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東洋英和女学院中学部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「東洋英和女学院中学部の理科」
攻略のための学習方法

東洋英和女学院大学の付属校と言うよりも、着実な大学合格実績で安定した人気を誇る伝統校、東洋英和女学院中学部。
理科の問題はオーソドックスな設問が多く、時間的にもそれほど追い込まれることはないので、学力が発揮しやすい良問といえよう。
出題範囲も偏りがなく、4分野から均等に出されており、標準的な計算問題も含まれているので、計算好きな生徒には高得点が望めるテストになっている。

では、まず何を心がけて同校の対策に入っていけばよいのか。
まずは、これはどの学校についても言えるのだが、「基本的な知識を着実に身につけること」。これをおいてほかにはない。
理科の知識は多岐に及んでおり覚えきれない、という生徒もあろう。だから、教えられたことを全部覚えなくてもいいのだ。指導してくれた先生が、「ここは大切!」といったところだけでいいから覚えていこう。

具体的には、コアプラスや四科のまとめなど、知識を体系的にまとめた参考書・問題集を中心に知識をまとめ、その上で塾の教材や過去問などで練習を積もう。さらに公開模試を活用して、時間内に自分の力が発揮できるよう経験を重ねることが大切だ。
どの単元に関しても、得意でなくてもいいから、標準的な問いにはしっかりと答えられるように仕上げておこう。それが全分野に及べば、おそらく合格点は取れるはずだ。
それもできない、という生徒は、過去問を何年か分解いたあとでよいので、出題されやすい分野を絞ってそこを中心に覚えていこう。

過去問にあたると、中には考えを聞かれるような高度な設問も存在する。そんなときには、簡単に空欄にはせず、自分の考えをまとめて書く姿勢は作っておこう。出来なくても合格点に達するかもしれないが、それでは学力を上に伸ばすことはできない。
また、理科は算数と違って後半の大問に進むにつれて難しくなっていくというわけではない。
そのため、時間不足によって手を付けられない問題があるともったいないことになる。普段から自覚的に早く解く練習が必要になる。
時間不足になる分量ではないと思うが、過去問をやってみてやはり時間が足りないという生徒は少しスピードアップすることが大切だ。問題集などで問題にあたるときも自分のペースを守るだけでなく、「今日は少し早く解いていこう」と意志を固めて問題にあたってもらいたい。
なんといっても、テストには問題を解き切るパワーが必要だ。
確実な知識と解くスピードを身につけ、東洋英和合格を自分のものにしてもらいたい。がんばれ!

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2021年度「東洋英和女学院中学部の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

30分で大問は4つ、小問数は20以上あり,試験時間に対して設問が多めなのでテキパキと問題にあたっていく必要がある。
大問4題のうち、前半の【大問1】~【大問3】はいわゆる典型的な問題ばかりだったので組しやすかったが、【大問4】はおそらく未習である神経細胞に関する問題であったばかりか、いくつもの「実験→結果」から設問に答えていくという大長文問題で本年度のテストはまさにこの1問のためにあったといってもよい。テスト時間の半分はかけて【大問4】に取り組みたい。

【大問1】 化学(中和反応)

  • 難度:
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を使った中和に関する問題であり、最も出題される実験の問題と言ってもいいだろう。
はじめは、塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を加えていく実験なので、水溶液の性質は酸性・中性・アルカリ性と代わっていく。そのときのBTB液の色の変化が(1)の問題。
(2)は塩酸と水酸化ナトリウム水溶液をどの割合で混ぜれば中性になることをグラフから読み取れれば容易だろう。
(3)はグラフから、50mLの水酸化ナトリウム水溶液に溶けている水酸化ナトリウムの重さが読み取れれば良い。
(4)は、水酸化ナトリウム水溶液に塩酸を加えていくときのグラフを作成するもので、水酸化ナトリウム水溶液には水酸化ナトリウムが溶けているので、グラフは0から始まらないことや、与えられている「塩酸→水酸化ナトリウム水溶液」のグラフと形が変わることが理解できていれば良い。
いずれも平易な設問ながら中和実験にとって大切なことがらを答えさせる問題であり、良問と言える。
(5)は6つの選択肢の中から、中和反応に関係のないものを2つ選ぶ問題。中和反応の関係があるもの4つがわかりやすいので正しく選べるものと思う。

