視力を失う病気にかかってしまった主人公は絶望しかけるが、同じような境遇の少女と出会い、彼女の純粋な絵画への情熱に自分が失いかけていたものを気づかされる。

問一　Ａ.　病気の進行を遅らせることができるという意味で、ウが選べる。

　　　Ｂ.　「母親が止めようとするの」を「制した＝止めさせた」のであるから、エがよい。

問二　「障害のあるなしで分けずに、一緒に参加すればいい」というのが主人公の考えである。

問三　ウの前半はよいが、「絵について人と語り合うこと」は目が見えなくなってもできることなので、合わない。

問四　両親の配慮に助けられてわがままながら好きなアートに寄り添う仕事で頑張ってきたはずだった。「それなのに」今の自分はパメラのように純粋に絵に向き合う気持ちを失ってしまっている、というのである。

問五　アーノルドは、〈盲人の食事〉という絵は健常者であろうと障害者であろうと、見た人に人間の力を感じさせてくれるのだと、絵の真価を示してくれたのである。

問六　「みずみずしく湧き出ずる泉」が最後から２行目の「満ちあふれる命の息吹き」に通じる。

問八　絵を純粋に「見る」ひたむきさを取り戻している。それは、今後視力を失ったとしても、希望を捨てずに生きていこうという前向きな気持ちにつながっている。

日本で重視される「コミュ力」は海外では通用しないので、相手に応じて「モード」を切り替える必要があると述べている。

問一　恩恵を「受け取る・もらう」という意味なので、イが合う。

問二　同段落の「その人がどのように他者から評価されるかという問題に深く関わっています」がヒントになる。

問四　四六時中。昔は十二支で時間を表していたので「二六時中」と言っていた。

問五　今の状況としては、「就職難で弱い立場に置かれている」。しかし、コミュニケーションインフラが整っていて「若者がつながりあえる社会」になっているので安心感や幸福を感じやすく「そこそこ幸せ」だというのである。

問六　傍線部を含む二つの段落に説明されている。欧米では感情的にならず論理的に相手を説得するのに対し、日本では誰かが主体的に決定するのではなくその場の流れや勢いで物事が決まってしまう、とある。

問七　日本で重視される「空気を読む・人をいじる・笑いを取るコミュ力」のモードでは世界には通用しないので、論理的に説得するなど他のモードに切り替えて相手に応じて使い分ける必要があると述べている。

問八　波線部以降、しばらくはなぜ日本では日本式コミュ力が重視されるのかが説明されている。そして傍線⑤の段落から、日本式コミュ力の問題点(責任があいまいになること・欧米では通用しないこと)が挙げられている。この問題点ゆえに「困ったこと」だと筆者は言っているのである。

①　観衆――同音語が多いので注意。

②　率いて――ひきつれていく。指示する。

問一　改札口が二つあり、そのどちらなのか示されていない点が一つ。もう一つは祖父のいた場所を考えればわかりやすい。祖父がいたのはお菓子屋の前である。つまり、メールの「そこの前」の「そこ」が改札を指しているのかお菓子屋を指しているのかがはっきりしていなかったのである。

問二　まず「駅２階の西改札」というように具体的に限定して場所を示して、自分がそこで待っていることをはっきり書く。そして合流してからいっしょにお菓子屋に行く予定であることを述べればよい。