高大連携とは?
◎高大連携(高等学校と大学との接続における一人一人の能力を伸ばすための連携)の位置付け
○中高一貫教育や現行学習指導要領の実施等により高等学校の多様化と選択の幅の拡大は更に進展している。この結果、特定の分野について高い能力と強い意欲を持ち、大学レベルの教育研究に触れる機会を希望する生徒の増加が予想される。
○このような生徒の能力・意欲に応じた教育の実現を目指していくためには、「高等学校教育」あるいは「大学教育」のいずれか一面のみから論ずるべきではない。高等学校・大学の双方が、後期中等教育機関・高等教育機関としてそれぞれ独自の目的や役割を有していることを踏まえつつ、高等学校と大学との接続を柔軟に捉え、生徒一人一人の能力を伸ばすための、高等学校・大学双方が連携した教育の在り方を、以下検討していく。
◎高等学校と大学の連携の状況
○高等学校と大学が連携することにより、高校生の大学における学修を高等学校の単位として認定することや、大学へ科目等履修生として高校生を受け入れること等、高校生が大学レベルの教育研究に触れることのできる各種取組については、今後、適切な形で、高校生一人一人の能力・適性に応じつつ、拡大を図っていくことが必要である。
○現状では、高等学校教員は大学教育の状況についての、大学教員は高等学校教育の状況についての理解が十分とは言えず、お互いのことをよく理解する必要があるとの指摘がある。また、高大連携についての実質的な意義についての理解が、高等学校教員・大学教員の間に広がっていないとの指摘もある。個々の高大連携の取組の振興は、まさに現場の教員の役割にかかっている。今後、高等学校・大学間の相互の理解を深め、個々の高等学校・大学間の連携取組の意味・目的を明確にしていくことが重要である。
情報提供:文部科学省HPより抜粋
高大連携の一例
※五十音順となります。
【麹町学園女子】
共立女子大学・共立女子短期大学-高大連携協定を締結し、教育交流と連携活動を行う他、共立女子大学への推薦枠を得る。2017 年に同大学国際学部と連携協定を締結しているが、今回その範囲が大学・短期大学全体に拡大となった。
【光塩女子学園】
上智大学:高大連携協定を締結。
【佼成学園】
国際基督教大学:高大連携協定を締結。
【城北埼玉】
東京薬科大学:高大連携協定を締結。
【湘南白百合学園】
・東京理科大学:学校インターンシップ協定を締結。教職志望の理科大の学生が実践的な教育の場を体験できると同時に、本校生徒が理科大で実施される様々な企画に参加できる等の機会が増える。
・お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーション研究所:連携協定を締結。理科や探究の授業の共創を図る。
・順天堂大学:高大連携協定を締結。
・上智大学:連携協力協定を締結。学生や教職員の相互交流や、両校の学生との協働学習などを通じて、両校の教育理念の実現を強く推進する。
・北里大学:連携協力協定を締結。北里大学と連携した講座の開講や、高校生が大学の授業を聴講できるようになるなど、相互間でより活発な交流を実現する。
【巣鴨】
東京医科大学:高大連携協定を締結。協定内容は、①大学の授業科目への特別受講生の受入れ ②大学の各種公開講座への受講生の受入れ ③大学教員による中学・高校への出張講義 ④教育及び研究についての情報交換及び交流 ⑤その他、双方が協議し同意した事項
【聖セシリア】
上智大学:高大連携協定を締結
【普連土学園】
東京理科大学:「学校インターンシップに関する協定」を締結。教職志望の理科大生が実践的な教育の場を体験し、普連土生一人ひとりの学びの質を高める試み。
【宝仙学園】
順天堂大学:高大連携協定を締結。
【三田国際】
国際基督教大学:高大連携協定を締結。
【山脇学園】
東京農業大学:高大連携協定を締結。
情報提供:森上教育研究所、安田教育研究所(五十音順)