中央大学 総合政策学部 英語
入試対策と勉強法
中央大学 総合政策学部 英語
ここでは、中央大学の総合政策学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
中央大学総合政策学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
2021年度は大問9題で、そのうち大問6つが文法・語法・語彙等知識系の問題でしたが、2022年度より知識系の問題が大幅に減り長文の英文量が増加しました。2024年度は大問が5題となり、大問1・2が知識系、大問3~5読解問題となっています
知識系の問題については、標準的な事項が問われているものが多く奇をてらった出題はありません。読解問題については、英文レベルは標準的なもので読みやすいものの、1000~1200語程度の長さがあります。
出題量と時間配分
試験時間は2023年度より100分から90分へと短縮されました。
時間に比して英文量が多いためタイムマネジメントも重要です。
大問数が安定していないため現場判断が重要になりますが、2024年度を前提にすれば大問1の空所補充に10分(30点)、大問2の語彙問題に7分(20点)、大問3のインタビュー問題に20分(30点)、大問4(35点)・大問5(35点)の長文読解問題にそれぞれ25分というのが基本的な戦略となるでしょう。知識系の問題でより速く解くことが出来るなら、残りの時間も読解問題にまわすことでより高得点を目指すことが出来るでしょう。
出題形式
上記の通り配点が与えられています。知識系の出題が以前より減少したとはいえ配点の3分の1を占めており、語彙・イディオムが中心的に問われています。
もっとも、小問あたりの配点が読解問題のほうが高いため、高得点を目指すには読解問題にどれだけ時間をまわせるかが大きなポイントとなります。
解答形式
すべて選択式となっています。読解問題では設問のリード文・選択肢共にすべて英文となっており、また選択肢については長さがあるものもあるため、本文同様の丁寧な読解が必要です。また問題傾向が流動的である学部のため、試験開始後、設問・解答形式を確認したほうが良いでしょう。
中央大学総合政策学部 英語試験を攻略するための勉強法
文法・語法
細かい知識が問われているわけではないことから、標準的なインプット教材をしっかりこなしておけば十分な得点が期待できます。知識系の問題でいかに時間を浮かせるかが重要なポイントとなる出題になっているため、迷うことなく正解を導けるだけの知識の精度を高めておきましょう。
単語・イディオム
語彙問題対策としても重要ですが、読解対策としても力を入れておきましょう。難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではないですが、知っていたほうが類推する箇所を減らせるのもまた事実であり、時間短縮に直結します。学習の際には、一つの英単語の意味の広さを意識した記憶を行い、読解で柔軟な訳を出せるように仕上げていきましょう。
読解問題
読解問題の問題文のみでもトータルで英文量は3000語を超え、それを70分程度で解き切らないといけないため、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
一定レベル以上の英文解釈能力を身につけたら、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から訳し下していくことができるようになります。
併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来きます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来ます。
さらに、各パラグラフのトピックを意識しながら読み進められるとよいでしょう(パラグラフ・リーディング)。英語はワンパラグラフ・ワンアイデアというルールを守った書き方がされているため、この特質を利用することで、長い英文でも途中で内容の流れを見失わなくて済みますし、設問を解くときに根拠となる箇所を発見しやすいでしょう。
ディスコースマーカーと呼ばれるつなぎ言葉にも意識を払うとより論旨の把握が楽になります。reader friendlyな文章が良い文章であるとされる英文の特質を理解していると、効率的な読解が可能になるでしょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法・語法編に分けてご紹介します。
英文解釈
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
長文読解
音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つものをあげました。パラグラフ・リーディングの理解や設問形式ごとの解き方、英文エッセイの構成などまで説明されているテキストでもあります。いずれも問題を解くだけでなく解説までしっかり読み込みたい教材です。
(1)『The Rules英語長文問題集3・4』(旺文社)
(2)『英語長文ポラリス2』(KADOKAWA)
(3)『全レベル問題集:英語長文5』(旺文社)
(4)『イチから鍛える英語長文500・700』(Gakken)
(5)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』(東進ブックス)
(6)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編・上級編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになります。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
文法・語法
(1)『頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
文法・語法系のインプット教材としては比較的説明が厚めなので自分で進めやすいでしょう。もっとも、学校などで『NEXTSTAGE』(桐原書店)や『VINTAGE』(いいずな書店)
などを利用していれば、これらのテキストもよくまとまっているため、学校の進行に合わせてそれらを使った方が効率はよいでしょう。
(2)『英文法ファイナル問題集[標準編・難関編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。
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