知識、計算力、思考力を試す内容。解きやすいものから優先的に解くことを心がけたい。
問1 水溶液の液性に関する知識問題ではあるが、基本的な知識が備わっていて、問題文に書かれた内容を理解できていれば、正答を選択できると思われる。成分については名前を記憶している必要はなく、消去法で選べれば良い。
問2 スチールウールに塩酸を加えたときに発生する気体の体積についての計算問題。過不足なく反応する量について理解できている必要がある。受験教材では定番の内容であるから、日ごろの学習を通じて正しい理解に至っているか否かを問うていると言っても良い。
問3 恒星の等級についての問題。地学および物理に関する内容と言える。アとイは確実に得点したい。ウはやや苦戦する人が多そう。絶対的な明るさが同じであると仮定し、どのような見かけの明るさの違いが生ずるかを考えると良い。
問4 光の反射に関する問題。こちらは確実に正解したい。三角定規についての基本知識が身についていれば問題ない。

同様の問題を解く経験したことがある人の方が有利に違いないが、経験していない人でも、表の数値から法則を見出すことで十分正解できるようになっている。諦めずに与えられた情報に良く目を通すことが重要だ。

問1 窒素の質量、圧力、体積間の存在する、比例・反比例の関係性についての計算問題。表の穴埋めをする形式。本問をきちんと解けるか否かで、問2,3の出来が決まると言ってもよい。前述の関係性について整理しておきたい。
問2,3 窒素の水への溶解についての計算問題。問1で整理した関係性、文で述べられている内容を理解できていれば解ける。

後半でやや苦戦する人がいるかもしれない。知識としては上下の力のつり合い、モーメントのつり合いについての理解ができていれば良い。この分野を得意とする人は高得点を狙いたい。苦手とする人でもエまでは正解したい。
ア,イ 棒のつり合いについての基本問題。この２問は失点できない。
ウ～キ 一定の厚みを持つ板のつり合いに関する問題。重心位置に板の重さを書きこむことと、分かっている長さの書きこみを丁寧に行うことの２点が重要。オ～キはウ,エで考えた内容を思い出しながら解き進めると良い。

こちらも受験教材において定番とされる内容。同様の問題を解いた経験があれば高得点が狙いやすいだろう。同じ二酸化炭素に関する量ではあるが「葉100㎠あたりの二酸化炭素吸収量」と「光合成で吸収する二酸化炭素の量」とを区別して用いていることに注意したい。

問2~5 与えられたグラフを良く見ながら解き進めたい。問3,5では設問中に述べられているものの量を算出してから解きたい。