広尾学園中学校の傾向と対策
本年度:2023年度 1回
本年度 | 一昨年度 | 一昨年比 | |
---|---|---|---|
サピックス | 男子56 女子56 | 男子56 女子56 |
男子±0 女子±0 |
日能研 | 男子65 女子65 | 男子61 女子61 | 男子+4 女子+4 |
四谷大塚 | 男子59 女子63 | 男子59 女子61 | 男子±0 女子+2 |
首都圏模試 | 男子70 女子73 |
男子70 女子72 |
男子±0 女子+1 |
※サピックス偏差値・日能研偏差値・四谷大塚偏差値・首都圏模試偏差値は各社公表の数値から合格可能性80%を記載。あくまでも比較検討の目安としてお役立てください。
広尾学園中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
お手元に過去問をご用意ください。 ※問題は、第2回
受験の攻略ポイント
東京の共学難関校。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、広尾学園の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
算数 | 標準的な問題が多いため、好き嫌いなく各分野の完成度を高めておくことが重要。 |
---|---|
国語 | 配点の大きい「説明記述」では「最重要な要素」を「文末」として他の「必要な要素」を積み上げていくという手法を完璧にマスターすることが重要。 |
社会 | 「細部へのこだわり」と「知らない問題」への「対処法」がポイント。「細部」に着目して、「知っていること」に結びつけていくことが大切だ。 |
理科 | 問題文や図の読み取りに大きな意味がある問題が多い。知識は早い段階に固め、過去問等を使った実戦的な演習に力を入れること。 |
算数の攻略ポイント
本校の入試問題の形式は、はじめに計算と小問集合があり、残りは大型問題となっている。出題分野に大きな偏りはないが、平面図形・立体図形・速さ・数の性質・場合の数はよく出題されている。どの分野も、好き嫌いなくきちんと学習しておく必要があるだろう。
2024年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】小問集合 | 標準 | 7分 | ★ |
【大問2】割合 | 標準 | 6分 | ★ |
【大問3】平面図形 | 標準 | 6分 | ★ |
【大問4】数の性質、場合の数 | やや難 | 14分 | |
【大問5】調べ上げ | 標準 | 12分 |
国語の攻略ポイント
※本校は2024年度の「一般入試」で5回の試験が実施されたが、ここは全て「第2回」についての説明。本年度は昨年度と同じで、「小説」・「論説文」・「総合的知識問題」・「漢字問題」、各1題の大問4題。解答数も昨年度同様の32。
文章量は昨年度とほぼ同じで約9900字。「解答形式」は、「選択肢」(「本文表現・構成合致」、「不適切」、「複数完全解答」あり)、「抜き出し」(1問)、「説明記述」(2問)など。本校の特徴は年度によって異なるが、本年度は「小説」での「状態説明」が多いということだ。微妙な「文脈」の読み取りが求められているので要注意だ。また、「説明記述問題」では「記述すべき内容」がつかめても、いざまとめようとするとうまくいかないので、まとめ方に「要領」が必要になる。その点に留意したい。いずれにしても、本校に備えた「万全の対策」が必要になる。100点満点。試験時間は50分。
2024年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問一】「漢字の読み書き」(「読み」4問・「書きとり」6問) | 標準 | 2分 | |
【大問二】「総合的知識問題」(「語句」の「空所補充」の「ひらがな記述」および「意味選択」) | やや難 | 3分 | |
【大問三】「小説の読解」(「説明記述」1問あり) | 標準 | 22分 | |
【大問四】「論説文の読解」 | 標準 | 23分 | ★ |
理科の攻略ポイント
化学・物理・生物・地学の4分野からの出題であった。物理分野では「物体の運動」、化学分野では「燃焼」、生物分野では「渡り鳥」、地学分野では「星の見え方」についての出題であった。
