問１　ビーカーの水の中に完全に沈んだ１６０ｇの球Ａをばねばかりでその重さを測ったら１４０ｇなので、１６０－１４０　より働いた浮力は２０ｇ。
問２　問１より、球Ａの体積は２０㎤とわかる。球Ｂの体積は問題文より球Ａの体積の３倍なので６０㎤。また、球Ｂの重さは、６４０－（１５０＋３００＋１６０）より３０ｇ。Ｂには６０ｇの浮力が働くので、球Ａと球Ｂの間に働く力は、６０－３０　より３０ｇ。
問３　Ａの重さは１６０ｇ、Ａに働く浮力は２０ｇ、ＡとＢの間に働く力は問２より３０ｇ。以上より、１６０－２０－３０　を計算して、１１０ｇ。
問４　ＡとＢ合わせた重さは１９０ｇで、働く浮力は合わせて８０ｇなので、ばねばかりにかかる重さは、１９０－８０　より１１０ｇ。
問５　１５０＋３００＋１６０＋３０－１１０より、５３０ｇ。

　　浮力に関する出題。球がＡ、Ｂと２つあることでやや難度を上げている。「浮力」が得意か苦手かで明暗が分かれる。今後も出題の可能性が十分あるので、浮力が苦手という方はしっかり学習を。

問１　光の速度に関するフィゾーの実験についての穴埋め問題。問題文に書かれてある数値を用いて落ち着いて計算すること。
問２　回転数が小さくなった→光の往復にかかる時間が長くなった。従って、水の中では空気中と比べて光の速度が遅くなったと言える。　

　　光の速度に関するフィゾーの実験に関する出題。実験の意味・内容の理解をして、落ち着いて計算すれば正答は十分可能。

問１　実験を進める上での注意事項についての問い。加熱して発生した水蒸気が水になり加熱部に流れ込むと、試験管が割れる可能性がある。
　　　同様の問いは、木の蒸し焼きの実験についての出題でよく見られる。
問２　グラフ作成問題。水酸化カルシウム０．７ｇと塩化アンモニウム１．１ｇで過不足なく反応して０．４８Ｌのアンモニアと１．１ｇの塩化カルシウムが発生することから、２．２ｇの塩化アンモニウムに１．４ｇの水酸化カルシウムで０．９６Ｌのアンモニアが発生する。
　　　それ以上水酸化カルシウムを増やしても、新たにアンモニアが発生することはない。
　　　また、水酸化カルシウムが０ｇ～１．４ｇまでは残った固体は変化せず、１．４ｇを超えると、余った水酸化カルシウムの分だけ固体が増えていく。
　　　
　　　化学変化に関する出題。問１の実験上の注意点は入試でよく問われる問い。問２の入試頻出の「過不足なく反応する時の比」を用いた計算とグラフ作成問題。残った固体の変化のグラフでは、余った水酸化カルシウムをしっかり考えること。

問１　アンモニア水はアルカリ性。フェノールフタレイン液と反応して赤色になる。
問２　アンモニアは水に溶けやすい気体である。
問３　メスシリンダーでの読み取り方に関する問い。液面の底を真横から読み取る。
問４　選択肢の中で、水に溶けやすい気体は塩化水素。
　　
　　　アンモニアの実験に関する出題。実験の様子はテキストや資料集で写真付きで説明してあることが多いので、確認すること。

問１　顕微鏡の使い方について、操作の順に選択肢を並べる問題。不要な選択肢が１つあることに注意。ピントを合わせるときは、接眼レンズをのぞきながら対物レンズとプレパラートを離していく。
問２　白血球は右上に見えているので、左下に動かしたい。視野で見えているものは実物と上下左右が逆さまなので、プレパラートを右上に動かせばよい。
問３　倍率を上げると、見える赤血球の数は減る。
６００÷４００＝１．５より、１０８÷（１．５×１．５）より４８個。
　　　　
　　　顕微鏡の使い方に関する出題。今後も同様の出題の可能性があるので、本校受験者は、顕微鏡や上皿てんびんなど実験器具の使い方についてしっかり学習しておきたい。

問１　アンモニアは動物にとって有毒。
問２　動脈血とは、酸素を多く含む血液。動脈と動脈血は意味が違うことに注意。
問３　インゲンマメの子葉の場所を図に描く問題。インゲンマメは無胚乳種子であることに注意すること。
問４　実験結果より、最後に赤色光を当てたものの発芽率が高いことが明らかである。
　　　　
　　問３までは落としたくない知識問題。間違えた問題がある時は、テキストに戻って知識の整理を行うこと。

問１　問題文中の「空気の中に雲がないときは、１００ｍ上昇すると１℃下がり」より、１０００ｍ上昇すると１０℃下がる。
問２　問題文中の「空気の中に雲があるときは、１００ｍ上昇すると０．５℃下がり」より、１０００ｍ上昇すると５℃下がる。
問３　グラフより、この日高度１０００ｍでの気温は約９℃と読み取れる。問１の条件では空気の温度は１０℃、問２の条件では１５℃になり、１０００ｍ地点の気温より高いので、１０００ｍよりも高く上昇すると考えられる。
問４　表より、２０℃での飽和水蒸気量１７ｇ。湿度４０％で空気１㎥に含まれる水蒸気量は、１７×０．４　より、６．８ｇ。
問５　表より５℃における飽和水蒸気量が６．８ｇ。高度０ｍから空気が１５００ｍ上昇すると、気温が１５℃下がり５℃になる。
問６　雲がある時は１００ｍ上昇すると０．５℃下がるので、５００ｍ上昇すると２．５℃下がり、２．５℃になる。
　　　　
　　　飽和水蒸気量と湿度に関する出題。グラフや表の読み取りと計算問題が中心。計算問題はいずれも標準レベルの問題で、日頃の計算問題練習の成果を発揮しやすい内容。