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法政大学第二中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「法政大学第二中学校の社会」
攻略のための学習方法

問題構成

大問は4問~11問と年度により異なる。大問ごとに、あるいはいくつかの大問をまとめて各分野に分かれている。総解答数は50問前後。地理・歴史・政治経済と、ほぼ同じ問題数になっている。
あるテーマに沿った短文・長文の資料やリード文を読み、答えていく形が多い。1つの資料に付き複数の答えを求められるパターンもよく見られる。
記号選択が多く、適語記入が数問と2行程度の記述問題が1問出されるのが通例である。問題数の多さには注意が必要である。

地理分野

地形図の読み取り・各地の農産物など(2020年度)や緯度・経度と日本の農林水産業(2021年度)など、一つのテーマに沿ってやや詳しく訊くパターンが多い。テーマそのものについても、また関連する地形・地名や産業などについても問題が出されている。
地図を用いた問題が多いので、各地の地名・地形と位置をしっかり覚えておくこと。2018年度では地形図の読み取りも出題されている。また、ここ数年は雨温図がよく使われているので、日本の6つの気候区を確実に見分けられるようにしておいたほうが良いだろう。なお、2019年度では地図などの資料が全く使われなかった。過去問もよく見て違いを確認しておきたい。

歴史分野

あるテーマに沿って詳しく訊く問題や、幅広い範囲からある項目について答えさせる問題などのパターンがある。旧石器時代~第二次世界大戦後のいろいろな出来事(2020年度)や平安~大正時代の歴史(2021年度)などのテーマが取り上げられた。また、ここ数年は古代の歴史書が史料としてよく使われている。
古代から現代まで広い時代から出題がある。時代順の並べ替えの問題も毎年出されている。各時代、各項目に大きな抜けが無いよう、丁寧に学習しておこう

政治経済分野

日本国憲法と政治の仕組みを中心に問題が出されている。そこに、時事問題や国際関係の話題も織り交ぜられている。記述問題はこの分野で出されることが多く、衆議院の優越がある理由(2020年度)や核兵器禁止条約の内容と日本の立場(2021年度)などのテーマで1~3行ほどの記述問題が出題されている。
憲法や政治について基本事項をしっかり覚えたうえで、時事問題集などで最新の国内外の出来事・情勢に詳しくなっておこう

注意点

全体的には基本事項の問題が多いのだが、一部にやや細かい知識を問われる問題がある。憲法の婚姻についての条文や各地の祭り(ともに2017年度)など、詳しく覚えていない人も多かったのではないだろうか。答えられれば差がつくところであるが、問題数の多さを考えるとわからない問題に時間を取られるのは得策ではない。自信のない問題は素通りしてとにかく最後まで一通り終わらせ、答えられたのに時間が足りなかったなどという事態は避けるようにしたい

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2021年度「法政大学第二中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は49問。選択肢問題が多い。記述問題は1~3行の字数で2問出されている。
問題数は多めだが、地理分野以外での資料の使用は少なめであるのでテンポよく進められるだろう。ペース配分に注意して迷う問題は後回し、最後までひととおり解き進めよう。

【大問1】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:【大問1】【大問2】 計12分
  • ★必答問題

緯度・経度や時差について。

問1 経度の差は240度で、時差は240÷15=16時間。日本の方が時間が進んでいるので、到着時間をロサンゼルス時間に直すと8月19日7時となる。到着時間から出発時間を引けば、かかった時間が求められる。
問2 緯度は赤道からの角度であるから、北緯と南緯が入れ替わるだけで数値は変わらない。経度はある線を境に180度切り替わるので、東経144度は裏側では西経36度になる。
問3 赤道は南米大陸の上部、アフリカ大陸の中心やや下部を横切る位置である。

【大問2】地理分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:【大問1】【大問2】 計12分
  • ★必答問題

地図の読み取りや第一次産業についての問題。

問1 香川県は瀬戸内気候に属し、1年を通じて温暖で雨が少ないことから、(え)。沖縄県は気温の高さから、(あ)(う)は気温も高過ぎで雨も少な過ぎるので、日本ではない。
問2 苫小牧――とまこまい  比布――ぴっぷ
問3 さんまは夏から秋にかけて、さけ・ますは春から初夏にかけて多く水揚げされるので、(い)が合っている。たらは冬に多く獲れる。
問4 てんさいは100%北海道なので、じゃがいもは8割近くが北海道で2位の鹿児島県でも4%に過ぎないので、小麦は北海道が66%で2位の福岡で6%ということでとなる
問5 は田植え、は田起こし、が稲刈りの様子であるからB→A→Cの順になる。
問6 ななつぼしは北海道、はえぬきは山形県、ひとめぼれは宮城県の銘柄米であるから(あ)が正しい。
問7 (1) (う)の位置からA地点に向かって谷が続いている。
   (2) は等高線の間隔が広いのでゆるやか、は間隔が狭いので急である→(あ)
   (3) 頂上から外に向かって張り出している等高線が尾根にあたる。
問8 沖縄県のシェアは、パイナップル10割・さとうきび6割ほどなので【資料3】は正しくない。【資料4】も西表島と宮古島の位置が逆なので誤り。【資料5】は合っている。

