立命館大学 共通問題 英語共通問題①
入試対策と勉強法
立命館大学 共通問題 英語共通問題①
ここでは、立命館大学の学部個別配点方式(2月7日)での入試を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
立命館大学 学部個別配点方式(2月7日) 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
各日程で共通の出題方式による出題がなされています。また出題形式も安定しており、一定のパターンが踏襲されているため対策しやすいと言えます。大問1及び2が長文読解問題、大問3が対話文完成問題、大問4が文法・語法を問う短文空所補充問題、大問5が語彙を問う短文空所補充と同義語選択問題となっています。長文はそれぞれ700語程度の長さがあり、トピックも人文系から自然科学系まで幅が広いなど、高い読解力・速読力が求められる出題となっています。
出題量と時間配分
試験時間は80分です。読解問題2題のそれぞれが700語程度の長さがあり、また設問もすべて英文であるため思っている以上に時間がかかるため、30分ずつ確保できるようにしておきましょう。そのためには比較的解きやすい大問3の対話文完成問題を10分弱、知識の有無のみで答えが出る大問4・5の知識問題を合わせて10分で処理する必要があります。
出題形式
読解問題については、下線部同義・空所補充・内容真偽などオーソドックスな問題が出題されています。リード文付きの内容一致問題は本文の読解に入る前に目を通しておくと効率的に根拠を見つけられます。文章全体の内容真偽問題は、「どちらとも判断しかねる」ものもあるためやや難しいですが、真偽の根拠があるものに関しては各選択肢が本文の流れと同じように作られているため1パラグラフ読むたびに選択肢を1~2つ検討することで記憶の鮮明なうちに正誤の判定をできるため精度が上がります。文法・語法についての問題は標準的な問題の出題となっていますが、偏りなく幅広く問われています。会話問題も内容は単純で、問われる表現も基本的なものなので時間をかけずに終えましょう。
解答形式
すべてがマーク方式となっています。
読解問題については本文以外に設問のリード文・選択肢なども英語で書かれています。設問の英文は雑に読んでしまいがちなところでもありますが、当然点数に直結することから回答する際には本文と同程度に注意深く読解できるようにしましょう。
立命館大学 学部個別配点方式(2月7日) 英語試験を攻略するための勉強法
読解問題
700語程度の英文2題をそれぞれ30分で解ききるためには、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
まずは基本的な英文解釈能力を身につけることが前提ですがその後は、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来ます。
対話文完成問題
口語表現が問われているというより、日常会話でよく用いられるイディオムと内容把握が問われており、解きやすい問題であるため特別な対策は必要ありませんが、時間をかけずに完答めざしたい問題でもあるため、過去問演習の中で解き方を演習する必要はあります。
文法・語法問題
全体としては標準的な問題が多いです。
後述の文法総合問題集をやりこむことで十分な得点が取れるでしょう。もっとも、全体の時間配分の観点から、これらの問題に時間はかけられないので瞬間的に答えを導き出せるだけの知識の精度が必要です。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではありませんし、語彙問題で問われているものも標準的なものであるため、上級の単語集までやる必要はありません。後述の標準的なものを完璧にすれば対応できます。イディオムについては対話文完成問題で答えを絞るのにも役立ちます。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法編に分けてご紹介します。
英文解釈
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
長文読解
(1)『パラグラフリーディングのストラテジー1・2』(河合出版)
ある程度の英文解釈力が身についたら取りくむべきシリーズで、速読するためのエッセンスが詰まっています。
パラグラフリーディングの基本を1で身につけ、2でトレーニングする形です。
(2)『全レベル問題集:英語長文4/5』(旺文社)
(3)『イチから鍛える英語長文300/500』(Gakken)
(4)『英語長文PREMIUM問題集:Standard/Advanced』(東進ブックス)
いずれも音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立ちます。ある程度の長さと難易度に慣れるために夏には取り組み始めたい一冊です。
(4)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の立命館大学は問題形式が安定しているためトレーニングしやすいでしょう。また、近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。上級まで回すと立命館対策としてはややオーバースペックとなりますが、同志社以上も狙っていくつもりがあるならチャレンジしてみたい一冊です。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。
単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
文法
(1)『NEXTSTAGE』(桐原書店)
知識総合型のテキストです。文法・語法・会話表現の分野のみ扱えばよいでしょう。これに限らず、『VINTAGE』(いいずな書店)や『スクランブル』(旺文社)など、同一趣旨のテキストを学校で副教材として用いているなら、学校の進行に合わせてそれらを使ったほうが効率は良いでしょう。
(2)『英文法ファイナル問題集[標準編・難関編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。
範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。『NEXTSTAGE』などの知識総合型のテキストの定着確認のためにこなすとよいでしょう。
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