同志社大学 共通問題 英語共通③
入試対策と勉強法
同志社大学 共通問題 英語共通③
ここでは、同志社大学の法学部・グローバルコミュニケーション学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
同志社大学法学部・グローバルコミュニケーション学部 英語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
読解問題2題、会話文問題1題の大問3題の出題となっています。
読解問題については、法学部・グローバルコミュニケーション学部の問題であっても、人文・社会系のみならず、自然科学までの幅広いテーマの800~900語程度の英文が素材となっています。内容は具体的で読みやすいものが多いです。独立した文法・語法問題は出題されませんが、読解問題の中にある空所補充問題や文章完成問題などでその知識は問われています。会話文は、内容の読み取りが中心ですが、毎年、発言の中の一文を英訳する設問も一題出題されます。
出題量と時間配分
試験時間は100分です。
配点については大問1・2が併せて150点、大問3が50点となっています。大問1・2の配点の内訳はそれぞれ60~80点台程度と、年度によって異なっています(2024年は大問1が70点、大問2が80点、2023年は大問1が79点、大問2が71点)。
時間配分は、読解問題2題に併せて80分とし、点数配分の比率にあわせて80分を配分とするのがよいでしょう。残り20分で大問3の会話文問題を解ききりましょう。
出題形式
読解問題については、空所補充・下線部同義・内容真偽・和訳問題などオーソドックスな問題が出題されています。空所補充問題は文法・語法・語彙・イディオムの知識で解けるものが多いため時間をかけずに処理してしまいましょう。文章全体の内容真偽問題は、各選択肢が本文の流れと同じように作られているため1パラグラフ読むたびに選択肢を1~2つ検討することで記憶の鮮明なうちに正誤の判定をできるため精度が上がります。和訳問題も難解な箇所で問われているわけではないので特別な対策が必要なものではありません。会話問題は適文挿入と、英訳問題一題から構成されています。
解答形式
長文読解問題に含まれる和訳問題1題と、会話文問題に含まれる和文英訳1題以外はすべてマーク式の問題です。
また、読解問題については本文以外に設問のリード文・選択肢なども英語で書かれているため、回答する際には本文と同程度に注意深く読解しなくてはなりません。
同志社大学法学部・グローバルコミュニケーション学部 英語試験を攻略するための勉強法
読解問題
読解問題2題だけでも設問英文を含めれば2000語を超えることになるため、速読能力を鍛える必要があります。意味のかたまりごとに前から読み下していく事ができなければ時間内に設問処理まで含めて解答を終わらせることは出来ないでしょう。句・節ごとに意味をとらえ、ニュアンスの分かるものは日本語に訳さず読み進める力を身につけましょう。
まずは基本的な英文解釈能力を身につけることが前提ですがその後は、句・節ごとにスラッシュを入れながら前から読み下すトレーニングをしましょう(スラッシュ・リーディング)。最初のうちはやや多めにスラッシュを入れることになるでしょうが、慣れてくればそれほど入れずに前から読み下していくことができるようになります。併せて行いたいのが音読です。一度解き、しっかり復習した英文を用いて、必ず英文音読の時間を設けるようにしましょう。音読することで、強制的に前から読み下す習慣を身に付けることが出来ます。その際には必ず意味のかたまりごとに内容を把握する意識を持つようにしましょう。漫然と読んでいては効果が半減してしまいます。音源付きの長文問題集であれば、それを利用することでさらに効果を高めることが出来ます。
文法問題・語法問題
独立した大問の出題はないものの、読解問題の中で出題されているためしっかりとした対策が必要です。もっとも全体としては標準的な問題が多いため、後述の文法総合問題集を解きこむことで十分な得点が取れるでしょう。ただ、全体の時間配分の観点から、これらの問題に時間はかけられないので瞬間的に答えを導き出せるだけの知識の精度が必要です。
単語・イディオム
難解な単熟語が頻繁に用いられた英文が素材になっているわけではないため、上級の単語集までやる必要はありません。後述の標準的なものを完璧にすれば対応できるでしょう。
和文英訳
基本的な文法・語法・語彙がわかっていれば書ける英作文が出題されていますが、ある程度書きなれていないと実際には出力できないものではあるため、後述するような標準的な英作文のテキストはこなしておきましょう。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを英文解釈編、長文読解編、単語・イディオム編、文法編、英作文編に分けてご紹介します。
英文解釈
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)
英文構造の把握を身につけるための良書です。この1冊を7~8割程度消化したら、あとは速読のトレーニングをすることに注力しましょう。
長文読解
音源付きであり、出版も新しいため最新のトピックを知る上でも役に立つものをあげました。パラグラフ・リーディングの理解や設問形式ごとの解き方、英文エッセイの構成などまで説明されているテキストでもあります。いずれも問題を解くだけでなく解説までしっかり読み込みたい教材です。
(1)『The Rules英語長文問題集3』(旺文社)
(2)『英語長文ポラリス2』(KADOKAWA)
(3)『全レベル問題集:英語長文5』(旺文社)
(4)『イチから鍛える英語長文500』(Gakken)
(5)『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』(東進ブックス)
(6)『過去問』
当然ながら、最高の実践的トレーニングとして最も重要なものです。同志社大学は問題形式が安定している上、どの学部もほぼ問題形式が同じであるため、トレーニングしやすいでしょう。また、近年の1年分については、レベル・形式を把握するために早い時期に解いておきましょう。
単語・イディオム
(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
学校使用の単語帳を用いるのが効率的ではありますが、使いづらかったり相性が悪かったりするのであれば、CD音源付きで速読の練習も兼ねられるこちらを利用すると良いでしょう。『上級』まで回すとややオーバースペックなところがありますが、こなしておくことで類推する箇所が減らせ速読にも資することにもなるため英語で点数を稼いでいくつもりであるならばチャレンジしてみたい一冊です。
(2)『解体英熟語』(Z会)
ボリュームはありますが、テキストの後ろにある前置詞・副詞の整理ノートがよくまとまっており、効率的に覚えられるだけではなく、未知のイディオムもニュアンスを類推することができるようになるでしょう。
(3)『システム英単語Premium(語源編)』(駿台文庫)
語源ごとに編集された単語帳です。
単語としてはやや難易度の高いものが多いですが、語源については分かりやくまとまっているため、自分の使っている単語帳では覚えにくい単語があるときに参考程度に利用するとよいでしょう。
文法
(1)『NEXTSTAGE』(桐原書店)
知識総合型のテキストです。文法・語法・会話表現の分野のみ扱えばよいでしょう。これに限らず、『VINTAGE』(いいずな書店)や『スクランブル』(旺文社)など、同一趣旨のテキストを学校で副教材として用いているなら、学校の進行に合わせてそれらを使ったほうが効率は良いでしょう。
(2)『英文法ファイナル問題集[標準編・難関編]』(桐原書店)
全10回のテスト形式です。
範囲指定のない形で問題が作られているため、知識の定着度を図るのに良いでしょう。『NEXTSTAGE』などの知識総合型のテキストの定着確認のために解くとよいでしょう。
英作文
(1)『英作文のトレーニング[必修編]』(Z会)
基本的な知識をどう運用するのかを分かりやすく解説しているため独学で進めやすいでしょう。同志社の和文英訳対策としてはこれで十分でしょう。
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