聖マリアンナ医科大学 生物
入試対策と勉強法
特徴と時間配分
出題範囲(分野)
体内環境、代謝、生物の反応、細胞、遺伝子に重きを置いていますが、系統と進化や生態系などの分野も出題されます。大問単位での出題がほとんどなので、全分野で最低限の事項は押さえておき、明確な苦手分野を作らないことが重要です。
出題量と時間配分
試験時間は理科2科目で150分、1科目あたり75分で大問3つです。記述が得意な方ならば50分程度で解ける内容であり、出題量に対してかなり余裕があると言えます。しかしながら、記述対策をしている方とそうでない方では解答作成時間に大きな差ができてしまいますので、未対策の方にとってはギリギリかもしれません。
出題形式
各大問にテーマを設けて出題されることが多いですが、よく言えば分野横断的、悪く言えば突拍子もない設問も出題されます。また、実験考察問題などが設問として出されることもあります。問われる内容としては、空欄補充、計算問題、実験考察、図やグラフの読み取りなど様々です。
解答形式
全問記述式です。選択、有効数字付きの計算、理由などの論述、図やグラフの描写と考えられるものはほとんどあります。選択問題も該当するものすべてを答えさせたり、該当するものが無ければ「無し」と記入する問題まであります。論述では文字数指定ではなく、行数指定をされます。
攻略のポイント
知識の整理をしたのち、記述対策をしっかりと行いましょう。また、生物を安定した得点源としたいのならば、考察問題にも対応できるように訓練していくことも必要です。
知識に関しては、まずは教科書および傍用問題集などで整理していきます。本学の知識問題ではあまりマニアックなことは問われません。そのため、教科書や傍用問題集に載っている内容を如何に完璧に抑えているかで差がつきます。また、用語を説明させる問題も出題されるので、出てくる用語の定義などは他人に説明できるようにしておきましょう。そのため、教科書の熟読と、傍用問題集の繰り返し演習をしつつ、定義がわからない生物用語は後述の生物事典などで調べておき、少し時間を置いてから自分で用語を説明できるか確認して欲しいところです。
記述対策や考察問題に関しては、知識の整理がある程度ついたら開始します。記述問題は実際に解答を自分で作ってみないと本番で書けるようにはならないので、記述問題の多い問題集を演習に組み込むことです。教科書に載っているような実験問題や図表に関する記述は、何度でも繰り返して完璧に答えられるようにしておくと良いでしょう。ある程度完成したあとは国立大学の入試問題を解いてみるとよいでしょう。本学も記述量の指定はあるので、指定字数に応じた解答をしっかりと書き上げて学習して欲しいと思います。純粋な考察問題の出題頻度はそれほど高くありませんが、まれに難しいものも出題されるので、高得点狙いならば、後述の標準問題精講などで慣れておくとよいでしょう。
過去問演習は秋には開始しましょう。また、総合演習の意味合いを込めて他大の過去問を解くことも力になるでしょう。解く大学は記述式のところが良いので、大阪医科などの私大医学部や、国公立大学の過去問はいい練習になるでしょう。
推奨テキスト
(1)『リードLightノート生物基礎』(数研出版)
(2)『リードLightノート生物』(数研出版)
対象:教科書を読み終わった初学者、基礎の漏れをチェックしたい方
教科書に載っている知識や、有名過ぎて結果ごと覚えてしまってもいいような典型問題の確認に役立つ問題集です。簡単な用語のチェックもあり、この問題集に出てくるような用語は短い文章で説明できるようにしておきましょう。進める際には、あまり考え込まずにサクサク進めて、繰り返し回数を重視する方がよいでしょう。
(3)『生物(生物基礎・生物)基礎問題精講』(旺文社)
対象:知識が固まった方(記述対策用)
問題数は少ないために網羅率は低いですが、解説が丁寧です。問題が解けていても解説は流し読みすると良いでしょう。記述問題が多く、本学の対策には向いています。本問題集が合格点狙いの到達点と言える難易度です。
(4)『生物(生物基礎・生物)標準問題精講』(旺文社)
対象:高得点を狙う方(難問対策用)
上述の『基礎問題精講』の難しい版です。本学でたまに出題される難しめの考察問題でも点を稼ぎたい場合には本問題集までやっておきましょう。高校生が知らない内容の考察も多いですが、そのような問題は答えを覚えても仕方ないので、問題文からどのように考えて答えに至っているのかをしっかりと考えて学習していって欲しいと思います。なお、生物で点を稼がなければならない人以外は、上述の『基礎問題精講』までにとどめておいて他科目に当たる方が効率は良いでしょう。
(5)『生物事典』(旺文社)
対象:全員(用語の定義確認用)
本学では唐突に用語を説明させる問題が出題されるので、定義があいまいな用語があった場合には本事典で調べ、自分で記述できるようにしておきましょう。ただし、全ての単語を記述できるようになることはかなりの負荷なので、『教科書』や『リードライト』で出てくるような有名な用語から重点的に抑えておくように、優先度をつけて取り組みたいところです。
テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。
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