【大問2】地学(地層)

  • 難度:
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

はじめに活断層の説明と、その図が与えられそれにもとづいて答えていく、内容は基本的なことが多い。
(1)(2)は地層を形作っている岩などの性質が分かっていれば解ける問題。
(3)は断層における、力の方向を答える問題。
(4)は断層が何回ずれたかとを答えさせる問題で、層の厚さなどを左右で比べ奈良が答えれば良いだろう。
ここでは(3)(4)が少し考えさせる問題になっている。

【大問3】物理(ふりこ)

  • 難度:
  • 時間配分:5分
  • ★必答問題

典型的なふりこの性質などに関する問題で計算をともなうものもあるがいずれにも解いたことのある経験を持つものばかりだ。
(1)では、ふりこの長さが(a×a)倍になると、10往復にかかる時間は(a)倍になるというきまりを知っていなければならない。160cmの時間を聞かれているので、40cmのときの数値を参考にすれば良い。
(2)のグラフの判別には注意すること。①と②の違いによってグラフの形が全然違うので間違えやすい問題だ。
(3)は、左半分は75cm、右半分は25cmの長さと考え、そのときにかかる時間を表から探し、加えて2で割ればよい。
(4)では、ふりこの速さが、イで最大になり、アとウで最小(ゼロ)になることを念頭に置ければ解けるだろう。
(5)はあまり見かけない問題だが、地震計の要領で正解を見つけてはどうだろう。

【大問4】生物(神経細胞)

  • 難度:やや難
  • 時間配分:16分

本年度のテストにおいて、群を抜いて質が高く分量も多かったのがこの【大問4】だ。ここまで長い問題だったのは想定外だったろう。
まずハツカネズミが持っている神経細胞(とその種類)についての解説が為される。今まで扱ったことがない内容であるし、実験も実に1から5まである。ここはすべての神経をそれこそ集中して問題にあたるしかないだろう。
設問は大きく2つに分かれていて、ハツカネズミの実験結果から答える問題が(1)から(4)まで、それとは別に生物一般の知識があれば解ける問題が(5)から(7)までだ。(5)~(7)の設問は正直易しいので、(1)~(4)で頭が混乱してしまったらめざとく(5)以降の設問に答えてから前半にもどるというのも手だったと思う。
2つの神経細胞の特色を理解し、実験を1つずつ消化しながら正しい選択肢を選べるどうかが高得点へのカギを握っている。

攻略のポイント

テスト時間は30分で60点満点。受験者平均点が31.0点(昨年度30.3点・一昨年度32.6点)・合格者平均点が37.4点(昨年度36.1点・一昨年度37.4点)と、3年続けて平均点は安定している。本年度の特徴は、【大問1】から【大問3】までは東洋英和の理科とは思えないほど素直で平易で解きやすい問題だったのに対して【大問4】はあまり例を見ないほどの大長文問題で受験生を震撼(しんかん)せしめた。実験とは直接関係のない後半の設問は平易だったというのも意地が悪い。前半で得点をかさね、40点以上は取れるようにしておこう。
また、単純に知識を問うのではなく実験・資料を読み取ってから解答するという設問が例年多い。
攻略のポイントとしては、問題文をしっかりと読んでから迅速に設問に答えていく姿勢が必要だと言うことだ。また、偏ることなくどの分野においても知識をしっかりと身に付けた上で文章題を多く解き、応用問題への免疫もつけてテストに臨もう。また,年度によっては計算問題も出題されるのでこちらも手抜かりのないように

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