中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

中央大学附属中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2024年度「中央大学附属中学校の国語」
攻略のための学習方法

〇[問題構成の特徴]

例年、説明的文章と文学的文章の計2題の長文読解が出題されている。漢字やことばの知識も合わせて出題される。選択式問題が大半を占め、数問の書き抜き問題が出される場合もある。総解答数は40~55問ほどと多めである。
読む分量が多い点が大きな特徴である。素材文2題で計10000字超、それに加えて設問で使われる解説・補足文が900字ほどと、総計12000字程度(2019年度)の文に目を通さなくてはならない。2024年度では計15000字ほどにもなっている。この解説文は主題や要旨について穴埋め選択で答えさせるもので、問題も兼ねているのでしっかり読む必要がある。
選択肢問題と読解のスピードを意識して、過去問・類似問題でよく練習しておかれたい。

〇[読解問題]

読解の基本を身に付けよう。

・論説文の読解

段落――形式段落と意味段落の整理をし、段落ごとのつながり・まとまりを把握する。意味段落の内容を小見出しのように簡単にメモしておくとあとでわかりやすい。

要点と細部――各段落の最重要な1文を見つける。傍線などで目立つようにしておくとよい。細部には要点を捕捉する説明や例え・言い換えなどがあるので注意しておく。

要約と要旨――要点をつなげれば要約ができ、その中でも筆者の一番言いたいことが要旨である。

論説文には専門的な用語や難解な考えなどが含まれているが、つまるところ、それらをわかりやすく端的に短くまとめるという作業が、論説文の読解の基本となる。本校の場合、設問の中の解説文がその役割を果たしてくれている部分があり、大きなヒントにもなっている。過去問を多くこなして、試験の特色をうまく利用できるように慣れておこう。

・小説の読解

登場人物――名前・人数・それぞれの関係を整理する。それぞれの性格も把握しておく。

場面分け――時間・場所・人物の入出などで、場面の変わり目を見つける。場面の変わり目自体が問題となる場合もある。

心情把握――人物の言動・表情さらには情景などから人物の気持ちを読み取る。人物の性格が異なれば、その言動の意味するところも変わってくる。

主題――作者が描きたかったのはどんなことか。人物の成長や苦難・挫折などいくつかのパターンがある。小説を多く読んでいろいろなパターンに触れておこう。

本校の場合、この分野でも人物の心情や小説のテーマなどについて解説文で問題にしてくれている。そこには詳しい説明など解答のヒントも多く含まれているので、しっかり読んで正解につなげたい。

〇[まとめ]

文量の多さへの対処が重要になる。速く・正確に読めるように多くの文章を読んで経験値を上げておきたい。
問題も兼ねている解説文については、多くの試験では記述で答えたりたりする部分を選択式の穴埋め問題にしてあるので、手がかりも多くなり取り組みやすくなっているとも言える。記述問題への特別な対策が必要でない分は荷が軽いので、しっかり読解力を養うことに注力しよう。言語事項もひととおり訊かれるので手を抜かないように。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2024年度「中央大学附属中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

読む分量の多さに対処する必要がある。解説・補足文も解答に直結するためしっかり読まなければならない。読むスピードをつけておくこと。
解答数は63問とかなり多めで、漢字以外は選択式問題で記述問題の時間は出されていない。

【大問一】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:32分
  • ★必答問題

死別や介護などの家庭環境の変化やいじめなどで大変な時期を過ごしていく中で、主人公は少しずつたくましくなっていく。

問1 ⓐ 変声期   外(す)   心労   看病   意向

問2 A. ア  . エ  . ウ

問3 a. 「全然……奴隷だった」は肯定的表現。
    b. 「全然おいしくない」は否定的表現。
    c. 強める意味で使われていた。
    d. 母親は肯定的意味で使った→「運用する」

問4 D. ア  . カ  . ウ  . エ

問5 「ばかっ」と怒鳴って「自分が」うつむいたのであるから、うつむいたのは「母親」である。パンを焦がしたのは自分なのに、気を遣って焦げてもいいと言ってくれた息子に八つ当たりをしてしまったので、自分を恥じているのである。

