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法政大学第二中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「法政大学第二中学校の理科」
攻略のための学習方法

標準的なテスト形式

近年話題の多い武蔵小杉に位置し、2016年に共学化をはたして、人気上昇中の法政大学第二中学。理科のテスト形式は時間40分で大問が7、小問数は30問台と標準的なものである。
問題文も総じて長さを感じるほどのものではなく、大問で使われる実験も授業やテキストなどで見聞きしたものがほとんどであり、新味を感じさせるところはない。テストとしては解いていて面白さはないが、理科の基本的な知識を問う内容としては妥当なものと言える。

基本的な知識の暗記は必須

よって、攻略のための戦略法として特別なことは必要ない。あくまでも地道な暗記作業と知識の定着、その上で計算を必要とする分野の問題をそつなく自分のものにしていけば合格点はもちろんのこと、高得点も期待できる科目になるだろう。
教材で言えば「4科のまとめ」「コアプラス」「メモリーチェック」と言ったまとめ教材の内容をしっかりと自分のものにすることが大切だ。何度もくり返して覚え、公開模試などでその成果を確認しよう。難しい計算問題や実験問題には対応できなくても、当校の入試問題では十二分な得点がとれるはずである。

時事問題対策

ここまではなにも問題になることはない。日頃の努力が成果を結ぶ、という話である。
しかし法政大学第二中学の場合、このあとに難問が控えている。
それは、時事問題対策である。
テストの最後尾に位置し、毎年それなりの配点をしめるこの時事問題克服こそが、法政大学第二中学征服のほとんどと言えよう。
理科の時事問題というと、その年の気象や天災に関すること、まだ世界レベルで認められた日本の科学者たちなどに関する問題が多いわけだが、法政大学第二の場合もそうだと言えばそうである。だが、その内容がきわめて細かいところが大きな特徴である。
例えば平成29年度1回の6の設問、2018年度1回の6の設問などを見ると、たいがいの知識では対応できないだろう。かなり時事問題のテキストを読み込まないと出てこないし、覚えきれるものではない。しかも、他校のテストではほとんどお目にかかることはない(他では使えない)。まさにこの学校のために労力を捧げることになる。ただし直近2年間のテスト(2020年度・2019年度)では時事問題も一般的な設問が増え、かなり取り組みやすくなったと言える。この傾向がもう1年続けば、ことさらに時事問題に対して敏感になることもなくなるだろう。
他の分野は平易なのであまり差がつかない可能性が高く、時事問題まで克服した生徒は大きなアドバンテージを得ることだろう。
基本的な知識が8割、かなりマニアックな時事問題が2割をしめるテストである。どちらの内容にもしっかり対応できるよう残された時間を有意義に使っていこう。

 

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2020年度「法政大学第二中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間40分で大問は7問と例年より1問増えた。設問数は標準的なものであり通常のスピードがあれば時間不足におちいると言うことはあるまい。
最後の「時事問題」に注意しながらそこに至るまでの基本レベルの設問にたんねん丹念に答えていけば合格ラインである70%を超える得点が臨めよう。

【大問1】生物分野…昆虫

  • 難度:
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

昆虫に関しての基本的知識の確認と、最後に昆虫とは異なる「クモ」の体のつくりについての設問がある。昆虫の体のつくり、不完全変態、冬越しのしかたなどいずれも長い受験勉強の中で身につけてきたものばかりだ。クモも含めて、必ず全問正解できるように。

【大問2】地学分野…川の水のはたらき

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

【大問1】とは異なり、川の水のはたらきに関する知識をふまえた上で、グラフを読み解くという作業が必要になるので、時事問題を除くと最も問題らしい問題になっている。知識が機械的な暗記だけであるとこのように変わった問われ方をした場合間違えてしまうこともあるものだ。通常の大問の中ではここで一番点差が開く問題になっている。

