策
2019年度「明治大学付属中野中学校の社会」
攻略のための学習方法
問題構成
ここ数年、大問4つに歴史・地理・政治経済・現代社会が割り当てられる形式となっている。
総解答数は30問ほど。歴史と地理が各10問ほど、政治経済・現代社会を合わせて10問ほどの問題数になっている。
設問は記号選択・適語記入を中心に、記述問題が2問ほど出されている。記述問題には、知識で答えられえるものと考えて答えるものとが見られる。
資料は歴史分野では写真が、地理分野では地図や統計が多く用いられている。
歴史分野
天皇の退位(2017年度)や折り紙(2018年度)などを話題として、各時代のことについて幅ひろく訊かれている。人物・出来事や文化などについて、写真を見て答える問題も出されている。時代順の並べ替えもある。古代から現代まで、幅広い範囲から少しずつ出題されているので、各時代・各分野で大きな抜けの無いよう、どこから出題されても困らないようにしておこう。
地理分野
九州地方(2017年度)や関東・近畿地方(2018年度)など、ある地域を中心として、その他の地域・分野についての問題も織り交ぜられている。
地形・地名や気候、産業などについて地図やグラフなどを使って問題が作られている。
この分野も各地域・各単元から幅広く出題されているので、特定分野に偏らないように、不得意分野を作らないように学習することが大事である。
政治経済・現代社会分野
政治の仕組みについてよく訊かれている。選挙制度や税制などに関する質問が見られた。国会・内閣・裁判所などの仕組みを中心に、日本国憲法の重要な条文については詳しくなっておこう。
また、現代社会では直近に起こった重大な出来事や国際関係についての問題が出されている。日本と関係の深い国の政治的な動向や国際連合の働きなどについて、重大ニュース集などで最新の情報を見ておこう。
記述問題
字数指定は特に無いが、おおむね20字や40~50字程度でまとめることが想定されているようである。
大化の改新の内容(2017年度)や江戸時代の鎖国の目的(2018年度)など知識があれば答えられる問題と、長崎県・鹿児島県のガソリンの価格が高い理由(2017年度)や離れた地域からも大都市に農産物を出荷できる理由(2018年度)など思考力が問われる問題とがある。
出来事の原因やその後の影響、統計の数字から考えられることなど、少し深く考える習慣をつけて、自分の考えを指定の字数でまとめられるよう練習しておこう。
まとめ
合格平均点が7割ほどと高得点での争いになる。
基本事項の問題が多いので、テキストを丁寧に学習ししっかり頭に入れておけば、十分合格点に達する。難問集などに手を出す必要はないので、基礎をがっちりと固める勉強を心掛けよう。
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2019年度「明治大学付属中野中学校の社会」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
総解答数は32問。2019年度は記述問題は出されなかった。
長いリード文は無く、読む分量は少なめである。記述問題が無かったので、時間が取られる問題は少ない。知識問題はてきぱきこなして、統計の読み取りや資料の吟味に多めに時間を使えるようにペース配分に慣れておこう。
【大問1】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:3
- ★必答問題
三権分立について。
問1 法律案は内閣と国会議員により提出され、審議のうえ国会で制定される。行政とは政治を行うことで、いわゆる政府=内閣に権限があり、各省庁に指示を出す。司法は文字通り、法を執行し違反がないか監視し処罰を決定する、裁判所の仕事である。
問2 憲法第九条に規定される、戦争放棄=平和主義のことである。
問3 モンテスキューはフランスの思想家。
【大問2】政治経済分野
- 難度:標準
- 時間配分:3
選挙制度について。
問1 選挙については公職選挙法に規定されている。
問2 エ. 衆議院や参議院の選挙は国民が議員を直接選出する直接選挙である。総理大臣については国会で選出され国民は直接には選べないので、間接的である。
問3 表中の3000・1800・1500・1200・1000の5議席が当選ということになる。
【大問3】現代社会分野
- 難度:標準
- 時間配分:3
世界の人口・環境問題などについて。
問1 問題の3つの地域では、アジアの人口が最も多いのでウとなる。
問2 エルサレムはイスラム教・キリスト教・ユダヤ教の聖地とされる場所で、過去にも宗教上の衝突が起きている。
問3 イ. オゾン層は太陽からの紫外線を遮断する効果があり、フロンガスなどによりオゾン層が減少すると地上の生物に紫外線による悪影響が生じる恐れがある。
【大問4】地理分野
- 難度:やや難
- 時間配分:12
- ★必答問題
関東~四国の地形や気候、貿易などについて。
問1 Ⅰは冬の降水(雪)量から日本海側の鳥取、Ⅱは降水量の少なさから瀬戸内気候の松山、Ⅲが夏の雨の多さから太平洋側の高知ということになる。
問2 Pは四国三郎とも呼ばれる吉野川、Qはかつて台風の大きな被害を受けたことで知られる室戸岬である。
問3 石炭・液化天然ガスを多く輸入しているAはオーストラリア、原油・石炭ともに3位のBはロシアである。
問5 エ. 下線部⑤は位置的に紀伊山地と考えられる。多雨地帯として有名で、気候も温暖であるため樹木が成長し、林業が発達した。
問6 アジアではシンガポールのクアラルンプール、香港国際空港や韓国の仁川などがハブ空港として有名である。
問7 淡路島のことである。明石海峡大橋によって本州・四国と結ばれ、タマネギの栽培が盛んである。地震の被害は受けたが、大きな津波の被害はなかった。
問8 Ⅰは北海道が含まれるのでニンジン、Ⅱは茨城・宮崎・高知で多く栽培されているピーマン、Ⅲが高知・熊本などで多いナスである。
問9 佐賀県(玄海原発)・石川県(志賀原発)・北海道(泊原発)など問が含まれるアが正解。
問10 松山は小説『坊ちゃん』の舞台となった場所である。
【大問5】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:7
- ★必答問題
中野区の史跡を題材とした問題。
問1 群馬県・岩宿遺跡は在野の考古学者・相沢忠洋によって発掘された。日本にも先土器時代が存在したことを証明する大発見であった。
問2 ウ. 薬師寺ではなく、興福寺。
問4 太平洋戦争の講和条約にあたるサンフランシスコ平和条約の締結により、日本は西側諸国の一員となった。
問5 第五代将軍・徳川綱吉の出した生類憐みの令。
問7 版籍奉還(1869年)・廃藩置県(1871年)・琉球処分(1879年)の順。
【大問6】歴史分野
- 難度:やや難
- 時間配分:2
歴史的な資料を用いた問題。
問1 中尊寺金色堂と空也像。ともに浄土宗に関連する文化財である。
問2 勘合貿易の貿易船と京の花の御所。ともに関係があるのは足利義満。
攻略のポイント
オーソドックスな試験で問題量もさほど多くはないので、平均的なスピードがあれば時間が足りなくなることはないだろう。
基本事項の問題が多いので、ここを手堅く得点して合格点に達したい。
2019年度は記述問題が出されなかったが、例年と同じに準備はしておくべきであろう。統計・地図・資料が多く使われているので、地図や資料集を活用しよう。
適語記入は漢字でという指定がある場合が多いので、紛らわしい人名なども正確に書けるようによく覚えておこう。
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