中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

逗子開成中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「逗子開成中学校の社会」
攻略のための学習方法

問題構成

リード文を読み、下線部について答えていく総合問題である。大問ごとに分野別になっている一般的な形式にはなっていない。総解答数は50問強と多めである。

リード文は3000字ほど。年度によって500字・1000字などのリード文がさらに足されることもある。例えば、和食(2017年度)や金(2018年度)などを話題とした長文に、2018年度ではさらに憲法についての短い文章が加えられた。おおむね、下線部だけ読めば答えられる問題が多いが、本文や追加された短い文章を参考にして答える問題(2017年度・2019年度の記述問題)などもあるので、設問をよく確認すること。

大問は無いが、設問はだいたい分野ごとにまとめて出されている。地理・歴史・政治経済が前部・中部・後部におよそ分かれている年度や、数問~十数問ごとに分野が入れ替わり出される年度もあった。設問は適語記入と選択肢が中心である。記述問題も3~4行ほどの文量で2問ほど出されるのが通例となっている。

地理分野では地形・地名・産業・気候など、幅広い項目から出題されている。地図・統計グラフ・雨温図などの資料が多く用いられている。資料集などで最新のデータに触れておくとともに、地図上での位置を訊かれる問題も出されているので地図・白地図なども手元に置いて、各地の様子を頭に入れておこう。

歴史分野は各時代の人物・出来事・文化など、各項目から出題されている。年代順の並べ替えの問題も毎年見られる。この分野ではあまり資料は用いられていない。選択肢問題では時代・人物・出来事などの各要素が正確に記憶できているかを問われるので、例えば江戸時代の改革や鎌倉時代の仏教など、内容を混同しやすい項目は時に注意して正確に覚えてしまおう。

政治経済分野は、憲法や政治の仕組みに加えて、直近の時事問題や国際関係などの現代社会分野も出題されており、問題数で言えば後者のほうが少し多い印象である。時事問題集・重大ニュース集などで、特に直近1~2年の出来事について詳しくなっておこう

記述問題

ここ数年は記述問題が2題出されている。字数指定は無いが、80~100字程度でまとめられる内容である。まちづくりの取り組みが目指すところ(2022年度)や米軍基地が沖縄経済に大きく貢献しているとはいえない理由(2023年度)などの出題があった。資料・データを読み取って考えたり自分の知識で考察したりと、パターンもそれぞれである。2017年度では、本文を参考にまとめることによって解答できる、国語のような記述問題も出されている。どのパターンで出されても既定の字数を書いて部分点だけは逃さないように、過去問や類似問題でよく練習しておきたい

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2023年度「逗子開成中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

2200字ほどのリード文が使われており、総解答数も43問と多い。適語記入も多いので書く量も多くなる。その分、時間が40分と長めではある。

大問が無いのでペース配分が難しいが、本文を素早く読み終えて知識問題を手際よくこなせば、記述問題に余力を残せるだろう。

【大問】総合問題

  • 難度:やや難
  • 時間配分:40分
  • ★必答問題

沖縄県の歴史や現在の姿についての文章を題材とした総合問題。

問1 (1) 与那国島  (2) 薩摩  (3) ベトナム  (4) 佐藤栄作

問2 Ⅰ. 海岸線延長が最も長いのは北海道、第2位が長崎県である。

    Ⅱ. cは寒流のリマン海流、dは暖流の日本海流である。

問3 Ⅰ. (エ) 韓国の説明として正しい。

    Ⅱ. (ウ) キャンベラは南半球にあり日本とは季節が逆になる。

問4 大分県は日田すぎや別府・湯布院などの温泉地で有名である。また八丁原(はっちょうばる)では地熱発電が行われている。

問5 線状降水帯

問6 沖縄県の河川は短く、雨が降ってもすぐ海に流れ出てしまため利用しにくい。

問7 伊勢志摩・宇和海・対馬では真珠の養殖が盛んである。

問8 I. 合計特殊出生率

    . (Y) 出生率・死亡率がともに低い場合のグラフは「つぼ型」になる。

問9 総務省

問10 近年に大きく生産数が伸びている(c)は中国。1990年ころまで大きく伸びていた(a)が日本で、(b)がアメリカである。

問11 人口の多さでほぼ見分けられる。最も多い(c) が神奈川県、(b)が静岡県、(a)が宮崎県である。

問12 百舌鳥・古市古墳群は大阪、石見銀山は島根県にあるので誤り。

問13 群馬県の岩宿遺跡から黒曜石の打製石器が見つかり、日本に旧石器時代が存在したことがわかった。

問14 『漢書』地理志(ウ)→『後漢書』東夷伝(イ)→『魏志』倭人伝(エ)→『宋書』倭人伝(ア)の順。

問15  後三年の役(1083~87年)

   ウ 承久の乱(1221年)

   エ 天台宗・真言宗(800年代前半)

問16 . 扇状地

   . 御勅使(みだい)川の流れを2つに分けて、釜無川へ流れ込む水の勢いを弱くするため。

問17 位置的に日本・中国・東南アジアの間にある利点を生かし、それぞれの国からの輸入品を別の国に輸出する「中継貿易」で栄えた。

問18 米の生産量1位は中国・2位はインドである。また、日本はアメリカから最も多く米を輸入している。

問19 ア. 鎖国中は朝鮮との貿易は対馬藩の宗氏を通じて行われていた。

問20 参勤交代の制度化(3代将軍徳川家光のとき)→元禄小判の発行(5代綱吉のとき)→足高の制(8代吉宗の享保の改革)→大政奉還(15代慶喜のとき)

問21 大隈重信

問22 Ⅰ. 直接国税15円以上を納める満25歳以上の男性。

   Ⅱ. 予算の先議権と内閣不信任の決議の2つ。

問23 尾崎行雄らが中心となった護憲運動。

問24 エ. 日ソ共同宣言ではなく、日ソ中立条約。

問25 ゴルバチョフ書記長が進めたペレストロイカ(政治体制の改革)やグラスノスチ(情報公開)などの政策が、冷戦の終結に大きく寄与した。

問26 ポーツマス条約でロシアから譲り受けた樺太の南半分の請求権を、この時に放棄した。

問27 Ⅰ. 1946年11月3日

   Ⅱ. 大日本帝国憲法では国民は天皇の臣下である「臣民」とされた。日本国憲法では、主権は「国民」にあることが明記された。

             Ⅲ. 「表現の自由」は自由権に属する。

問28 Xともに正しい。

問29 グラフでは、県民の総所得に対して基地関連収入の割合は低いまま推移していることが見て取れ、経済に大きく貢献していないことがわかる。また、グラフでも、軍用地が日本に返還された後の方が雇用者も増えて経済効果も大きく伸びている事実が数値で確認でき、やはり基地があることの経済への貢献は少ないと言える。

攻略のポイント

大問の無いテスト形式なので問題ごとに分野が異なる場合がある。さまざまな項目が順不同で出されることがあるので、過去問でよく慣れておこう

記述問題は論述タイプ・説明タイプ・国語タイプとパターンがあるので、いろいろな記述問題をこなしてまとめ方を練習しておこう。もっとも、配点は他の問題と大きくは違わないので、難しいと思ったら他の問題に時間をまわすのも手である。

適語記入は原則漢字なので、難しい人名などもしっかり覚えておきたい。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

逗子開成中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。