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6年生の勉強法

6年生の学習ポイント

 これまでの総復習と発展問題演習、志望校対策と進みます。ひと通りは学び終えていますが、引き続き反復学習が必要な場合もあれば、分かりきった問題の反復や消化不良な発展問題演習などの無駄を省く必要がある場合もあります。『GnoRev実力確認テスト』の範囲も広くなる中、復習型の勉強法のみにとらわれず、時間を気にせず「絶対自力正解」を目指す学習も効果的です。また『学校別対策シリーズ』も少し早めに覗いてみて、ゴールをしっかり意識してみましょう。その上で自身の学力向上、テストでの実力アップにつながる学習かどうか、自己分析もしながら志望校合格に邁進してください。

 

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算数の勉強法

より目標に特化して学習内容を洗練させる

 通常授業に土曜特訓が加わり、これまでの総復習から応用・発展問題演習と続きます。テキストは『GNOラーニング』などのレギュラーセットと『土曜特訓』の他に『単元別対策シリーズ』『学校別対策シリーズ』『単元別基本算数問題集』などがあります。

 総復習では各分野の標準~発展レベルの典型問題を定着させる上で、より正確で丁寧な取り組みを意識するべきケース、また、より高度な問題に取り組む上で問題文の「読み取り精度」やその後の「試行錯誤力」を高めるべきケースが多くみられます。

 『GNOラーニング』と『家庭学習用』の反復に始まる5年生までの学習法は継続しながらも、学習者にとって易し過ぎる問題と高度過ぎる問題は5年時以上に思い切って捨て、実力相応の問題にじっくり取り組みましょう。また通常のテキスト消化にこだわり過ぎず、種々の副教材や市販教材に対象を広げることで意欲の低下も防ぎ、実を結ぶ学習を続けられます。『単元別対策シリーズ』または『単元別基本算数問題集』のどちらかを活用することも効果的です。 また塾テキストは反復によって実力向上を図る作りになっていますが、6年生になったら一度の誤答で降参せず、あくまで「自力正解」を目指したり、ミスを許容せず時間をかけてでも「一発正解」することにこだわったりして、「より大人のパフォーマンス」を目指しましょう。通常のB5サイズではなく、A4サイズのノートを大問1題につき1ページたっぷり使って解くこともお勧めします。

 6年生の9月以降は、志望校対策の日曜特訓が始まります。通常授業、土曜特訓と合わせると相当な分量になり、こなすだけで精一杯という状況が生まれやすいのですが、全てをこなす必要は全くありません。自分にとって「第1志望校に特化した実力養成のための家庭学習」と「第2~4志望校を確実に合格するための家庭学習」とを区別して、塾テキスト以外の市販教材も含めた中から柔軟に取捨選択してください。

 また志望校の入試過去問は秋以降に取り組みますが、第5~6志望以下の過去問であれば6年春休みやGWなどに取り組むことで良い刺激が得られます。秋以降の過去問では、適度な本番感を演出しながら緊張感を持って取り組みましょう。

 

国語の勉強法

徹底的に自己分析をし、設問タイプごとの対策を確立しよう

グノーブルは記述対策にかなり力を入れていますが、やはり時間が有限である以上、その反面で選択肢問題などの対策は通常授業においては比重が軽くなってしまう可能性もあります。記述問題は文中のそれらしい要素を詰め込めてさえいれば理解が不十分でも部分点が得られてしまうことが多いですが、選択肢問選はオールオアナッシングなのでシビアに読解力が問われます。各選択肢に込められた意図、選択肢相互の関係性など、設問の背景にあるヒントを読み取る力を高めましょう。その他、抜き出し問題、要旨要約問題、意見陳述問題などバラエティに富んだ設問が存在しますから、それらひとつひとつについて(何となくではなく)明確に解答アプローチを確立しておきましょう。

いま一度「何となくできた気になっていないか」または「何か良く分からないけれどできない」といった漠然とした状態になっていないか精査しましょう。国語は、算数や理科のように数字を扱うわけでも、社会のように暗記すべき用語が沢山あるわけでもなく、外国語を扱うわけでもないですから、どのくらい力不足であるのかを自覚すること自体難しいです。楽観的になることなく、あらゆる観点から正確に「読み」(読解)「書き」(答案作成)できているのかを徹底的に検討しましょう。グノーブルでは6年生時に土曜特訓を実施しており、記述問題中心の通常授業よりも、選択肢問題・抜き出し問題・指示語問題など記述問題以外のタイプの問題の比重が高められております。土曜特訓と通常授業の双方を利用すれば多様な問題形式と向き合うことができ、より多くの観点から上記のような自己分析をすることが出来ます。同時にこうした訓練の材料として有効なのはやはり過去問です。過去問の解き惜しみは禁物です。早すぎるということはありません。グノーブルでは6年生の9月から日曜日に志望校別特訓授業を行うので、これを有効活用しつつ、自力でも一度解いた過去問を、時間を置いて解き直しをするなど、日曜特訓と家庭学習とを協働させ、量・質ともに妥協のない徹底的な過去問研究を行いましょう。

