法政大学 共通問題 英語共通問題③
入試対策と勉強法
法政大学 共通問題 英語共通問題③
ここでは、法政大学の法学部(国際政治学科)・文学部(英文学科・地理学科・心理学科)・経営学部(経営戦略学科・市場経営学科)を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
法政大学法学部(国際政治学科)・文学部(英文学科・地理学科・心理学科)・経営学部(経営戦略学科・市場経営学科) 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
2021年度は大問4題の出題です。大問1は長文読解問題(人前で話をする時に落ち着く秘訣に関する随筆文)、大問2は会話読解問題(演劇の台本から取った夫婦の会話)、大問3は長文読解問題(先史時代の人間が容器を使わずに水を沸かす方法について大学院生が実証実験する内容)、大問4は長文読解問題(個人空間と公共空間の境界の曖昧化及び女性の権利の抑圧に関する論説文)でした。
出題量と時間配分
試験時間は90分で、その中で読解問題を4題解くことになります。時間配分的には大問1問辺り20分を目安にしましょう。解く順番は大問1から順に解くのが一般的だと思いますが、会話問題が苦手なら大問2を最後に回すのも手です。
出題形式
長文問題の中で語彙、文法・構文問題も問われます。下線部と同じ意味のもの、指示詞の指すもの、穴埋めでイディオム、構文を問うものです。
他に並べ替え作文なども出題されます。出題形式としては穴埋めか下線部と同意のもの、正誤問題などがほとんどです。
解答形式
すべて選択式です。並べ替え作文は、並べ替えた上で指定の順番の単語の番号を答えるセンター形式です。
問題と選択肢の数が同じ場合もありますが、たいていの場合複数の選択肢から選ぶものなので、後で調整ができず、しっかりした知識と理解力が必要な形式です。
法政大学法学部(国際政治学科)・文学部(英文学科・地理学科・心理学科)・経営学部(経営戦略学科・市場経営学科) 英語試験を攻略するための勉強法
語彙問題
長文の中で下線部の単語の意味を問われる問題が多々出題されてあり、難度もそれなりに高いです。知らない単語を選択肢の中から推測するにしても、選択肢の方の語彙も理解できていないといけないので、結局相当程度の知識が必要ということです。
穴埋め問題で熟語、構文も問われるので、これもしっかり知識を身に着けましょう。
文法・構文問題
文法事項がそれ自体で問われることはありませんが、穴埋め問題などで文法知識があったほうが良い場合もあります。
構文は穴埋め問題、並べ替え作文に必須であり、また読解の基礎になるので基礎レベルは使いこなせる程度までしっかり習熟しておきましょう。
読解問題
読解問題の中で語彙、文法・構文が問われますが、内容理解に関する設問も当然ながら多いです。一つ一つの文章の分量は多いわけではないとはいえ、難度がどれも同じようなものなので、一つが解けないようなら全て解けない、ということであり、しっかりした知識、理解力をつけなければなりません。精読力と共に、速読力も要求されます。
先ずはしっかり構文知識を身に着けましょう。次に文構造をしっかり理解する力をつけます。意味の切れ目で切り、いちいち日本語に訳さずに前から読み流してゆくスラッシュ・リーディングを身に着けましょう。これにより速く読むことができるようになります。
正誤問題など、文章全体に関わる設問もあります。各パラグラフに何が書いてあったのか整理し、メモしておくことも全体の流れをつかむうえで重要です。その上で全体を振り返り、筆者が言いたかったことを頭の中で整理しましょう。
エッセー的な文章や、小説に関する文も出題されており、そのようなジャンルのものも読解練習しておくのが良いでしょう。センター試験の物語長文などはいい練習になるでしょう。2021年度は会話読解も出題されているので、会話読解も演習すると良いでしょう。
並べ替え作文問題
ここでも構文力が問われます。核になる構文が必ずあるので、それを中心にして、残りを配分します。センター試験に準じる形式なので、センター試験の問題に挑戦するのも良いでしょう。英文を100−150程度暗証すると構文が身につきます。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを単語・熟語編、文法・構文編、英文解釈編、並べ替え作文編に分けてご紹介します。
単語・熟語
(1)『速読英単語[必修編、上級編]』(Z会出版)
学校で使用している単語集があればそれでもよいでしょう。必修編までは必須、さらに上級編まで行くべきでしょう。
(2)『ターゲット1900・ターゲット1000』(旺文社)
文法・構文
(1)『ネクステージ』(桐原書店)
(2)『英語頻出問題総演習』(桐原書店)
(3)『スクランブル構文とイディオム』(旺文社)
構文、文法、語彙、イディオム、そして会話表現に至るまで、網羅されている必修の問題集です。どれを使っても良いが、一冊すっかり身に着けるまで数度にわたって反復学習することが必要です。並べ替え作文についても、これらによって十分対処可能になるはずです。
(4)『フォレスト』(桐原書店)
文法について辞書として用いると共に、身に着けた知識を再確認し、整理するために使用するとよいでしょう。
英文解釈
(1)『英文解釈の技術100』(桐原書店)
スラッシュ・リーディングを身につけ、文構造を理解するために使いましょう。
(2)『英語長文速読トレーニング レベル2』(旺文社)
スラッシュ・リーディングの習得から速読につなげてゆくのに有効です。
(3)『やっておきたい英語長文500、700』(河合出版)
500はやや難でセンター・レベルです。700は難です。500がすんなり読める程度を目指しましょう。700まで挑戦しておくのが望ましいでしょう。
(4)『全レベル問題集 英語長文2,3,4』(旺文社)
2はセンター試験レベル、3は私大標準、4は私大上位レベルです。3まではしっかりこなしましょう。
並べ替え作文
(1)『英語整序問題精選600』(桐原書店)
並べ替え作文は長文読解問題の中の小問として数題出題される程度で、必ずしもそれに特化した対策が必要でもなく、文法・構文の項で挙げた問題集の中に並べ替え形式も出ているのでそれでよいですが、苦手意識があるようならこれを使いましょう。センター試験の並べ替え作文などをやってみるのも良いでしょう。
☆暗唱用例文としては英語の構文150・ドラゴンイングリッシュなどの例文集が良いでしょう。
上記のように、エッセー、小説に関する論説文なども出題され、論理的な読解能力に限らない読解力養成が必要です。そのために、センター試験の物語長文に取り組んでみるのも良いでしょう。
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