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明治大学付属中野高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「明治大学付属中野高等学校の英語」
攻略のための学習方法

合格のための学習法を一緒に考えてみよう。

  • ①合格のための必須文法事項

まずは文法事項の徹底した習得である。英文を正確に読むためにもまた独立したし文法問題においても、文法知識は必須事項である。具体的には、五文型、関係代名詞、比較、不定詞、仮定法(ifの使い方)、分詞(現在分詞・過去分詞)などに関する完璧な知識の習得である。例えば、五文型については、「この英文は何文型ですか」という類の問題は出題されない。大事なのは、S・V・O・Cという文の要素になりうる品詞が何であるかをしっかり理解することである。つまり、S(主語)になりうるのは「名詞・代名詞」であるという仕組みをしっかり理解・応用できるようになることである。そのような理解を深めることによって、長文を読む場合にどれがSになるのかが一読して瞬間に判断できるようになるのであり、そのようなスキルが時間内に合格答案を作成するうえで不可欠な要素である。

また、仮定法などもよく入試には出題されるが、仮定法という文法事項を使って筆者は何を読み手に伝えたいのか、ということを考えながら学習して欲しい。そのような事項を習得するためには、高校英文法の初級編(レベル的には英検準二級以上)の参考書や問題集を使用し、自身の英語文法力の向上を図る努力を積み重ねることである。

また、文法問題として見逃せないのが、動詞の活用(どのような前置詞が続くか、to不定詞と~ingのどちらを取るのか)、イディオムの知識なども不可欠である。イディオムは、イディオム集を活用しながら一つ一つを確実に覚えておきたい。

  • ②読解力

確実に得点するためには、長文読解総合問題の得点率を上げることである。特に、明大中野においては、長文に対する正確で迅速な英語読解力が求められる。受験生の多くが「時間が足りなくて最後まで問題を解けなった」と語っているのを多く耳にする。なぜ時間が足りないのかといえば、英文を読むスピードが遅いからである。理想的には、1分間で英単語を90~100単語の読解速度が求められる。また、どのようにしたら英文の読解速度の向上を図れるのであろうか。一つの方法としては、英文を声に出して読むことも効果的である。その際に、リズム感をもって滑らかに音読できるまで何度でも繰り返して音読し、音読すると同時に頭の中で「この英文はどのような構造になっているか」ということを意識することである。そのような作業を繰り返すことで、英文の構造が自然に頭の中で理解できるようになる。そのようなスキルをアップさせながら、まずは英文をしっかり理解することが最優先課題であろう。また、英文を読む際に気をつけて欲しいのは、「返り読み」をしないということである。英文を最後まで読んだうえで、最初に戻って「これはS、これはV…」という具合に分析を行う読み方である。このような読み方は、時間が掛かることは言うまでもない。英文は、左から右へ読み進むことである。そのように意識しながら英文を読む「クセ」をつけることで、英文を読むスピードは飛躍的にアップするだろう

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2022年度「明治大学付属中野高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、適語選択問題<5分>。
基本的文法知識・構文・イディオムを確実に覚えていれば完答も可能である。

大問2は、単語定義問題<5分>。
英単語の意味を英語で考える問題である。

大問3は、整序問題<5分>。
イディオム、文法知識をベースに完答をめざそう。

大問4は、長文読解問題<7分>。
説明文の長文読解で適文選択問題である。

大問5は、長文読解問題<10分>。
説明文に対する英問英答問題。

大問6は、長文読解総合問題<18分>。
整序問題、内容把握、内容正誤問題など説明文に対する総合読解問題である。

【大問1】適語選択・語形変化問題

  • 時間配分:5分

基本的な文法事項・構文・イディオムをあてはめ完答を目指したい。

1.「もし太陽が一瞬消滅したならば、世界はどうなるだろう」という内容にしたいので仮定法過去を用いる。よって (  )は過去形にする。

2.doの目的語となる疑問詞whatを選択する。

3.letがあるので使役の形を考える。let+目的語+動詞原形をしっかり理解し覚えておくこと。入試では頻出である。

4.「同僚と話をするために仕事を中断する」としたいので、to不定詞を用いる。この不定詞は、目的を表わす副詞的用法である。不定詞は入試でも必ず問われる分野であるので、他の用法(名詞的用法、形容詞的用法)と併せて確実に覚えること。

5.the same old songがヒントであろう。「古い歌」なので「何度も何度も」が適切であろう。

6.母親は「木に登ってほしくはなく」と発言しており、それに対する理由を尋ねる内容を選択する。

【大問2】英単語の定義問題

  • 時間配分:5分

英単語の意味を英語で定義して問う問題。

1.「最後の( お客 )が帰ったら、店を閉める」という意味であるから、「客」を表わすcで始まるcustomerを入れたい。

2.「何をするべきかについて誰かに与える意見」のことでありa で始まるのでるから、「アドバイス」=adviceを入れる。

3.「起こりつつある、又は起こるかもしれない何かを恐れたり心配する」という意味であり、課題文は「声が緊張しているように聞こえた」という意味にしたいので、nervous(=緊張する)が適切である。