 

理科の勉強法

「知識と典型問題の確認」と「実践的演習」のバランスが鍵

 6年生では前半に全分野の総復習を、夏期講習からは入試に向けた総合的な問題演習を行います。近年の入試では計算分野の問題の難化に加え、問題文・資料の長文化が進み、基礎的な知識から発展的な問題までを、タフな問題量の中でこなさなければなりません。その為には土台となる「知識と典型問題の確認」と、それを複雑な問題状況のなかで活用する「実践的演習」とを意識的に分けて行うほうが成績アップにつながります。

 メインテキストである『GNOラーニング』のテーマ講義の再読・確認に続いて、テキスト内の問題演習に進みますが、すでに得意な人は応用力養成講座・合格力養成講座と進み、まだ苦手な基礎力養成講座、また別冊の『GNOベーシック』で基礎を固め直しましょう。苦手な単元ほど、知識分野はテキスト再読、計算分野は典型問題の反復を行ってください。『基礎力テスト』では典型問題の復習ができます。一定レベルに達している場合は貪欲に、見たことのない図やグラフを探して取り組んでください。

 入試傾向の多様化が進む一方で、塾で学ぶ理科は理数系に強い難関進学校の出題傾向が中心になります。そうした中で6年夏以降は、各自の志望校合格に必要な実力養成に照準を合わせ、学習内容の取捨選択を恐れずに行いましょう。物理・化学の応用問題に重点を置く学校、生物や地学の正確な知識で合格点に達しやすい学校、未知の領域への思考力を重視する学校、ハイスピードの処理能力を求める学校、などなど志望校の傾向に合わせて実力を磨いてゆきましょう。

 

社会の勉強法

「アウトプット型」の学習を徹底しよう

6年生において強く意識すべきは「解答力」です。知識・解法を覚える「インプット」面は、学習において否が応でも意識せざるを得ないですが、覚えたつもりでもそれを適切に答案で表現できなければ意味がありません。直接的に合否を左右するのは「アウトプット」面です。「アウトプット型」学習には様々なやり方がありますが、まずは多量の問題文を読み、そこから必要な情報だけを抽出する力を養いましょう。こうした情報処理能力は昨今重視される傾向にあります。そして記述演習を重ねましょう。自分では分かっているつもりでも、実際に制限時間・字数内において適切な日本語表現で書くとなると。全くセルフイメージに及ばなくなるのが記述問題です。沢山書いて沢山添削を受け、知識や論理に少しでも穴があれば、看過せずに逐次改善しましょう。これらの「アウトプット」力は巧拙を自覚し辛い分、軽視されやすいですが、一朝一夕ではとても身につかない極めて重要な能力です。教材としては過去問が最適です。解き惜しみすることなく、6年生序盤のうちから積極的に過去問演習を重ねましょう。グノーブル社会科では春休み終了後から夏休み前までは地理歴史の復習を、夏休み以降はひたすら入試問題演習を行い、こうした通常授業以外にも、志望校別対策講座として日曜特訓が9月以降1月末まで開講されます。これらも知識の整理・体系化に利用しつつアウトプット力も高めましょう。

グノーブルのカリキュラムでは公民は新6年生スタートから春休みいっぱいまでの短期間で履修することになっています。かなり駆け足での学習となりますが、公民は一般的に入試問題のおよそ2割を占める上、地理歴史とは異なるタイプの知識が求められます。その差異は主に3点にまとめられます。1点目は、多くの「数量」を覚えることです。通常国会の会期や議員定数など、政治に関する数字は多いです。2点目は「概念」を覚えることです。日本国憲法に登場するものを中心に、「○○権」等と表現される多くの政治的・社会的概念を正確に理解する必要があります。また春休み中に学習する、国連や日本と世界の諸問題といった単元においては、カタカナ語で表される概念も多く要注意です。3点目は、「文」を覚えることです。つまり個々の用語を単独で覚えるだけの段階を超えて、憲法の条文のような文単位での記憶を要求されるということです。こうした特性に適応するには、当然相応の時間がかかりますから、直前で慌てないように一日でも早く必要な学習に着手しましょう。

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