①    2021年に打ち上げられた宇宙望遠鏡の名前はジェイムズ・ウェップ宇宙望遠鏡。

②    2022年の外来生物法の改正で、アメリカザリガニが特定外来生物に指定された。

③    NASAによる実験の目的は、小惑星が地球に衝突することの回避。

④    はやぶさ２が小惑星リュウグウから持ち帰った試料からアミノ酸が発見された。

例年通り大問１は時事問題の小問集合であった。選択問題ではあるが、いずれも日頃から科学のニュースに興味をもっているか、直前の対策がないと正答が難しい。

問１　①は空気中に最も多く含まれている気体で「窒素」。②は金属などの物質と反応するより「酸素」

問２　窒素は他の物質と結びつく反応をしにくい。

問３・問４　問４は記述問題。手の温度は液体窒素よりもかなり高い。そのため、窒素は液体から気体へと変化する。手は気体の窒素で覆われるため、濡れることはない。

問５　ガラス管の熱によって液体窒素が気体となってガラス管から噴き出る。その際に液体の窒素を巻き込んで噴出するので、噴水のように見える。地熱で暖められた水が地表に噴出するのはこれと同じ理由によるもの。

酸素・窒素を中心とした気体の性質に関する出題。記述問題も含まれる。いろいろな現象を気体の性質などと関連させて考える力が要求されている。

問１～問４　熱は温度の高い部分から低い部分に移動する。

問５　本文中の「金属とプラスチックを比べると、金属は熱の伝わり方が速く」より、金属は熱の伝わり方が速いために、さわった部分がすぐに熱を失って冷たく感じる。　

問６　金属が熱を伝えやすいことから体温計の先端は金属でできている。また、プラスチックは金属と比べて熱を伝えにくいので、なべの持ち手はプラスチックでできている。

熱についての出題。金属とプラスチックの熱の伝えやすさの違いは一般的な知識であり、問題文の説明もあることから非常に考えやすい出題になっている。ここは確実に正答したい。

問１　枝豆の種子の中の幼根に当たる部分を選択する問題。

問２　枝豆の種子の中の子葉にあたる部分を選択する問題。マメ科の植物は無胚乳種子なので、子葉に養分をたくわえている。

問３　根が出る⇒茎が伸びる⇒子葉が開く⇒葉が開く　の順番。多くの植物が芽よりも根が先に出る。

問４　切ったジャガイモを種イモにすることにより、芽の数を減らし、1本あたりの芽に多くの養分がいくようにしている。

問５　サツマイモを育てる時は、ジャガイモとは異なり、イモから出た芽を切ってなえとして植える。

問６　ジャガイモをイモから育つことにより、受粉しなくてもイモができる。

豆・イモを中心とした植物の育ち方に関する出題。すべて選択肢問題。基本知識問題が中心だが、やや迷う選択肢もある。ジャガイモ・サツマイモの育て方に関しては、図鑑・資料集などで確認して欲しい。

問１　百葉箱の設置の仕方に関する選択問題で基本的な内容。

問２　記述問題。太陽の光が地面を暖め、地面が空気を暖めるので、太陽の南中時刻の2時間ほど後に気温が最も高くなる。

問３　「つばめが低く飛ぶと天気が悪くなる」これは、つばめのえさとなる昆虫の羽に水分がついて昆虫の飛ぶ位置が低くなることによる。

問４　「ねこが顔を洗うと天気が悪くなる」これもねこのひげに細かい水分がつき、これを払うことによる。

問５　記述問題。東京より西の地域で天気が回復してきている。日本の天気は上空に吹く偏西風の影響で西から東に変化していく。従って、東京の翌日の天気は晴れと予報できる。

気象に関する出題。記述問題も含まれるが、基本的な知識に基づいて記述すれば問題なく記述できる内容。知識が定着できているかどうかが試される内容。