高校受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
高校受験専門プロ家庭教師が語る

明治大学付属中野高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2024年度「明治大学付属中野高等学校の国語」
攻略のための学習方法

合格のための答案力、国語力について何が必要なのか。出題傾向を見てみると、「読解力」と「記述力」である。読解力と記述力とは、一見相異なるもののように思っている受験生も少なくないかもしれないが、実はこの2つの「力」は根っこの部分では繋がっているのである。言葉を換えれば、車の両輪のごとく、互いに互いを補完し合いながら、車が勢いよく前進するように国語の合格力が飛躍的に向上するのである。それでは、以下にその仕組みについて確認してみよう。

  • ①記述力は何によって養成されるか

国語力を向上させるための対策として、大概は「読解力」の養成を第一番目に挙げるのではないだろうか。確かにそのような考え方にも、合理的な根拠はあるであろう。しかし、ここで考えて欲しいのは「高校入試における合格のための国語読解力」である。

「合格のための国語読解力」とは具体的には何を意味するのであろうか。一言でいうならば、「客観的な思考力で設問の問題を読み込めるかどうか」であり、この「客観的思考」の確実な養成には、自身の考え方をいかに説得力を持って外部発信できるかどうかである。
そして、「外部発信」のツールはいうまでもないが「自身の考え方の吐露」であり、より自分の考え方や主張を他者に理解してもらおうとすれば、その内実は文字通り「記述力」である。
ある人曰く「自分の頭の中にある思想が全部で100だとすれば、文章化できるのはそのうちの10(1割)である」。これは極めて興味深い話である。

したがって、一見全く関係性がないように思える「読解力」と「記述力」とは、無関係なものではなく、密接不可分な関係にあるのである。
読解力を高めたければ、記述力をしっかり習得することである。自分の考えを自分の言葉でまとめきれないのであれば、真の意味での「説得力ある文章」を書くこともできないであろう。論理的な文章を書けるということは、それだけ自身の中で思考が組み立てられていることであり、そのような「組み立て」は論理を追いかける「力」、「読解力」がベースになっているからである。

つまり、記述力を安定し明確に文章を書けるようになれば、必ずそれに伴ってより実効性の高い読解力は身に付くのである。したがって、入試に対応した読解力を高めるためには、自身がしっかりとした「記述力」に裏付けられた自己表現力の向上ができれば、「読解力」は確実に上昇する「読解力」を飛躍的に高める「記述力」をより効率的に深める一つの具体的方法としては、一日10分程度で構わないので「文章を書く」ということである。内容は何でもよい。その日に自分の身の回りで起きたこと、社会の出来事などに対する感想を100~150字でまとめる練習を積めば、3ヶ月後には自身の「読解力」と「記述力」は間違いなく向上する。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2024年度「明治大学付属中野高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、哲学に関する哲学的論説文の読解問題である。<34分>
内容把握問題、記述問題(30字)、要旨選択肢問題、抜き出し問題などあらゆる角度からの設問である。特に、記述問題対策はしっかり行っておくこと。
大問2は、ことわざに関する問題である。<4分>
標準的なことわざに関する問題である。
大問3は、語句に関する問題である。<5分>
指定された言葉と同じ意味をもつ選択肢を漢字で書く問題である。
大問4は、漢字の書き取り・読み取り問題である。<7分>
出題数は10題であるが、標準的問題であるので完答を目指したい。

