中高一貫校生のための
プロ家庭教師

中高一貫校生支援・大学内部進学対策・弱点対策

学校の英語授業の現状/一般的なモデル

学校授業にメスを入れる!
英語授業の現状と定期テスト対策を一般受験や検定試験に無駄なく活かすプロ家庭教師の指導例を紹介します。

(1)学校使用テキストの特徴

高校においても2022年より新学習指導要領が実施されていますが、この指導要領の下では、英語は「英語コミュニケーション(English Communication)」と「論理・表現(Logic and Expression)」に分かれており、学校で採用される文科省検定済教科書(CROWN, ELEMENT, Vision Quest, Power Onなど)もそれに対応した形で作られています。前者(以下、英コミュ)は5領域(読むこと・聞くこと・話すこと(やり取り・発表)・書くこと)を総合的に取り扱い、後者(以下、論表)はディベートやディスカッション等を通して発信力を高めることを目的としています。

具体的には
【英語コミュニケーション(English Communication)】
各章が、英文読解(Reading)・読解英文に関するトピックについてなされた会話などの聴き取り(Listening)、読解英文に関するトピックについての話し合い・発表(Speaking)、読解英文についての英文説明、自分の意見表明(Writing)という4分野に分かれており、トピックを軸に上記5領域を総合的に扱えるように編集されています。
【論理・表現(Logic and Expression)】
各章で、あるテーマに関する写真や資料・メールなどを読んで、賛否とその理由の列挙、要約、機能表現(状況・場面に応じた関連フレーズ)、エッセイ・ライティングなどを学習し、スピーチ・プレゼンテーション・ディスカッション・ディベート・ライティングという発信力を高めるための技能を学習できることを目的とした編集となっています。

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(2)使われ方と生徒の現状

【英語コミュニケーション(English Communication)】
英コミュのテキストでは、上述のとおりレッスンごとに英文が与えられています。従来は主にこれを「読む」力の向上、つまり、英文解釈や語彙・表現の習得に向けて使用していましたが、現行テキストではそれに加えて、本文の内容について英語で要約したり意見を表明したり、あるいはディスカッション、リスニングまで扱います。
扱う領域が多岐にわたるため、学校ごと、あるいは同じ学校であっても学年・教員によって進め方が異なりますが、大きく共通しているのは、その扱う範囲の広さゆえ、これまで読解に必要な力として求められていた、英文解釈にあまり時間を取らなくなっているところです。実際の授業では、プリントに英文解釈用の注釈をつけたプリントを補充教材として軽く扱うにとどめ、授業では英語での議論や、リスニング力の向上に多くの時間を割くようになっていることが多いです。
結果的に、英文読解能力が不十分な状態になりがちで、英文を読む際には目に入った単語の意味を国語的に編集するだけの習慣がついてしまい、英文の内容が難しくなってくると読み間違ってしまうことになります。CEFR(※)のB1(英検2級相当)からB2(英検準1級相当)レベルに到達するには、限られた時間の中で正しい内容を把握するために、最低限の英文構造解析が出来なくてはいけませんが、その部分がないがしろになっているため、壁にぶつかっている生徒は数多くいます。自習用として英文法・語法の総合問題集などが与えられていることが多いものの、以前に学習した曖昧な記憶で自習を余儀なくされています。その結果、短文の空所補充に対応できる程度の単純暗記になってしまい、読解のツールとしての文法・語法の学習はできていない生徒の数が増えています。

※CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)
言語の枠や国境を越えて、外国語の運用能力を同一の基準で測ることが出来るよう開発された国際標準。現在では様々な資格・検定試験の結果がCEFRの等級(A1~C2の6段階)にあてはめて評価されている。

