青山学院大学 社会情報学部 D方式の総合問題
入試対策と勉強法
青山学院大学 社会情報学部 D方式の総合問題
ここでは、青山学院大学の社会情報学部を目指す方に対して、総合問題の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
青山学院大学社会情報学部 総合問題試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
日本語の文章を読解し、グラフ・図表を読み解く能力を考査する問題が出題されます。出題される文章のテーマは、グラフ・図表で示されるデータの解釈に関わるものです。課題文の内容に沿ってグラフ・図表の意味を解釈し、その結果に基づいて選択問題に答え、またその結果を数値や文章で表現することを求められる点に特徴があります。
出題量と時間配分
制限時間は90分です。出題量は、全部で約20問です。80字の記述問題が1問、グラフや表を読み取って数値を答える問題が2問、残りはすべて選択問題です。まずは課題文と資料を一回読み通す時間を20分程度とり、その後で数値計算と記述問題を15分以内で片付け、残り時間で選択問題に解答するのが理想的な時間配分でしょう。
出題形式
出題形式は、課題文と資料を読み取って解答する形式になっています。資料は課題文を読み取るために参考するものという位置づけですが、実質的には、課題文と資料の両方について、文章の読解だけでなく、グラフ・表の読み取りが要求される点に特徴があります。
青山学院大学社会情報学部 総合問題試験を攻略するための勉強法
出題内容は、グラフと表の読み取りが中心であり、出題される文章はそのグラフと表から分かることは何かを論じたものだと考えてよいでしょう。したがって、対策としては、まずは、グラフと表の読み取りに慣れることです。
次に、グラフや表で示された数値データを解釈した文章について、文章を読解しつつ、文章から読み取った内容をグラフ・表と照らし合わせる作業を練習するべきでしょう。教材としては政治・経済の資料集や問題集で基本的には十分ですが、グラフと表の読み取りに重点をおいて勉強する必要があります。
グラフと表の読み取りについては、政治・経済の教科書や参考書よりも資料集と問題集を中心に勉強するのがよいでしょう。特に資料集に載っているグラフ・図表は必ずチェックしましょう。できれば、そのグラフ・図表から読み取ることができる内容を自分でノートにまとめるとよいでしょう。問題集も、一問一答や穴埋め形式のものは避けて、グラフ・表の読み取り問題が載っているものを選び、読み取り問題を集中的に解くようにしましょう。一冊の問題集では量が足りないので、この作業は複数の問題集で行っておきましょう。
ここまでの作業がひと段落したら、次に、グラフ・表の読み取りを文章の読解内容と照らし合わせる練習に移りましょう。教材としては、すでに解いた問題について、問題集の解答・解説を利用できるでしょう。解説の文章は、グラフ・表が示す数値データをどうやって正しく解釈するかを説明したものになっているはずです。その文章を読んで、たんに文章のガイドに従ってデータを解釈するだけでなく、逆にデータに照らし合わせて文章を理解する練習もしておきましょう。
漢字の問題(主に同音意義語の使い分け)も出題されるので、その対策もしておきましょう。この対策は通常の問題集一冊で十分にカバーできるでしょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
(1)『新政治・経済資料』(実教出版)
(2)『最新図説政経』(浜島書店)
「政治・経済」の資料集として使われている教材ですが、グラフや表を使って統計データが示されている頁も多数あります。「グラフや表でいかなる数値が表されているのか」「その数値から読み取れることは何か」をまとめたノートを自分で作るようにしましょう。
(3)『大学入学共通テストへの道 政治・経済』(山川出版)
(4)『共通テスト総合問題集 政治・経済』(河合出版)
(5)『完全MASTER 政経問題集大学入学共通テスト』(清水書院)
共通テストに準拠した問題を集めた問題集です。いずれも解説が丁寧で充実しています。特にグラフ・表の読み取り問題に注意してうまく利用しましょう。答え合わせの際には、単に正誤の確認をしたり解説を読んで理解するだけで終わるのではなく、解説の文章をグラフ・表のデータに照らし合わせて確認するようにしましょう。
(6)『ネットは社会を分断しない』(角川新書)
(7)『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ)
(8)『データ分析の力』(光文社新書)
(9)『現代日本人の意識構造』(NHK出版)
資料集や問題集で出てくるグラフや図表のほとんどは、データを解釈した解説の文章が付されているとしても、データの解釈にさまざまな可能性があることにまでは触れていません。できれば、もう一歩踏み込んで、グラフや表で示された数値データを提示しながら、そのデータについてどのような解釈が可能であるのか、複数の可能性について論じた文章を読んでおきましょう。ここに挙げた単行本のうち何冊かをしっかり読んでおくことをお薦めします。
(10)『大学入試頻出漢字2500』(文英堂)
漢字問題の対策はこれ一冊で十分でしょう。1語毎に例文を提示して意味を確認していく方式なので、暗記よりも理解に重点をおいて勉強できるようになっています。
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