数行程度の英文を読んで各1問の設問に答える問題が5題。簡単な方程式を用いて計算したり、理科や社会の知識を問われていたりするが、内容自体は開智高校を受験する生徒であれば当然のように知っているものである。あくまで英文を読んで素早くそのポイントをとらえられるかがポイントである。

　従来は文強勢や正誤問題、適切な単語の記述、対話文をまとめて問う総合問題が大問2の出題形式であったが、一昨年前から対話文総合問題として、短い対話文の読み取りと短い対話文完成問題の出題となっている。
　話者二人の短いやり取りなので答えを導くことにそれほどの困難さはないが、目を通す英文の量は以前の大問2に比べれば大幅に増加しているため時間配分には注意が必要だ。

　昨年は2人の会話の内容を把握する問題であったが、今年は与えられた英文や資料を読んで、問いに答えるために必要な情報を検索することが求められる問題の出題となった。大学入学共通テストなどでは頻出の形式である。解き方にコツをつかめばかなり短時間で処理できるものであるため、しっかり対策しておきたい。

　科学界で重要な役割を果たしたある女性に関する説明文の読み取り。英文は昨年と比べるとやや短くなっており、用いられている単語のレベルも高くないため、内容的にも読みやすいといえる。ただ、設問に関しては効率的に解くための手法は確立しておいたほうが良いだろう。

　問６の語句抜き出し問題は、本文を読む前に設問を見ておき答えを探しながら読んだほうが効率は良い。

　問3の語句整序は1語不要のパターンであるが、今年の問題に関して言うと、文法形式上の観点だけで解くことができた。もっとも、年度によっては文脈から絞らないと不要語が確定しないという出題は想定されるため注意は必要だ。

　空飛ぶ車に関する説明文が素材となっている。英文はそれほど長くなく、また設問は適語補充問題と、要約文の穴埋めの2つのみとなっている。要約文について目を通したうえで本文を読み始めたほうが、話題の展開の予測可能性が立つため、効率的に解くことができるだろう。

　与えられた対話文の中にある空所部分を英語にするというものが2題。話の流れから書くべき内容を自分で考えるというものである。書くべき内容はシンプルであり、英文として思いつきやすいものであるものの、どちらも条件で与えられている語数にきっちり合わせなくてはならない難しさがある。基本的な単語と構文を用いてミスなく書き終えたい。