高校受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
高校受験専門プロ家庭教師が語る

獨協埼玉高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「獨協埼玉高等学校の国語」
攻略のための学習方法

長文読解

本校の試験では古文・漢文の出題は見られないので、現代文の読解に力を注ぐことができる。小説3400字・論説文3800字で計7200字ほどの素材文となっている(2021年度)。文章自体の難易度はそれほど難しくはないので、読みやすいだろう。総解答数が32問と少なめであることもあり、時間配分に失敗しなければ、足りなくなることはないと思われる。選択式・並び替え・書き抜き・記述と問題形式は多彩である。とくに記述問題は60字前後のものや字数指定のないものもあり、類似問題でコツをつかんでおく必要がある
・記述問題
抜き出し問題ではないものの、傍線近くに答えとなる内容・手がかりがある場合は多いので、まずは前後をよく探すのが鉄則である字数もひとつの目安で、指定された字数よりやや多いか少ないかくらいの部分が答えに使える場合が多い内容では、別の言葉で言い換えたり、短くまとめたりした箇所が重要である
また、書き抜きではないので、設問に合うように語尾や語順を整えることも必要となる。確実なのは訊かれたことにオウム返しに答えてしまうことである「何をどのようにされたのか」という質問なら、そのままの語順・言葉遣いで答えてしまって良い
大事なのは訊かれている点「何」と「どのように」を忘れずに答えることである。字数指定がない場合は、解答欄の大きさからだいたい何行くらい書けそうかを見て、1行20字~25字くらいの見当で記述すればよい文量になるだろう。
・読解
本校の長文は文章自体さほど難解なものではないし、テーマや論説対象も中学三年生にとってひどくかけ離れたものではないので、無理に難問で練習する必要はないだろう。同程度の難易度の学校の入試問題なども利用しながら、読解問題の基本に沿って訓練すればよい
すなわち、説明的文章であれば、段落の関係・要点と細部・要旨のまとめ、文学的文章であれば、場面の転換・登場人物の言動や表情・気持ちを暗示する表現など、読解のポイントになる点について丁寧に練習すること素材文の文字数に慣れ、時間内に一通り終えるスピードをつけること、などである
前年度より字数が増えているので、今後もこの傾向が続くものとして、多めの文章量で慣れておいたほうが良いだろう

漢字の読み書き

漢字は読みと書きの両方で出されているどちらにもなかなか難しい漢字が含まれており、配点も2割を占めて得点源として大きいので、中級~上級レベルの漢字まで身につけて、失点ゼロを目指したい

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2021年度「獨協埼玉高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

小説文3400字・論説文3800字の計7200字ほどの長文読解と漢字10問・言葉の知識数問という構成になっている。総解答数は32問。今年度も古文・漢文の出題は無かった。
素材文はさほど難解なものではなく問題数も少なめなので、読むスピードが遅くなければ時間は足りるものと思われる。記述問題が数問出されるので、あまりに時間を取られ過ぎないよう、同種の問題を多くこなして慣れておくこと。

【大問一】論説文の読解

  • 時間配分:22分

生活言語で十分という人々の意識やその現れであるメディアや教育行政の言語使用規制のせいで日本人の語彙がやせ細り、そのことが人間の言語生活を損なっていると筆者は危惧している。