【大問3】化学分野…気体の発生

  • 難度:
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

こちらは一般的な気体の発生に関する実験を与えて、それにあった気体の性質などを答えていくという典型的な問題になっている。方法④におけるアンモニアの発生についてはこの中ではもっとも触れてきた機会が少ないかもしれない。問5で問われている気体でもあるので注意したい。

【大問4】化学分野…ものの溶け方

  • 難度:
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

引き続き既視感のあるグラフを使ったものの溶け方についての大問である。問1~問3はこの種の問題によくある設問であり、迷うことはなかろう。問4は計算を用いるという点で若干難度が上がっている。ミョウバンと水の重さを加えたあと蒸発した水の重さをひき、それを水溶液の重さとする。ミョウバンはすべて溶けているので、ミョウバンの重さを水溶液の重さで割れば良い。もう少し難しくしてもよい(たとえば、ミョウバンが溶け残るとか)と感じる問題ではある。

【大問5】物理分野…ばね・浮力

  • 難度:
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

問1のみ純粋にばねの問題であり、問2からはおもりを水に沈めるので浮力の知識が必要になっている。問1は小4クラスの設問なので問2がこの大問のポイントになる。
問2で、はおもりの半分を、②③はそのすべてを水に沈めている。当然、受ける浮力は①が小さく、②③は同じである。したがって(1)では、浮力によるおもさの減り方が少ない①のほうがばねののび方が大きく、(2)は同じと言うことになる。
「浮力」という分野の場合やっかいなのは、苦手にしてしまうとイチからすべて理解できなくなってしまうことである。ここでは受ける浮力の大きさだけを比べればよいのでなんとかなるかもしれないが、次の大問のように計算がからんだときにしっかりと対応できるかどうかがポイントだ。

【大問6】物理分野…てこ・浮力

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

前述したとおり、問1からさっそく浮力の性質をふまえての計算が始まる。おもりAとBは重さこそ30gと等しいが、体積が異なるので水の中に沈めた場合、受ける浮力の大きさは異なる。体積の大きい方が大きい浮力を受けることになる。ここではA・Bとも水に沈めているので、水の中にある体積と同じ水の重さの分だけおもりの重さは軽くなることになる。ここがわかれば問2はその続きで正解できる。
問3ではてこの左右のつり合いを考えなければならない。図4において、左右がつり合っているで、(水中のCの重さ)×20=(水中のBの重さ)×10が成り立つ。水中でのBの重さは求まっているので代入すると「水中のCの重さ」が求められる。それをそのまま答えとして書いてはいけないわけで、水中ではCの体積分軽くなっているのでCの体積から受ける浮力の重さを加えて正解とする。
「浮力」に苦手意識があったとしてもこの水準までは答えられるようにしておきたい。

【大問7】時事問題(宇宙開発)

  • 難度:やや難
  • 時間配分:6分

最後は定番の難問だが、2年続けて比較的常識内に収まる時事問題になっていて、これならば市販されている「時事問題集」で十分対応できる。問題にもあるように○○○11号が月面に着陸してからちょうど○年であることは普通に話題になっていた。このことから、前半の流星の設問や石油ショック前までの宇宙開発の知識にも触れる機会は多かったのではあるまいか。意表を突かれたのは(8)で、ここでの失点はやむを得ないかもしれない。
「今後もこの水準で出題されることを希望する」と昨年度の傾向と対策に書いたが、これがかなってうれしいかぎりである。【大問7】の点数配分もさらに下がり(75点中8点)、合否を大きく左右すると言うことはなかったようだ。

攻略のポイント

テスト時間は40分で75点満点
受験者平均点は「男子43.4点、女子42.2点」、合格者平均点は「男子50.8点、女子49.6点」なので当面は50点以上の得点を目標にしたい。
理科の標準的な知識量は、「4科のまとめ」「コアプラス」などまとめ的な教材を使って力を蓄えよう。また、基本的な計算問題にも手が出るようにしておきたい。その上で「時事問題集」など使って最後のつめを行おう。
通常の問題で80%、時事問題で50%以上の正解を見れば、理科の合格ラインは突破できると思われる。

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