【大問1】 哲学的分野に関する論説文の長文読解問題

  • 時間配分:34分

出典は、『SNSの哲学 リアルとオンラインのあいだ』(戸谷洋志著)。

問一は、接続詞問題<1分>。
文脈を正確に把握し的確に選択肢を選ぶ。の「たとえば」がポイントである。

問二は、慣用句問題<1分>。
「水と油」(お互いに全く交じり合わないこと)である。

問三は、内容把握問題<2分>。
「アイデンティティの形成」には「他者とのかかわりからもたらされる気づきの蓄積」が必要である。

問四は、品詞に関する問題<1分>。
「よくない」の「ない」は形容詞であり、他は助動詞である。

問五は、内容把握問題<2分>。
「友達にアイデアを書いてもらう」ことで自分では認知していない「自分の性格や長所」に気づくのである。

問六は、内容把握問題<2分>。
友達に「アイデアを書いてもらう」ことにより「自分の個性に気づかされる」のである。

問七は、指示語問題<1分>。
「承認」の対象になるのは「友達に書いてもらった長所」を見ることで「自分の長所に気づくこと」である。

問八は、内容把握問題<2分>。
哲学者ヘーゲルの考え方を参考にする。ヘーゲルによれば「承認をめぐる矛盾を乗り越え、承認を実現させるためには、『私』は他者から見えている『私』のイメージを自ら捨て」ること、つまり「『私』がその『私』のイメージにこだわることから、自分を解放する」ということである。

問九は、語句問題<1分>。
「招集」の本来的な意味ではなく、本文では「適切な人物を特定」し呼び出すという意味である。

問十は、内容把握問題<1分>。
「そうした確信」とは「自分に対する確信」であり、「『自分は何者なのか』…についての自分なりの理解」であり、それは「アイデンティティ」である。

問十一は、内容把握選択問題<1分>。
「他者」からの「自分」に対する「承認」について考えること。

問十二は、語句選択問題<2分>。
aについては「承認要求」は当然に「挫折」するのである。

問十三は、内容把握記述問題である<3分>。
「自由な相手が、自分自身の意志で『私』を承認してくれる」ことが必要なのである。

問十四は、内容把握抜き出し問題<3分>。
「『私』が他者に承認を求めるとき、その他者もまた『私』に対して承認を求める」のである

問十五は、内容把握抜き出し問題<2分>。
「SNS上の自分が実際の自分とイコールではない」を受け入れることである。

問十六は、内容把握抜出し問題<2分>。
本文に相互承認について言及している。つまり、「相手の自由を尊重し、相手からも自由を尊重されるという形での承認」を求めることである。

問十七は、内容把握抜き出し問題<1分>。
自分を「承認」して欲しいという「承認欲求」である。

問十八は、内容把握問題<1分>。
「単なる便利な存在」と見做していること、つまり「道具として扱う」のである。

問十九は、語句問題<1分>。
「重箱」の「重」は「重ねる」という意味であり、その他は「重い」という意味である。

問二十は、内容把握選択問題<2分>。
「承認欲求」について本文に即して考える。

問二十一は、文脈把握問題<2分>。
「同じことが、子どもだけではなく大人についても言えます」これを手掛かりに、本文中のどの個所に入れればよいかを考えよう。

【大問2】ことわざ問題

  • 時間配分:4分

「ペンは剣より強し」は、「言論の力は武力よりも強大である」という意味である。
「善は急げ」は、「思い立ったが吉月」と同義である。
「寝耳に水」は、「突然思ってみなかったことが生じる」という意味である。
「ぬれ手で粟」は、「何の苦労もなしで利益を得る」ことである。
「絵に描いた餅」は、「現実的ではなく役に立たない」ことである。

【大問3】語句に関する問題

  • 時間配分:5分

幻想のことである。
調和を意味する。
対称のこと。
修辞法のことである。
郷愁のことである。

【大問4】漢字書取り・読取り問題

  • 時間配分:7分

10題の漢字(書取り・読取り)はどれも標準的な漢字である。完答を目指したい。

攻略のポイント

攻略のポイントは、正確で迅速な文章読解力であることはいうまでもない。
さらに求められる力は「記述力」である。この記述力に関しては、事前にしっかり演習を行っておくことが大事である。その際には、頭の中で考えてそれで済ませるのではなく、実際に60~80字の記述を行うことが大事である。

また、ことわざや漢字書取り・読取り問題は必ず出題されると考え、手を抜くことなく確実に知識の習得を行って欲しい。その際にも、漢字は実際に手を動かして「書く」ことである。目で眺めているだけでは漢字の定着は決して図れない。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

明治大学付属中野高等学校の科目別
入試対策一覧

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。