自治医科大学 英語
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
試験時間は60分で大問数は3問構成です。解答形式はマークシート式となっています。解答数(小問数)の合計は25問です。
出題範囲(分野)
大問3問とも長文読解問題です。
出題量と時間配分
ここ数年は形式上の変化は見られません。大問3つとも、ほぼ似た設問形式です。具体的には、内容一致問題・語句整序問題・同意語選択問題などです。設問のリード文が日本語の場合と英語の場合とがあります。
出題量と試験時間を照らし合わせると、英語が得意な人でもややタイムプレッシャーを感じるかもしれません。
まず試験開始直後の2~3分で三つの長文全ての一・二文に目を通し、自分に馴染みのある話題のものやイメージがつきやすいものから始めるといいでしょう。時間配分は単純計算で60分を3等分し、各大問15-20分くらいを目安にすると良いでしょう。速読力と基礎的問題に対する対応力が必要とされる出題です。
出題形式
全て長文読解問題です。上述のように3問とも似た設問形式です。語彙の知識を求める問題はありますが、文法知識を直接問う問題がほぼないのも大きな特徴です。
解答形式
全てマークシート式です。
攻略のポイント
大問全てが長文読解問題で、テーマは医療・ネット社会・テクノロジー・バイオ・心理学など、理系寄りのものが多いです。普段からそうしたテーマに関心を持ち、できれば毎日最低でも1題ずつは科学的な長文に目を通す習慣をつけておくと良いでしょう。英語の知識はもちろんのこと、日本語でも予備知識も多く持っていると、当然読解速度・精度も高まりやすいです。
文節などで区切りながら読む「スラッシュリーディング」のトレーニングにも積極的に取り組み、リズム良く読み速読力を上げていく工夫もしておきましょう。
また、長文総合問題の多く載っている参考書を使って、「タイムプレッシャー」の中で取り組むトレーニングが必須です。「解くために読む」姿勢を常に意識した学習が有効です。
推奨テキスト
前提
過去問演習はあくまで形式と時間配分に慣れるために行うべきものなので、夏休みが終わる前に本格的に取り組むのは、かえって無用な心配を増大させかねません。10月頃からで良いでしょう。
それまではやはり、基礎力の徹底的なトレーニングに集中する方が間違いなく得策だと言い得ます。
長文読解
(1)『やっておきたい英語長文300・500・700』(河合出版)
高校初級〜中級レベルです。
比較的新しい理系的な内容のものが多く、予備知識も増えるので、順次進めていくと良いでしょう。
(2)『英語長文問題精講 』(旺文社)
続いて高校上級〜入試ハイレベルの英文に慣れるために適した問題集です。
和文英訳問題も入っていますが、自治医科大学のマーク式テストであっても、「フィーリング読み」を脱して正確な読解力を養成しておくためにも、和訳トレーニングはしておいた方が良いでしょう。
単語・イディオム
単語帳はすでに学校で使用しているものや手持ちのものなど、定評のある一冊を受験日まで反復し続けることを強くお勧めします。あれこれテキストを替えることは、かえって自ら混乱を招くことにもなるでしょう。
(1)『システム英単語』(駿台文庫)
頻出単語の頻度順の構成になっており、習熟度に合わせた学習に適しています。訳語の並びまで頻度順になっているのが秀逸です。
(2)『ターゲット英単語1900』(旺文社)
おそらく高校で最も多く採用されている単語帳です。すでに手持ちなら、インプット作業を繰り返し続けると良いでしょう。
(3)『ターゲット英熟語1000』(旺文社)
自治医科大学の小問では、イディオムの知識が多く問われています。本書のようなバランスの取れた熟語帳一冊を徹底的にやりこんでおく必要があります。一般に言う文法問題も、80%以上はイディオム問題だとも言い得ます。つまり、イディオム暗記はそのまま文法学習でもあります。
英作文
自治医科大学では例年語句整序問題が複数出題されています。いわゆる「並び替え問題」ですが、英語の基本構造に習熟するには非常に有効な問題形式です。この対策としては、下記をお勧めします。
(1)『頻出英語整序問題精選850』 (桐原書店)
語句整序問題(いわゆる「並び替え問題」)に習熟するには、質・量共に定評がある問題集であり、これ一冊で十分です。
※テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。
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