【論理・表現(Logic and Expression)】
従来は、文法・語法の学習が中心で、ライティングについても学習した文法・語法を利用できるようにするための授業が多かったのですが、現在は、スピーチ・プレゼンテーション・ディスカッション・ディベート・ライティングという、発信力を高めるための技能習得が中心になっています。アウトプットの時間を増やすというのは、将来の英語利用を考えれば素晴らしいことですが、少なくとも現状では、自分の「言える」もしくは「書ける」最低限の文法・語法を使うだけにとどまるか、自分の書いたエッセイ、自分の話すスピーチの原稿の添削、あるいは機能表現といわれる状況に応じた部分的な知識の補強にとどまっています。結果的に、大きな知識の枠組みの中での位置づけがないまま進まざるを得ず、塾・予備校で体系的に学んでいる生徒を除けば、ほぼ表現の丸暗記になっており、一般受験、検定試験で対応するためのスキルを身につけられていません。

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(3)学習の仕方・授業の進め方(学校授業を利用しながらの補強学習)

〈リーディング〉
あっさり触れる程度にとどまっている英文解釈につき、再度学校の教科書本文の重要部分に戻り理解を確認したうえで、弱点となっている文法・語法については受験まで使い続けられる知識系テキスト(NEXT STAGE, VINTAGE, SCRAMBLE, 頻出英文法・語法1000など。学校で与えられていればそれらを利用)に戻る。クロスレファレンス(相互参照)を可能にし、有機的に知識理解を結び付けるとともに、学校で扱っている内容と切り離さないことで、実質的な反復回数を増やす。補強が必要であれば、随時、解釈テキスト(基礎英文解釈の技術100、英文解釈の技術100、など)の該当範囲を指定しサポートしていくことで、読解スキルに苦手を作らず進めていくことが可能。
読解にかける時間が少なくなっている結果、学校の授業で扱う読解英文量も少なくなっているので、これを確保するためレベルに応じた長文問題集(英語長文レベル別問題集・全レベル問題集長文読解、英語長文POLARIS、The Rules英語長文、など)を課題として利用、授業でポイントについては説明。

〈リスニング〉
教科書本文の音源をもらっているものの、授業で一度聴いたのちは本人任せになっていることがほとんど。リスニングテキスト・問題集が渡されていることも多いが、これも自習用なことが多く、定期テスト前にスクリプトだけ見て本番に臨むといった無意味な学習になってしまっている生徒も多く、効果的な利用が出来ていない。
そこで、授業用テキストの音源を用いながら、弱形と強形、音の欠落・結合などの音声変化についてのルールを解説し、実際の音声と照らし合わせながら、聞こえない音をつぶしていく作業を行う。英コミュのテキストをリスニング教材として利用することで、上記の英文解釈的な視点や語彙・フレーズ学習の反復回数をさらに増やすことができる。教科書本文に加え、レベルに応じて英検リスニング教材(過去問・対策問題集)も取り入れることで英検対策をしながらさらなるリスニング能力の向上を目指すことも可能。

〈ボキャブラリー〉
ほとんどの学校では、指定の単語帳(ターゲット1900、システム英単語、LEAP、速読英単語など)があり、範囲や単語数を決めて毎週or隔週の単語テストを実施しているが、多くの生徒が小テスト直前の単純暗記で追試を逃れるためだけの学習になっており、効果的な単語学習になっていない。そこで、小テストの範囲に合わせて、単語帳に各語の意味の広がりや語源、発音・アクセント、語法、派生語、などのポイントの書き込みを行い、エピソード記憶として記憶しやすくするとともに、今後の単語帳周回時にも効率を増すテキスト加工を行う。

〈ライティング〉
従来に比べ英文を書く量が圧倒的に増えているため、以前に比べれば文章を書くことに抵抗がない生徒は増えているものの、添削されるのは積極的なスペリングや文法のミスにとどまることが多く、ライティング力の根本的な地力アップにつながっていない。そこで、書きたい内容はそのままに、より自然で汎用性の高い文法・語法は何か、言い換え表現としてどのようなものがあるのか、など、受験や英検にもつながりうるスキルの向上を、学校のライティング授業内容とリンクさせながら進めていく。レベルに応じて英検ライティング問題(過去問・対策問題集)を利用することで演習を増やすことも可能。

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