青山学院大学 理工学部 A方式の英語
入試対策と勉強法
青山学院大学 理工学部 A方式の英語
ここでは、青山学院大学の理工学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
青山学院大学理工学部 英語(A方式)試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
2024年度は大問5題で、大問1は長文読解(下線部和訳あり)、大問2は英英辞典の定義文に基づく語彙記述問題、大問3は文法語彙問題、大問4は会話文問題、大問5は語句整序問題でした。大問1の下線部和訳と大問2の単語記述問題が記述式解答で、他はすべて選択式解答です。
出題量と時間配分
試験時間は80分で、大問5問を解くことになります。
大問1の長文は900~1000 words を超えるので、問題を解く順番は、大問1の知識問題から始めて最後に長文を解きましょう。すなわち、大問2→3→4→5を解き終えてから大問1の長文に入るとよいです。
大問2の単語問題は5分、大問3の語句・文法問題は10分、大問4の会話問題は10分、大問5の並べかえ問題は5分で解きましょう。ここまで40分以内で終え、40分以上を残して大問1に入れば、余裕をもって時間内に全問解くことができます。
出題形式
大問1の長文は内容一致、主題、空所補充、指示語が指すもの、正誤問題、さらに英文和訳など、出題形式は多様です。
大問2の語彙問題は、英文で出された定義に合う英単語を記述する形式です。英単語を正しく綴ることが求められます。
大問3の文法・語法問題はよく見かける選択式の穴埋め問題です。
大問4の会話問題は、短い会話文を会話の流れをつかみながら完成する問題と内容の正誤問題です。
大問5の並べかえ作文は、私立大学入試でよく見かける、並べかえたうえで指定の位置の単語を答えるものです。
解答形式
大問1の長文読解の2つの英文和訳、大問2の語彙問題の定義に合う英単語を答える問題が記述式である他はすべて選択式です。
長文読解問題の設問リード文が英語ではありますが、特に難しいわけではないのであまり気にする必要はありません。
青山学院大学理工学部 英語(A方式)試験を攻略するための勉強法
単語
大問2には英文で出された定義に合う英単語を答える問題があり、難度の高い単語を聞かれているわけではありませんが、形式に慣れておくことは必要です。また、普段の単語学習で綴りまでチェックしましょう。
英英辞典などを普段から使うまでのことはありませんが、本学の過去問や類似出題する大学の過去問などで慣れておくと良いでしょう。
文法・構文
文法・構文について、難度は標準的なものであり、基礎をしっかり身に着けていれば十分対処可能です。長文、会話文の中でも文法・構文が問われていたりします。
並べかえ作文でも構文の知識は必要なので、下記に挙げる文法・構文問題集を一冊しっかりと仕上げることが必須です。
長文読解問題
文章の難度自体は標準的なものですが、試験時間に比して相当長いので、速読の力をつけておく必要があります。
ただ早く読もうとしても正確に設問に正解することができないので、まずSVOCの文構造をしっかり把握する必要があります。その際に、意味の切れ目で切り、それぞれのブロックの関係を、文型、主節・従属節、関係詞節や同格節など、把握しつつ捉えて前から流して読みましょう。900 words以上の英文を読んで設問に正確に対応するためには、段落ごとに内容をまとめ、簡単にメモすることも有益です。そして、メモを参考にしながら段落ごとの関係に注意しましょう。そうすることで文の流れを理解し、次の展開を予想することもできるので、速読にもつながるでしょう。
分野については、気象、健康、スマートフォン、ロボット…等、社会で話題となっているものが多く取り上げられています。現代社会の問題点にも注意を払いましょう。
長文を早く正確に意味をつかむためには、すでに完全に理解した英文を、前から意味をつかみながら音読することは非常に効果があります。
英文和訳は、まず構文をしっかりと把握することが重要です。さらに下線部に隠れた文法事項や慣用表現のポイントを見抜いてそれをしっかりと日本語で表すようにしましょう。
会話文問題
会話文に関しては、話の流れをしっかり見極める読解力と、文法・構文力があれば十分対処可能な問題です。
基本的な会話表現を学習するには下記の『ネクステージ』(桐原書店)等の会話表現の部分を学習するとよいです。
並べ替え作文問題
まずSVOCの構文をしっかり身につけ、日本語と英語の選択肢からどの文法事項、慣用表現、構文を問うているのかを見抜く練習をすると効果があります。過去問や下記の問題集の並べかえ問題だけを抽出して練習しても効果があります。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを単語編、文法・構成編、長文読解編に分けてご紹介します。
単語
(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
高校中級レベルの単語にも不安があるようであれば入門編から始め、しっかり基礎を見直しておくのがよいでしょう。『必修編』レベルを派生語も含めしっかり身に着け、自在に使えるようにしておくことが必須です。それが出来たらさらに上の『上級編』を目指しましょう。この本の特長になっているように、英文の中で英単語を覚えましょう。
(2)『ターゲット1900』(旺文社)
単語や派生語だけでなく、余裕があれば入試問題を題材とする例文も覚えましょう。
(3)『システム英単語』(駿台文庫)
単語や派生語だけでなく、ミニマルフレーズごとに覚えましょう。読解だけでなく文法問題でも役に立ちます。
大問2で単語の綴りが求められるので、正しくスペルができているのかを注意しながら単語を覚えましょう。
単語集については普段から辞書代わりにも使い、読解問題で出てきたらチェックしておくなど、それをベースにして知らない単語をつぶしていようにしましょう。学校で使用しているものがあればそれで良いでしょう。
文法・構文
(1) 『ネクステージ』(桐原書店)
問題番号1から742が文法問題、743から1244がイディオム問題、1245から1364が会話表現、1365から1474が単語・語彙問題です。
(2)『英語頻出問題総演習』(桐原書店)
文法事項が単元別になっていないので、一通り文法の学習を終えてから使用すると効果的です。問題を見て何の問題なのかを見抜く訓練にいい問題集です。
(3) 『スクランブル英文法・語法』(旺文社)
(4)『ヴィンテージ』(いいずな書店)
これらは当大学当学部を志望する者にとって必須の問題集です。構文、文法、そして(1)、(2)については語彙、イディオム、そして会話表現に至るまで、当学部に必要な知識が網羅されています。このうちのどれか一冊でよいので、全て使いこなせる知識にしましょう。
<参考書>
(1)『フォレスト』(桐原書店)
(2)『ブレイクスルー』(美誠社)
(3)『総合英語 be』 (いいずな書店)
参考書は、文法について辞書として用いると共に、身に着けた知識を再確認し、整理するために使用するとよいでしょう。
長文読解
大問1は900~1000ワード以上の長文が出題されますが、まず1文1文の意味を正確につかむことから始めます。正確に読めるようになってきたら徐々に長い英文に挑戦しましょう。
以下の問題集の100や300などの数字の小さいものから始めて、徐々に数字の大きいものに進んでいきます。問題集は相性があるので、実際に書店で手に取って選びましょう。
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文がどのように構成されているのかを読み解く基礎を提供してくれます。
(2)『やっておきたい英語長文300、500、700』(河合出版)
定番問題集です。『300』は語彙数200から300と短く、比較的易しい長文です。基礎固めに用いるとよいでしょう。『500』はその上位問題集で語彙数400から600の標準レベルで、『700』は600~900のやや難レベルの長文です。
(3)『大学入試よく出るテーマ読み解き英語長文500、800』(旺文社)
これも定番問題集です。大学入試によく出るテーマごとに並べた問題集です。『500』は語彙数400から600、『800』は語彙数700から900です。
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