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豊島岡女子学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「豊島岡女子学園中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

漢字の書き取り・説明的文章の読解・物語文の読解の三題の出題が通例となっている。

素材文は計7000~8000字ほど。総解答数は25問前後となっている。そのうち、漢字が3問とことばの知識が1~2問だけという、長文読解中心の試験となっている。

数年前は、物語文の問題では記号選択ばかりだったが、近年では書き抜きや記述問題も出されている。配点は両者ほぼ均等である。選択肢問題は五択であるうえ、複数を選択する完答の問題もあり、けっして楽ではない。また、記述問題は70~90字ほどもある長いもので、要旨・主題の理解を問う難しいものが多い。

長文読解

・説明的文章

内容がやや高度なものが多い。科学的な話題が中心になるので、専門知識や用語が多く出てきて、理数系に苦手意識がある人は難しく感じるかもしれない。特に記述問題は90字という年度もあり、多くは要旨に関係する問題で筆者の考えの根本を問うようなものなので難しい。

論説文の要旨を把握する訓練を積むこと。まずは説明的文章読解の基本的な技術を身につけたい。形式段落と意味段落の整理。各段落の要点と細部の区別。全体の要約。重要点には傍線を引いたり関連する箇所を線で結んでおいたりして、目立つようにしておく・・・などである。難しい言葉も前後の内容や別の表現で言い換えたところを参考に、自分の頭でしっかり理解できるようにしたい。

また、記述対策として80~100字ほどで要旨をまとめる練習をしておけば、本校以外の試験でも得点に結びつくであろう。

・物語文

主人公の設定やストーリーが受験生にも理解しやすいものが多く、読みやすい。とはいえ、選択肢が五択であったり選択肢の文章が長めであったりと、楽な問題ではない。選択肢の一語一句に注意をはらい、的確に判断したい。また、以前は記号選択問題ばかりだったが、ここ数年では書き抜きや記述問題も出題されている。

物語文の読解の基本をおさらいしよう。場面の整理。時間・場所・登場人物に注意して場面の区切りに印をつけておく。各場面の主役に特に注目しながら、心情を考える。言動や情景から気持ちを想像する。自分ならこう思うだろうなどと予断を持ってはいけない。あくまで文中にある手がかりから考える。

そのためにも、普段から読書に親しみ、いろいろな生き方や考え方に触れておくことは大変有意義である。論説文でも同様だが、読書に勝る勉強は無いと心得ておかれたい。

漢字・その他

漢字の書き取りが例年3問出されている。標準レベルの漢字で、1問くらい難しい問題が含まれることもある。その他には、言葉の知識が1~2問出される場合もあるが、まったく出されない年度もある。長文読解に重点が置かれた試験となっている。

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2023年度「豊島岡女子学園中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

論説文3300字・物語文5700字の計9000字ほど、総解答数は21問とやや少なめである。
2題の長文読解での時間配分を考えておく。
文章量も配点も毎年ほぼ均等であるが、説明的文章のほうがやや難しい傾向がある。
得意な方から取り掛かるのも良いだろう。
選択肢問題も五択で文字数も多いので読む量は多くなる。
答えやすい問題から解き進み、時間のかかる長文記述は最後に落ち着いて書きあげる。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:25分
  • ★必答問題

心理学の観点からは、「やる気」とはある行動を引き起こし、その行動を持続させる源であり、内から湧き出るやる気と外から与えられるやる気とに区別されると述べている。

問一 A. 従事  B. 就(き)  C. 根底

問二 オ. 人間は「やる気」という内部に存在している力で動くが、ルンバは電力という外部からの力で動いているので「やる気がある」とは感じられない。

問三 ウ. 筆者は「やる気スイッチ」という言葉を、「行動を引き起こすことに重点が置かれ」ていることの例として挙げており、そこに「行動を維持する」という働きは含まれていないということを示しているのである。

問四 ア.  「行動の理由が好奇心や興味・関心から生じている状態」であるから、勉強それ自体が楽しくて、好きだからやっているという状態である。

問五 「報酬と罰」にあたる「アメとムチ」が入る。

問六 心理学では、ある行動を引き起こす「動機づけ」という意味においては、外からの力でも内からの力でも「やる気」と捉えるのだということである。
   
問七 行動それ自体が目的である(好きだからする・内からのやる気)か、ある目的を達成するための手段として行動している(義務や命令でする・外からのやる気)か、で区別しているということである。

問八 「以前は人間も外からの働きかけで行動を起こすのだと考えられていた、しかし……」という話の流れであるから、アカゲザルが報酬も罰もなくパズルを解くことを覚えたという内容のはずである。

問九 まず定義として、「やる気」とは人間の内部にあって、ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、一定の方向に導く過程であると述べている。そして「やる気」には行動自体が目的となっている場合と、外部からの報酬・罰・命令・義務によって生じる場合との二つがあると論じているので、以上おおまかに三つの点をまとめればよいだろう。

【大問二】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:25分

研究室の先生の家に招かれた主人公。家庭での先生とその家族の様子が主人公の視点を通して描かれる。

問一 「和也の勉強を見てやった」「僕が家庭教師を頼まれたとき」などから、先生の「息子」である和也の「家庭教師」をしているのだとわかる。

問二 場面は八月二十四日で、「暑さがやむ時期」というヒントもあるので、立秋よりは後の(ウ)であろうと推測する。

問三 息子の声も聞こえない様子で研究対象である空を見ている父親の様子に、「毎度のことだけど…」とあきれる気持ちを他の二人と共有している表情であろう。

問四 気象を研究する学生として、院生は気象学的な意味での疑問を口にしたのに、主人公は一般的なニュースの話題で答えてしまい、我ながら恥ずかしくなったのだと思われる。

問五 A藤巻・和也・藤巻・主人公・主人公・和也・奥さん…という会話のやり取りになっている。

問六 幼いころの自分の絵が話題に上り、特にふだんほとんど自分のことを気にかけてくれない父親もほめてくれたので、照れつつも嬉しくなっている。

問七 場面は、和也が絵を持ってきて皆に見てもらおうとしたのに、父親は研究の話に夢中で目もくれず、和也の気持ちが無駄にされてしまったというところである。その父親に話題を振ってしまったのが主人公だったので、和也に悪いことをしたと感じているわけである。

問八 藤巻の発言は単に学問・研究の楽しさを率直に口にしたものだろう。主人公の発言は、和也のことはかわいそうに思いつつ、先生は昔から研究第一の悪気のない性格だったと思い返しながら、人間の面白さについて感想を述べたものであろう。

問九 イ. 父親に対する不満があるのは確かだが、「反抗期の少年の荒々しく粗雑な性格」は描かれていない。
   ウ. 「研究を優先する科学者としての姿勢」などという、良いニュアンスでは書かれていない。
   エ. 父親には文句を言いたい様子であるが、主人公に「嫉妬の感情をぶつけている」様子ではない。
   カ. この和也の姿は、直前の主人公の言葉に興味を持って聞こうとしている様子であって、今後の展開を暗示しているわけではない。

攻略のポイント

問題数は21問と少なめだが、長文の記述問題や選択肢の五択など、スピードが必要であり、難易度も高めである。
合格者平均点は7割を超えることも多く、どの項目でも大きく失点するわけにはいかない。

長文読解に重点を置いた試験なので、選択肢・書き抜き・記述いずれも十分に問題をこなし、説明的文章・文学的文章ともに自信が持てるよう、過去問で経験値をあげておきたい。
理想としては、読書を日々の習慣として文章読解の地力をあげておければ心強い。

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