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明治大学付属中野中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「明治大学付属中野中学校の理科」
攻略のための学習方法

いわゆる難問、奇問はなく、これまでの学習中に見たことのある問題が大半を占めるから、受験テキストを使った学習が重要となる。例年、「物理、化学、生物、地学」の4分野からそれぞれ1、2題ずつ計6~8題出題されるため幅広い学習が必要であるが、基本~標準程度の問題を完璧にこなせるようにしておけば合格点に手が届くだろう。さらに得点を取りたければ発展的な問題の演習量を増やすと良い。また、一通りテキスト学習を終えたら、最低でも1週間に1年分以上の頻度で過去問演習を繰り返し、ミスをした問題について受験テキストを使った類題の反復練習をすると効率が良い。

以下、分野別に学習法を述べる。

【物理・化学】

計算問題の学習を主軸としつつ、言葉の意味や現象・実験器具についての知識も正確に理解しておきたい。また、物理分野、化学分野ともに表やグラフを用いた問題が頻出であるから、正しく解けるように練習を積んでおきたい。この分野に苦手意識を強く持っていた人でも、原理や法則の意味・使い方、文章の読み取り方、グラフや表の読み取り方などを知れば、意外とすんなり納得できる場合があるから諦める前に解決の道を探って欲しい。丁寧に図解されている参考書を読んだり、先生に図解してもらったりして解決するのが有効だろう。また、根本原理を理解した後に練習を重ねればさらに安定的に得点しやすくなる分野であるから、1日に1問ずつ問題を解いたり、週に2回程度理科の計算練習をしたりするなど理科の学習をルーティン化して解き慣れておくとさらに心強い。

【生物・地学】

これらの単元では知識問題が多く出題される。暗記が必要な部分については、初めは文章や図を良く見て覚えていき、ある程度覚えた時点で知識を引き出す練習をすると良いだろう。知識を引き出す練習としては、お家の人や先生にクイズ形式で出題してもらったり、テストをして実力を試したりするとよい。その際、受験テキストの一問一答形式の問題や基礎を確認するような問題、語句の穴埋め問題などを活用しても良い。本校入試ではマニアックな知識は必要ないから、重要語句の確認をするとよい。

地学分野の天体や生物分野の蒸散や光合成量の問題については計算や作図問題も出題されるため、図の描き方や図・表の見方を理解することが重要となる。この部分においても、自分一人では納得できない場合、丁寧な図解がある参考書を読んだり、家庭教師や塾の先生に教えてもらったりして早期解決しておきたい。

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2022年度「明治大学付属中野中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

昨年から大問数が1題増え計8題であった。内訳は、物理2題、化学2題、生物2題、地学2題となっており、計27問の出題だった。また、その内訳は、記号・語句の選択が20問、数値記入が7問だった。時間は30分であるから、1題あたりに使える時間は平均3,4分であるが、時間がかかる大問とそうでない大問があるから適切な時間配分を行いたい。

【大問1】植物の分類/生物

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

植物の分類に関する知識問題。いずれも標準的な難易度であるため高得点を取りたい。 

(1)〜(3)種類の名称及びその特徴、代表的な植物名を言えるようにしておきたい。

【大問2】血液循環・心臓/生物

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

血液循環と心臓に関する知識問題。1同様、いずれも標準的な難易度のため高得点を取りたい。 

(1)(2) 各臓器の役割を考えると良い。

(3) やや珍しい問。筋肉の付き方、効率的な血液の動かし方を考えると良い。

【大問3】流水のはたらき・砂防ダム/地学

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

こちらも知識問題。後の問題を考えると、長居せず手早く済ませたい。 

(1)(2) この2問は基本問題だろう。確実に正解しておきたい。

(3) 砂防堰堤(砂防ダム)についての知識があることが望ましい。知識が無い場合、文字から想像される働き、現実的に可能と思われる働きについて考えると良い。

【大問4】日の出・日の入り/地学

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分
  • ★必答問題

1~12月それぞれの月における日の出・日の入りの図を用いた問題。図の意味していることが理解できるか否かを問う内容。難易度は高くないため、高得点を取りたい。 

(1)(2) 図の要点を問う内容。日の出の位置が1年を通してどのように変化するか、考えたことがある人であれば容易だろう。最も北寄りから日が出る月を考えるのが得策。

(3) 日の入りについて、(1)(2)と同様の内容を問う問題。図の左端・右端が示す方角を正しく認識することが重要。

【大問5】水溶液/化学

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分

水溶液の区別に関する問題。代表的な水溶液に関する基本知識が必要。 

(1)(2) 基本的な問だろう。確実に正解したい。

(3) やや困惑するかもしれない。2つの操作を行えば特定できるものを選ぶ。2つの操作の順番は関係ない、ということに気づけることも重要。

【大問6】ばね・てこ/物理

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

力学分野の基本問題だろう。フックの法則、モーメント(回転力)のつり合いに関して理解していれば容易と思われる。 

(1) ばねののびとおもりの重さが比例すること(フックの法則)を利用する。

(2)(3) モーメントのつり合いを考えると良い。今回、バネは棒を左回りに回転させようとすることに注意したい。

【大問7】空気・水の膨張と圧縮/物理

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

空気と水の違いについて膨張・圧縮時の体積変化について理解している必要がある。 

(1) こちらはやや難しいかもしれない。温度が一定の場合、空気にかかる圧力と体積が反比例すること、容器内の空気にかかる圧力は均一であることを考えると良い。

(2)(3) 空気と水の体積の変化の仕方について思い出したい。

【大問8】銅・マグネシウムの加熱/化学

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分
  • ★必答問題

計算が必要な問題。今回はこの問題が最も時間がかかると思われる。難易度が高い訳ではないので、落ち着いて取り組みたい。比例の関係を見抜くこと、グラフが表すことを理解することが重要。 

(1)~(3) 過不足なく反応した場合、金属、酸素、酸化物は比例の関係にある。

(4) 参考書などでも良く扱われる内容。つるかめ算に持ち込むと良い。

攻略のポイント

問題数が多すぎることはないが、一問にかけられる時間が短いため、だらだら解かず、分かるものから順に素早く解いていくことが大切である。一部の問題では、知識を忘れてしまっている場合でも問題文の内容から推理することで回答できる場合があるから、問題文を丁寧に読みたい。計算系の問題では文章をよく読み、表やグラフや図をよく見ることを心がけたい。また、難易度は高くなくても、少しひねった問い方をされるときがあるため、問われているものが何であるのかを正しく把握してから答えを書くようにして欲しい。

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