問一 文節とは「意味が解ることばの最小単位」である。その部分だけで独立して意味が解るかどうかで判断すればよい。文法的に言えば、自立語が1文節に1つ入るようにするということである。「ね」「さ」などを入れて区切れる箇所である。
問二 「自分のことばを引き取らない」とは、責任を負うことを恐れて断定的な言い方を避けるということなので、選択肢イが当てはまる。
問三 それは子どもの責任ではなく「日本語が痩せているということ」がすべての問題の底流にある、と述べられている。
問四 「最低のリテラシーを持つものの水準に合わせ」るのだから「下方修正」ということである。
問五 低いリテラシーに合わせてひらがな表記にしてしまうことに筆者は抵抗しているので、そういう表記を見ると「肌に粟を生じる(恐ろしさや寒さのせいで肌にボツボツが出る・鳥肌)」のである。
問六 傍線④のような人が使用文字について公的な決定権を持っている、とある。政府の国語審議会といった組織のことと思われるが、同様のパターンが文章最後部にもある。「言語についての理解の遅れた人々」が「現代日本の国語を宰領している」という指摘がなされている箇所である。
問七 「最低のリテラシーを持つものの水準に合わせて」「むずかしい漢字・なじみのない外来語」は書き直しを命じられ、身体障碍者差別になるような表現は拒否される……といった現状に当てはまる選択肢を選ぶ。
問八 直前ではその言葉でしか伝えられないニュアンスがあるという話をしているので、選択肢ア・イは候補から外れる。「ことの順逆が違う」「言語の現実変成能力は強力である」などから、「言葉がやせ細ってしまったせいで、人間の言語生活・能力までもやせ細ってしまった」という文脈であることを読み取る。
問九 メディアからは「使用語彙の制限」を課されることが多く、そうすると筆者が重要視している「その言葉でしか伝えられない微妙なニュアンス」が表現できなくなるからだと考えられる。
問十 ア. 生活言語だけで事足りるというのが周囲の意識であるから、生活言語は習得できている。
   イ. 原因は生活言語で十分という社会・メディア・行政の考え方にあり、親や子供の努力不足のせいではない。
   エ. 筆者は語彙が減ることに危惧を抱いている。

【大問二】小説の読解

  • 時間配分:25分

老いた母親が東京で弟夫婦と同居することになり、弟夫婦との関係や慣れない土地での老後の暮らしなど、主人公は母親の今後に心配をぬぐえない。

問一 作文の一見冷酷な言い方は、実は小学生である主人公が家族への深い愛情を持っているがゆえのことであり、そのことが居合わせたすべての人の涙を誘った……という話である。
問二 「テレビの音で頭が痛い」の対比として、「そろって本好きで、四人で旅行に出かけても夜はそれぞれに読書を楽しむ」という静かな団らんの光景が見つけられる。
問三 これは前日に弟夫婦との同居のために引っ越ししてきた母親と近所の公園を散歩している場面である。そこが「東京」であることが数か所で言及されている。
問四 母のひとり暮らしをずっと気にしてはいたが、自分も弟も母を引き取れる状況にない。ひとまず「そのこと」は先延ばしにしていたのである。
問五 いずれ弟が大阪住まいになる可能性があり、そうすれば母も住み慣れた土地に戻れるが、「その家に、母は何年暮らせるだろう」などと心配はなくならないのである。
問六 栄転――今までより高い地位・役職に就くこと。
問七 ニチリンソウが場所を移してしまうとなかなか育たないという話と母の状況が重なり、「弟の家族に、母はちゃんと根付けるのだろうか(うまく馴染んで暮らしていけるののだろうか)」という不安を覚えている。
問八 「なんにもなかったみたいに葉っぱも残らぬ花」であるから「はかなさ」が合う。
問九 主人公の心の言葉である。(あと何回、わたしは母に会えるんだろう)(お母さんに新しい友達なんてできるのかな)の二か所がある。
問十 イ. 「ヘンゼルとグレーテルが~落としているような気がして」が例えを用いて表現されている部分である。
   エ. 公園での「今すぐ走って逃げだしてしまいたかった」や、飛行機内での「とにかく今は帰りたい」と心底満足しているわけではない福岡の家での暮らしに戻りたがっていることなどから、母の今後を心配する気持ちから逃避したがっている心理が読み取れる。

【大問三】漢字の読み書き

  • 時間配分:3分

 う(れる)
 ごうきゅう
 ふか――任務や責任を負うこと。
 けしん――抽象的な観念などが形をとって現れたもの。
 ていさい――外見・世間の人の目にうつる自分の姿。
a. 専門
b. 統率
c. 著(した)
d. (栄枯)盛衰――栄えることと衰えること。人の世のはかなさを言う。
e. 臨(む)

攻略のポイント

類似問題を多くこなしてコツをつかむこと・理想としては普段から読書に親しんで長い文章を読みなれておくこと……長文読解の基本的な対策をしっかり実践して欲しい。読解問題に対しては読書に勝る練習はないと思っていただきたい
記述問題については30~60字くらいの様々な条件の記述問題を解いて、文字数とまとめ方の感覚をつかんでおくこと
さらに本校の場合、漢字や言葉の意味などの知識問題がやや難しく、配点も非常に高い場合があるので、読解の訓練ばかりでなく知識問題の対策にも時間を割いておかれたい

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

獨協埼玉高等学校の科目別
入試対策一覧

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。