四谷大塚対策
女子Aさんの場合:
基礎の徹底で苦手科目を克服し、渋谷教育学園渋谷に合格!
担当プロ家庭教師 | 塩津先生 |
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プロ家庭教師の指導期間 | 小学5年生7月~入試まで |
志望中学校(スタート時点) | 渋谷教育学園渋谷 |
成績の推移 | 「四谷大塚偏差値」 算数 57→68 |
基礎の徹底で苦手科目を克服し、渋谷教育学園渋谷に合格!
指導を始める前の状況
指導開始時のAさんは四谷大塚の週テストでCコースの真ん中から上位の間くらいの成績でしたが、算数には強 い苦手意識をもっていて、塾の授業についていくことが段々と難しくなってきている状況でした。またAさんは真面目な性格で、言われたことはやらないと気が済まないタイプのため、算数に対して強いプレッシャーを精神的にも感じていました。お母様が主に学習スケジュールの管理をしていましたが、算数だけは直接見てあげることが出来ないとのことなので、主に消化不良になっている部分の改善と算数の苦手意識の克服から指導を開始しました。
指導内容
まずSさんが通っていた校舎の算数の授業内容を確認してみると、四谷の他校舎と比べると非常にレベルが高く、ボリューム難度共に生徒にとってはかなりの負担がかかるようなものでした。(算数が苦手な子には無理をさせず何とかついてこられるように、というようなきめ細やかな配慮もある程度見られました。)そこで私のほうでAさんやご家庭にとって一番難しかった学習の優先順位を明確にする、ということを行いながら進めました。毎回ごとの最低限抑えなくてはいけないものを私から指示をして徹底的に復習しました。
家庭学習の改善
家庭学習では予習シリーズの基本問題は最優先、ついで練習問題を可能な限り定着させることを目標とし、上位クラス用の応用問題にはめったに手をつけさせませんでした。また開始して数か月間は、週テストの直しは 正答率60~70%以上のものに限り、30%以下のものは一切手をつけないということを徹底。お母様には各回の指導のポイントと必ず定着させなければいけ ない部分をその都度お伝えすることにより、スケジュール管理を具体的かつ適切なものにしていただくことが出来ました。
学習姿勢の変化と成績の推移
指導が始まった頃のAさんは家庭教師が来ることに対して、算数の負担がさらに大きくなるのではという不安と何とか成績を伸ばしたいという気持ちが混在してい る状態でしたが、毎週ごとのやるべき内容が明確になったことで「周りを気にせず、自分のやるべきことと出来る範囲の事をきちんとやろう」という目標がはっきりしてきました。その結果プレッシャーや苦手意識が徐々になくなり成績もかなり安定してきました。6年生になるとクラスが下がることもなくなり、テストでは初見の応用問題でも正解することが出来るようになってきました。また合不合でも予備2回を含め全てのテストで成績を下げることなく受験に臨み、第一志望の渋渋と併願校全てに合格。入試直前まで「過度な負担がかかる無理な勉強は決してしない。」「理解した問題を確実に正解できるようにする。」という約束を守り勉強することが出来たからこその結果だったと思います。
四谷大塚生へのアドバイス
他の塾にも言えることですが、「その校舎で一番上のクラスだから」という理由だけで、生徒たちの過度な負担をかけているケースは少なくありません。現時点では到底解けないような問題を強制的な宿題にしたり、授業で基礎部分をきちんと教えることなく応用レベルばかりを取り扱ったりすることが原因で、算数に対して苦手意識を持ってしまった り成績が大きく下降してしまったようなケースもあります。このような事態を防ぐには「上位クラスにいても決して基礎部分は怠らない。」ということを忘れないことです。最難関レベルの中学を目指すにしても、まずは「一行問題集、予習シリーズ、演習問題集」で漏れがないようにしっかり定着させた上で応用問題に取り組むという姿勢が大切です。