大阪医科薬科大学 英語
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
出題範囲(分野)
大問3題構成で安定しています。大問1・2が長文問題で、前者が和訳・説明問題、後者が和訳問題、そして大問3が和文英訳問題となっており、国公立大学の出題傾向と類似しています。長文の素材としては自然科学系のみならず、社会科学系まで幅広く出題されています。語数は600語程度のものが多いです。
出題量と時間配分
試験時間は80分です。大問1題あたり25分という計算でよいでしょう。和訳問題とは言え、下線部だけを読んでも答えを作りづらいつくりとなっており、ある程度は文章に目を通す必要があることから時間管理はやや厳しいといえます。もっとも年度によっては大問1と2で解きやすさに違いがあるので、25分をかけずに終えられる問題であれば、次問に余った時間を回していきましょう。
出題形式
和訳問題に関しては、年度によって代名詞が何を指すか明らかにするよう求められるなど、一定の指示がかかることがあるため見落とさないように注意しましょう。前述のとおり、下線部のみを訳そうとしても不明瞭な訳しか作れないことが多いため、内容の流れがつかめる程度には、下線以外の本文にも目を通す必要があります。和文英訳は、まとまった一つの和文の中の3つの下線部を訳す形ですが、ほぼ全文を英作文するような形式となっています。
解答形式
前述のとおり、全問記述問題となっています。大問1で問われる説明問題は50~60語程度の範囲で記述させられるものが多いです。無駄な2度読みを避け、処理効率を上げるために、本文を読み始める前に説明問題には目を通し、本文を読みながらその答えの候補を探しながら読み進めるようにしましょう。
攻略のポイント
[読解問題]
和訳中心の出題となっているため、英文解釈能力を高めるのが第一です。後述の解釈用テキストの内容を早い段階で身につけましょう。もっとも、本学のような上位校では、英文構造の把握はスタートラインに過ぎず、本文の内容に即した和訳が書けているかというところで大きな差がつくことになります。そのため、内容のつながりをとらえるため、下線部以外のところも素早く内容を把握する速読能力の向上も必須です。意味のかたまりごとに前から意味をとっていく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
【単語・イディオム】
それほど難易度の高い英単語が使われているわけではありませんが、受験用の中でも上級の単語集をやっておいたほうが対処しやすい英文が出題されています。本学を受けるレベルの受験生は単語力も高いため、ここで差をつけられないようにしておきましょう。医系の単語集を別途進める必要はないでしょう。
[和文英訳]
標準的な出題ではありますが、書きなれていないと25分では正確な答案は厳しいつくりではあるため、しっかりやりこんでおく必要があります。英語にしづらい日本語ばかり与えられているような出題ではなく、学んできた文法・語法・語彙などの知識・理解を出しやすい問題ではあるため、普段の知識系の学習においても英作文で使うつもりの意識を持ちながらの学習が重要です。そのうえで、難関国立大向けの問題集を繰り返しながら実践力を高めましょう。テキスト選択の際には答えの丸暗記ではなく、知識の柔軟な出力の仕方を身につけるために模範解答が複数ついているものを選んでおきましょう。
推奨テキスト
英文解釈
(1)『英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。本学受験者はすべてをきっちり身につけましょう。
(2)『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
講義仕立てで読みやすく、量も絞ってある分、時間をかけずに終えることが出来るでしょう。
(3) 『Rise構文解釈1・2』(Z会出版)
難関国立の和訳・記述問題が素材とされており、また、下線だけでは意味を取りにくい問題ともなっているため、本学受験者には良いトレーニングとなるでしょう。
長文読解
(1)『パラグラフリーディングのストラテジー1・2・3』(河合出版)
下線以外の部分を素早く読んでいきながら、内容のつながりを失わずに和訳へつなげるため、速読スキルも身につけておきましょう。ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。本学受験者は難関国公立向けである3までやるとよいでしょう。
(2)『全レベル問題集:英語長文6』(旺文社)
(3)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced/Top』(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立ちます。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めたい一冊です。
(4)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベルを把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。上級まで回せれば単語力に不足はないでしょう。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになるでしょう。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
英作文
(1)『英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(桐原書店)
文法知識と英作文の橋渡しをしてくれる良書です。繰り返し何度も解くことで、どのような場面でどんな文法事項を利用すると英語として自然なのかが身につくでしょう。
(2)『英作文のトレーニング〔実践編〕』(Z会)
和文英訳対策として用いたい一冊です。一つの設問に対して複数回答が用意されており、また、日本語的に考えると間違えやすい表現なども随時指摘があります。
テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。
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