極端な難問はないものの、知識や解法の確実な理解と定着がないと正答できない問題が多い。本校受験者は各分野の知識を固めた上で、物理分野と化学分野ではレベルの高い問題も想定した上で、計算が必要な問題の演習にも時間をかけて欲しい。
2024年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】物理 物体の運動 | 標準 | 8分 | ★ |
【大問2】化学 スチールウールの燃焼 | やや難 | 8分 | ★ |
【大問3】生物 渡り鳥 | やや難 | 7分 | |
【大問4】地学 星の見え方 | 標準 | 7分 |
社会の攻略ポイント
※本校は2024年度の「一般入試」で5回の試験が実施されたが、ここは全て「第2回」についての説明。本年度は、「地理」・「歴史」・「公民」・「時事」の4単元からの出題と「考察問題」で、大問は5題。
それぞれの大問は各単元に対応している(一部の「混在」あり)。全解答数は昨年度の33より一気に減って24。単元別配点比率では、「歴史」が32%、「公民」28%、「考察問題」18%、「地理」14%、「時事」8%となっている。設問では、「リード文」や「単一テーマについての説明文」、それらに関するさまざまな「地図」「地形図」「統計資料」「歴史史料」「写真」「図版」などからの各単元に対応した「小問」が並ぶ。解答形式は、「選択肢」(「不適切」「組み合わせ」「時期整序」「複数完全解答」等あり)、「事項・地名・人名等記述」(ほとんどが「漢字等指定」)、「考察論述」などだ。最大の特徴は、「平易な問題」の中に突然「超難問」が現れること(本年度は特に「歴史」)。また、「考察問題」も曲者だ。さらに、「設問」にも一筋縄ではいかない「クセ」があり、一瞬、気が動転してしまう可能性がある。時間と解答数を考え合わせると、相当な「スピード」と「処理能力」の高さが求められる。50点満点。試験時間は30分。
2024年度 第2回
分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
---|---|---|---|
【大問1】「地理」(「時事」2問の混在あり) | 標準 | 6分 | |
【大問2】「歴史」(「時期整序」あり) | やや難 | 6分 | |
【大問3】「公民」(「歴史」1問の混在あり) | 標準 | 7分 | ★ |
【大問4-Ⅰ】「考察問題」(「考察論述」1問) | やや難 | 5分 | |
【大問4-Ⅱ】「考察問題」(「計算記述」と「考察論述」各1問) | 標準 | 6分 |
プロ家庭教師が合格をサポート
中学受験で40年以上の実績をもつリーダーズブレインは、これまで多くの中学受験生を志望校に合格させています。指導にあたる教師陣はすべて指導経験7年以上の中学受験専門プロ家庭教師です。
プロ教師対談インタビュー『中学受験生を伸ばすポイントは?』
豊富な経験から「合格までの最短距離」をプロ教師陣が語り合います。
伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。
学校 | 広尾学園中学校 |
---|---|
偏差値 | 2023予測偏差値①男/女59/63②男/女64/67(四谷大塚80%)①男/女56/56②男/女59/59(サピックス80%) |
併願校 |
1月入試では渋谷教育学園幕張中、2月は慶應中等部・渋谷教育学園渋谷中・攻玉社中・頌栄女子中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低60%はクリアしよう。出身塾別で見ると、サピックスが多く、四谷大塚・早稲田アカデミー・日能研が続いている。 |
進学実績 | 年々合格実績を伸ばしており、東大・一橋大・東工大を始めとした国立大に30%弱、早稲田大・慶應義塾大・上智大・東京理科大に100%以上、MARCHにも80%以上合格している。 |
その他 | 東京都内の難関共学校。海外の大学への進学者も多い。 |
基本情報 |
所在地 〒106-0047 東京都港区南麻布5-1-14 最寄駅 日比谷線「広尾」徒歩1分 連絡先 ℡:03-3444-7272 沿革 大正7年に順心女学校として設立。平成19年に広尾学園中学校・高等学校に改称し、共学化。 |