問6 牛が通ったときに母は少し機嫌がよくなったようだったので、その後また牛が通るのを期待するようになっている。

問7 母が恋人と出かけて帰ってこなくてもよいというのは、祖母との死別や祖父の介護などで疲弊していく母親が、自分のせいで恋人と別れてしまった可能性にも考えが及び、このまま恋人と何処かへ行ってしまって自分の幸せを求めてもかまわなかったという、息子の覚悟であろう。

問8 うまくいかないことが続く中、車にキーを閉じ込めてしまうという大きなミスを犯してしまい、自分にイラつきどうしていいかわからなくなっている。

問9 「今日はそのまま学校に行きなさい」「でも」「手提げに大事な物ものでも?」「書道の道具」「友達に借りなさい」「でも」「でもなんなのさ。この状況がわからないの」……という流れである。

問10 (1) 母が「今、4階?」と聞いた時、主人公は「母が何をしようとしているのか飲み込めていなかった」
   (2) 「この軽業が途中で見とがめられるなどということは想像できなかった」
   (3) 「だが慎は母がこれからどこかに消え去ってしまうような気がする」
   (4) 母が戻ってきて、自分が心ここにあらずという状態だったことにことに気づいた。

問11 (1) サイン本を持ってこいと言われて、返してもらえないと思いつつも言われるがままに従っている。
   (2) 抵抗するような素振りを全く見せていない。
   (3) 母が須藤君に話しかけたことや、須藤君がいじめのことを知っていながら普通に話しかけてくれたことで、主人公に積極性が生じている。
   (4) 「須藤君に手提げごと渡した」のは、サイン本をいじめっ子には渡さないという意志の表れである。

問12 a. カ  b. ウ  c. ケ  d. オ  e. エ  f. ク 

【大問二】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:18分

人間は「ふしぎ」なことを「物語」として心に収める性質があり、自然科学は「外的事実」に、妄想は「内的事実」に極端に縛られた「物語」であると筆者はとらえている。

問1 A. エ  . イ  . オ  . ウ

問2 「ふしぎ」は人間の心を平静にしておかないので、なんとかして納得できるような形で「心に収めたい」と思ってしまうのである。

問3 科学や宗教など、「あたりまえ」と思われることを「ふしぎ」と感じて追求した先人たちの努力によって、人類に大きな貢献がもたらされた。

問4 a. オ  b. カ  c. イ  d. エ

問5 (1)(3)  こどもは「ふしぎ」だと思うことを「ふしぎ」だと言っただけなのだが、米屋がパンを食べても「あたりまえ」という大人の考えに、新鮮な感覚を呼び起こすのである。

問6 (イ) 自分にとって「お母さん」と口にすることが経験や気持ちと照らしてぴったりくるので、セミもそうだろうという解釈をしたのである。

問7 古代ギリシャ人は太陽が熱球であることを知っていた→しかし同時に、太陽を馬車に乗った英雄として語った→これはどうしてだろう→闇を破って昇る太陽の体験や感動を表現するのにふさわしかったからである

問8 「神話」とはいかにしてわれわれはここに存在するのかという「ふしぎ」に答えるものであり、各部族や民族の世界への独自の見方や考え方が反映されている「物語」なのである。

問9 a. 「妄想は内的事実に極端に縛られた物語である」
    b. 確率で答えを求めるのは「自然科学的な発想」である。
    c. 万有引力と呼ばれるように、「普遍的な性格」を持っている。
    d. テクノロジーの発展を見た人は「自然科学」に信頼を寄せてきた。
    e. 「自然科学」一辺倒では「世界と自分とのつながり」が軽視されてしまう。

(1) B  (2) A  (3) A  (4) A

攻略のポイント

問題自体は特別に高難度というわけではないので、時間が足りずに問題に手が付けられないという事態になったらもったいない。過去問で文章量の多さによく慣れておき、とにかくひととおりは目を通せるように、長文を読むスピードはぜひともつけておきたい。
解説文の穴埋め選択肢という形式にも十分に慣れておくこと。選択肢問題が大半であることも意識して類似問題をこなしておくこと。
漢字やことばの知識も難問ではないので、地道に覚えておいて得点を稼ごう。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

中央大学附属中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。