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明治大学付属中野中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「明治大学付属中野中学校の算数」
攻略のための学習方法

大問1】【大問2】で出される計算問題、小問で4~5割の高い配点であると考えられるから、なるべく高得点をとっておきたい。本番でなるべく高い点をとるためには、普段から10問程度の計算と小問の練習を繰り返し、ほぼ毎回満点をとれる状態にしておくことが重要である。また、満点をほぼ確実にとれるようになったら時間を短くしていく練習をして、“短時間で正確に”解けるようにしておくとなお良い。

全体的には受験テキストにおいて標準~応用程度とされる問題がほとんどであるから、合格点をとりたければテキストの問題を完璧にこなせるようにし、過去問5~10年分を合格点よりも高くとれる状態になるまで繰り返すと良い。過去問でミスをした問題については丁寧に解き方の復習を行い、受験テキストを使った類題の反復練習をすると効率が良い。

以下、頻出単元について対策法を述べる。

【平面図形】

この分野は解法のパターンが絞られていること、文章題と異なり、自分で図を描く必要がないことから、比較的対策の効果が出やすい分野であるから、是非、練習を重ねて得点源にしておきたい。小学校で学習する三角形、四角形、円、扇形以外に、相似な図形で頻出のピラミッド型、砂時計型も正しく理解しておきたい。等積移動や補助線が必要な問題を重点的に学習するのが良いだろう。また、比を用いて解く問題も良く出題されるから練習を重ねたい。

【ダイヤグラム】   

速さの問題や水量の問題では高頻度で与えられる。苦手意識を持っている人は丁寧に解説されている参考書を読んだり、先生に教えてもらったりするなどして、ダイヤグラムの意味する状況を正しく理解することから始めると良い。その際、ダイヤグラムの特定の時刻における様子を描いてみると理解が深まるからおすすめしたい。本年度の【大問6】においても容器を正面から見た図を描き、どこまで水が入っているのか考えながら解くと良い。練習量が必要な単元でもあるので、ダイヤグラムの問題を毎日一問ずつ解くと良い。

【割合、比を用いる文章題】

 必ず出題されるから確実に得点できる問題を増やしたい。和差算なら線分図、つるかめ算なら面積図といった具合に、それぞれの問題に応じた図の使い分けが必要である。まずは使うべき図を知るために分野別に学習すべきだが、入試問題になった途端にどれを使えばよいかわからないという人が出てくるのも事実である。10問程度の様々なパターンの問題をランダムに出題する形式の小問集で練習しておくと使い分けできるようになってくる。

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2023年度「明治大学付属中野中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数6題で、合計問題数は17問。大問1では計算問題3問、大問2大問3では文章題と図形に関する小問が計8問出題され、大問4はそれぞれのテーマに応じた小問が2、3問ずつ出題されるという例年通りの構成。50分間の試験であるため、1問にかけられる時間は2~3分といったところだ。

【大問1】計算

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

標準的な難易度の計算問題3問。確実に正解したい。

(1)(2) 0.75や0.625などの小数を即座に最も簡単な真分数に変換する習慣を持っていると有利。
(3) 時間と比に関する問題。時間、分、秒のいずれかに単位を揃えるのが基本だが、どの単位に揃えると楽か、想像してから解き進められると良い。

【大問2】小問(文章題、図形)

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

標準的な難易度の5問。高得点を取るために、出した答えが問いの内容に適うか点検することを心がけたい。
(1) 過不足算。必要なら図を描いて整理すると良い。
(2) 集合と比に関する文章題。こちらも図を用いて整理したい。
(3) 3量の鶴亀算。整数の性質を考えることで2量の話に持ち込みたい。
(4) 平面図形。図を用いて方針を整理してから立式すると良い。
(5) 数と規則。オマケに関する問題。図を用いた整理法を習得しておきたい。

【大問3】小問(文章題、図形)

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

与えられた図や文に目を奪われるかもしれないが、難易度は標準的。冷静に図や表を用いて整理し、高得点を取りたい。

(1) 容器と水の問題。文で述べられている状況を正しく把握できることが重要。底面積と水深の比の関係を上手く利用できると良い。
(2) 同じ高さの三角形の面積比の問題。2つの三角形の着目の仕方が鍵になる。
(3) 条件整理と整数に関する問い。述べられているルールを適切に用いることに集中する。

【大問4】仕事算・ニュートン算

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

いずれも標準的な難易度だが、情報を正しく整理してから解きたい。
(1) 仕事算。単位時間あたりの仕事量と全仕事量を整理してから解き進めるのが定石。
(2) 話がニュートン算に変わることに気づきたい。増える量について整理してから解きたい。

【大問5】速さ

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

ダイヤグラム(進行グラフ)を用いて情報を整理してから解くと良い。相似形が見つけられれば容易いはず。

【大問6】動点

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

苦手意識を持たれやすい単元であるが、本入試の中では、比較的易しめの問題だろう。冷静に情報を整理し、是非正解したい。

(1) 極めて易しいと言えるだろう。
(2) 状況整理さえできれば、複雑な計算は不要の、かなり易しめの問題となる。冷静に分析する習慣がある人に有利な内容だ。

攻略のポイント

比較的解きやすい大問1の2題は9割以上得点したい。大問3以降においては、必ずしも難易度順に並んでいる訳ではないため、解き易い問題から着手することを基本姿勢とすべきだろう。全体としては受験テキストにおいて標準~応用問題として掲載されている問題が大半を占めるから、普段の学習の成果を発揮できるか否かで合否が決まってしまう。計算問題を素早く正確に解くこと、線分図をはじめ、面積図、ベン図、てんびん図などの図を描いて情報を適切に整理することが重要である

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