【大問3】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:【大問3】~【大問6】 計12分
  • ★必答問題

平安時代~室町時代について。

問1 天皇を退いて上皇となった後も、居所である院で政治を行ったことから院政と呼ばれる。
問2 朝廷から任命される武士としての最高位である征夷大将軍。
問3 戦での働きに応じて土地(領地)が与えられた。
問4 応仁の乱の戦場となった京都は荒廃した。

【大問4】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:【大問3】~【大問6】 計12分
  • ★必答問題

江戸時代の改革について。

問1 上米の制についての説明である。米を納めさせる代わりに、参勤交代の江戸での滞在を半年に短縮した。
問2 徳川吉宗・享保の改革→田沼意次の改革→松平定信・寛政の改革→水野忠邦・天保の改革、の順である。

【大問5】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:【大問3】~【大問6】 計12分
  • ★必答問題

大正時代について。

問1 大正デモクラシーの説明であり、吉野作造が主張した民本主義がその活動理念であった。美濃部達吉が唱えたのは天皇機関説であるから、(え)が間違っている。
問2 平塚らいてうらは雑誌『青鞜』を発行し女性の権利運動の先駆けとなった。部落解放運動の中心となった結社は全国水平社。
問3 この時選挙権が与えられたのは男子だけで、女子の選挙権獲得は第二次大戦後まで待たなければならなかった。
問4 海軍将校による犬養毅暗殺事件のことで、決行の日付で五・一五事件と呼ばれる。

【大問6】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:【大問3】~【大問6】 計12分
  • ★必答問題

第二次世界大戦後の日本について。

問1 (1) 中国の後押しを受けて北朝鮮が韓国に攻め込み、朝鮮戦争が勃発した。アメリカを中心とした国連派遣軍が韓国に加勢し、38度線を境界線として休戦に至った。
問2 地主から土地を買い上げて小作農に安く売り渡すことで自作農を増やそうとした、農地改革。
問3 1952年に保安隊に、1954年に自衛隊に改編された。
問4 1958~60年の第2次岸信介内閣の時に日米安全保障条約の改定が強行採決され、反対運動が過熱し死者が出る事態となった。

【大問7】政治経済分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:【大問7】【大問8】 計16分

日本国憲法と人権について。

問1 (1) さ (2) (3) こ (4) つ (5) そ (6) ち (7) き (8) う (9)
問2 生存権以外では、教育を受ける権利・勤労の権利・労働基本権が憲法に定められている。
問3 基本的人権は「侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に」与えられると規定されている。
問4 戦争や災害などで国家的な危機の際に行政に権力を集中させる必要がある事態は、緊急事態と呼ばれる。日本国憲法には緊急事態に関する条項がないため改正を求める意見もあるが、基本的人権を制限する可能性があるため、十分な議論が必要である。

【大問8】現代社会分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:【大問7】【大問8】 計16分

国際連合の役割について。

問1 (1) 国際連合はアメリカ大統領ウィルソンの提言にもとづいて発足したが、議会で否決されアメリカは参加しなかった。
   (2)・(3)安全保障理事会では 常任理事国に拒否権があり、1国でも反対すれば決議できないという大国一致の原則が設けられ、5大国に強い権限が与えられている。
問2 戦争・災害や内政の混乱などで他国に逃れた人を難民といい、国連の定めにより各国は難民を保護する責任を有する。
問3 核兵器の開発・使用・保有のすべてを禁止する条約で、すでに核兵器を保有している多くの国とその関係国は批准していない。日本もこの事実を理由に実効性が確保されないとして参加していないが、アメリカの核の傘に守られているという現実があり、アメリカと行動を共にしているという側面もある。

攻略のポイント

問題数が多く、基本事項の問題も多い。とにかく最後まで手を付けて答えられる問題は確実に答える
過去問をよく見て、頻出傾向にある単元・範囲は特に丁寧に覚えておこう
記述問題は短文の説明記述が多いので、記述対策問題集での練習も役に立つ
無理に難問集などに手を出す必要はないが、一部のやや細かい知識を問われる問題は答えられれば差がつく部分なので、基本事項をひととおり覚えたら、さらに詳しい教材で補足しておくのも良いだろう。

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