後足に不具合のある子どものキリンのために装具を作る獣医師や動物園スタッフの姿を伝えるノンフィクション。

問一　相手が人間ならば専門家である山田先生には詳しいことが「わかる」のだが、キリン相手ではそうもいかないのである。

問二　畑瀬係長がシカに注目した理由として、「キリンと同じような足の構造を持つ」ことと「このくらいの大きさなら、組み立てて標本をつくるくらいわけはない」と考えたことが示されている。

問三　「その骨格標本は、装具の製作に大いに役立った」で始まる段落で具体的に説明されている。

問四　Ⅰ.　～のために、また～のために、「あるいは」～のために。
　　　Ⅱ.　キリンの骨もある。「ただ」バラバラで保管されていることが問題だった。
　　　Ⅲ.　組み立てられた骨格でなくては意味がない。「しかし」キリンの骨を組み立てる時間も場所も労力もなかった。

問五　直前の文を指している。「これ」が代名詞であるから、「バラバラのままで保管されているキリンの骨」というように名詞で結ぶ形にする。

問六　Ａ.　「ガラリ」と変わっていた。
　　　Ｂ.　「ダラン」とのびきってしまったゴム。
　　　Ｃ.　足を「ガチガチ」に固めて。

問七　冒頭で装具バージョン１の問題点を話し合っている場面から探す。装具が「ずれた・後ろのパットに力が集中して腱が圧迫された・パットが短すぎた」ことにより痛みが生じたのではないかと論じている。バージョン２はこのような点の改善を狙ったはずである。

問八　「先生の肩にプレッシャー(精神的圧力)がのしかかる」とある。

問九　Ｘ.　七字だと、「言ってくれない」「教えてくれない」が抜き出せる。
　　　Ｙ.　話を聞けなければ「自分で見きわめて改善していくしかない」。

問十　足につける装具であるから、「いつも赤ちゃんキリンの～長くみている」スタッフの意見は貴重である。

問十一　これは装具バージョン２を装着したときのことである。翌週には「まだギプスをはめている左足」にもバージョン２をつける予定だとあるので、傍線⑨の時点では左足にギプス、右足に装具バージョン２をつけていることになる。

問十二　スタッフからポジティブな意見が出て、先生も「ひと安心」しているので「前向きな」印象のはずである。

問十三　バージョン３はバージョン２と同様に３本のベルトで固定する形で、バージョン１よりも足先の部分を長くしてあると説明されているので、(イ)の形である。

問十四　先生のことばから「バージョン２は構造上こわれやすい」、つまり「耐久性に問題が残る」という欠点がわかる。

問十五　まず「足の指先を保護している」こと、次に「歩くときに土をけり歩行の補助をする」ことの二点が挙げられている。

問十六　ギプスと違って「関節が動くので、腱が使われた」ことで、症状が改善した。

問十七・問十八　それまでは「完治」するのか「半信半疑」だったが、装具がうまく機能しているので希望がふくらんだ。

問十九　装具はひづめの裏をおおわないので、この日が「生まれて初めて自分の８つのひづめで地面をふみしめることができた」日となったのである。

問二十　いったんは安心した、という場面の後に入れれば意味が通じる。バージョン２を装着してみてうまくいったようで先生が「ひと安心する」場面の次にもどせば、次段落冒頭の「しかし」ともうまくつながる。

問二十一　(イ)　「全く使わない」は合わない。
　　　　　(ウ)　キリンの成長についての比喩表現はない。
　　　　　(エ)　特にスタッフの会話について誰の発言かが示されていないので、当てはまらない。

①　困難――容易

②　支配――従属

③　単調――変化

④　目的――手段

⑤　分裂――統一

①　(ウ)　　②　(オ)　　③　(カ)　　④　(キ)　　⑤　(ア)

①　余興　②　豊富　③　誤飲　④　同窓会　⑤　必至　⑥　連綿　⑦　危険
⑧　へいぜい　⑨　はぐく(む)　⑩　しろもの