4.「簡単に見られたり見つけたりできない場所に何かを置くこと」であるので、「隠す」でありhidden(過去分詞) となる。

5.「損傷やケガの原因となる突然の出来事」なので、accident(=事故) である。

【大問3】整序問題

  • 時間配分:5分
  • 基本的なイディオムや文法知識があれば完答もできるであろう。

  • 1.「とても~なので・・・だ」という構文は、so ~ that + 主語 + 動詞・・・となる。

  • 2.「~を・・・の状態のままにしておく」は、leave + ~(目的語) + ・・・(形容詞)の形になる。また、「~を・・・の状態に保つ」は、keep + ~(目的語) + ・・・(形容詞)をあてはめる。

  • 3.「~として知られる」は、be known as ~ である。「捕まえられる」は与えられた語群の中で考えるとcaught in clean rivers とする(過去分詞の形容詞的用法(後置修飾))。

  • 4.decidingを主語として「決めること」として文を組み立てる。「買い替える」はupgradeをto不定詞の形で考える。

  • 5.「判断する」はjudge、「自分(トム=彼)がどれくらい賢いか」はhow clever he isとなる。また、the number of ~(~の数、~の個数)とa number of ~(たくさんの~)は混同せずに明確に区分して覚えること。

  • 6.「~は、・・・である」は、~is that ・・・となる。「誰も~できない」はno one can ~となる。take away ~ は代名詞を目的語として取る場合は、take ~ away となることに注意しよう。

【大問4】説明文の長文読解問題(適文選択問題)

  • 時間配分:7分

1.preserve our resources and slow down global warming の理由に該当する文を選択する。「水を節約し炭素排出量を減らす」ためである。

2.it saves large amounts of waterの一つの理由を問う問題である。

3.地球温暖化の英文を考える際に必出のgreenhouse gasesについての記述である。直後に、By not eating meat, we might be able to slow down climate changeとあることを参考に考える。

4.Besides being good for the planet(=地球)とある。Besidesは「~の他に」である。したがって、文脈としては「地球だけに良いのではなく」という意味でとらえる。

5.文頭にあるBy becoming vegetariansとあるので、「ベジタリアン(=菜食主義者)になることによって」に続く英文を考え、「地球やわれわれの健全を確実にする」という趣旨のが適切である。

【大問5】説明文の長文読解問題(英問英答問題)

  • 時間配分:10分

1.英語の質問は、「本文にロボットの手術について書かれていないのはなぜか」という内容である。

2.英語の質問は、「医学部生がヒューマン・シミュレーションを使用してできることについて、どれが正しいか」という内容である。

3.英語の質問は、「看護師の代わりにロボットは何ができるか」という内容である。

4.英語の質問は、「ロボティック・パンツについて、どれが正しいか」という内容である。

5.英語の質問は、「本文の最適なタイトルはどれか」という内容である。

【大問6】説明文に関する長文読解総合問題

  • 時間配分:18分

問1.内容真偽問題<2分>。
「ソンは誰の指導も受けずにチェスのやり方を覚えたのである」が本文の内容と一致(第1段落第1文)する。

問2.適語選択問題<1分>。
本文の内容から「神童」が研究の対象であることが分かる。そして、「神童」は親や教師・一般人にとって「謎であり説明のつかない存在」だからである。

問3.適語選択問題<1分>。
傍線②が記載されている段落では、天才児たちの特徴(=1つのことに長い時間集中できる特徴)が述べられている。よって、天才と凡人との違いは明確であろう。

問4.適所選択問題<2分>。
与えられた挿入文は「神童がどの様にして一つの業務に集中し、複雑な問題を解決し、素早く習得できるかをこのことが説明しているのである」。

問5.指示語問題<3分>。
Their なので該当するのは複数形でなければならない。遡って複数形の名詞を探す。

問6.適語補充問題<1分>。
神童(=天才児)を解明するうえで、nurtureについて言及している段落である。

問7.内容真偽問題<1分>。
「ア.貧しい生活を送った」と「イ.普通の様子が新聞に掲載された」と「ウ.いくつかの分野で才能を開花させた」は正しい。

問8.整序問題<3分>。
the attention they・・・として関係代名詞目的格を省略した形で書き出す。また、both A and B「AもBも」を最後に付ける。

問9.適語句選択問題<2分>。
本文の内容をしっかり把握したうえで適切な選択肢を選ぶ。それぞれの文の主語をポイントに考えればよい。

問10.内容真偽問題<2分>。
内容的に本文第5段落1~4文に合致するア.が適切である。つまり、
a child prodigyとはthe ability to master one areaを有することなのである。

攻略のポイント

全体的に英文内容などは決して難解ではない。ただし、試験時間に比較し、かなりのボリュームの英文を読み込まなければならない。したがって、攻略するポイントとしては、基本的な文法事項(動詞の活用法、分詞の形容詞的用法、関係代名詞、不定詞、比較など)、単語・イディオムの意味をしっかり押さえておくことが必須事項であるが、それ以上に短時間で大量の英文を読み込む力が重要である。そのために何をするべきか。結論的に言えば、入試問題の英文について時間を決めて読むことを大量にこなすことである。『攻略のための学習法』で一緒に考えてみよう。

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