中学受験のお悩み相談室

厳しく叱ってしまい、
ケンカになることも

「絶対に受かってほしい!」強い思いがあるからこそ、お子様を厳しく叱ってしまうことがあります。
お子様との接し方の注意点は?

保護者様からのご相談

「テストの結果(点数・順位・偏差値)だけを見て、つい厳しく叱ってしまう・・・」

◎プロ家庭教師からのアドバイス

まず、叱ってしまうことが悪いこと・いけないことだという思い込みから脱却を!

但し、その矛先は、お子さん本人以外のどなたかへ。

叱るという行為は、期待や思い入れの反映

テストの結果はもちろんのこと、日頃の自宅学習への姿勢などについても、親子間(とくにお母さんとお子さんの間)で言い争いになってしまうというのは、本当によくあります。
身内なだけにお互い遠慮がなく、対立がエスカレートしてしまうこともしばしば。

そして、優しい親御さんであればあるほど、後になって「あんなに強く言うつもりではなかったのに。親として、温かく子供を見守るべきだったのに。自分は忍耐や愛情が足りないのではないか」などと、ご自身を責めてしまいがちです。

ですが、実は、状況は全く正反対なのです。
お子さんを叱るという行為は、お子さんに対する期待や思い入れの反映です。厳しく叱るということは、それだけお子さんに対する想いや愛情が強いということで、むしろ喜ばしいことといえます。

一方で、叱った親御さんに反抗するお子さんも、怒りや憎しみから反抗するのではありません。
本当は親御さんの想いに応えたい、けれど、応えられなかった(よい成績ではなかった)。そんな情けない自分に対する怒りを、親御さんへの反抗という行為に転化しているのです。
そのため、親御さんの想いに応えたいという気持ちが強く優しいお子さんほど、反抗も激しくなります。

怒りの矛先を変えたことで、お子さんを褒められるように。

私がお伺いするI様のご家庭でも、お子さんとどうしてもケンカになってしまうというお母さんからのご相談を頂きました。
このような場合、私がすることは平凡なことで、ただ「お話を聞く」「想いを受け止める」ということに尽きます。
「一日中時間があったのに、全然勉強せず、遊んでばかりでカチンときた」「いくら言ってもきかない」というお母さんのお言葉をただお聴きするだけなのですが、ひとしきり語り終えてしまうと、お母さんの表情もすっきりして、深刻な雰囲気が和らぎました。

そして、ここからが不思議なのですが、お子さんに怒りをぶつけることが少なくなったI様のお母さんは、結果的にお子さんをほめるようになりました。
そうなると、お子さんも気持ちよく、自信を持って勉強できるようになり、その結果、成績が上がりました。
私からすると、勉強を教えることなく成績が上がるという不思議な体験でした。

今では、「先生に愚痴ってもいいですか?」と前置きして下さる方や、「勉強は自分でも教えられるけれど、自分で教えると娘とケンカになるから、先生に来てもらっている」と明言なさる方もいらっしゃいます。

叱ることがプラスの効果になることも。

I様の場合は、お子さんを叱らなくなることで状況が好転した例ですが、その逆の場合もあります。

それは、お子さんに怠け癖がついてしまっている場合で、親御さんが叱らないと、お子さんはいつまでも怠け続けてしまいます。この場合は、むしろ叱ることが必要ですらあります。

いずれの場合であっても、叱ることは必ずしも悪いことではないという認識を持つことが大切だと思います。

想いを心の余裕に変えるために

上で述べましたように、親御さん・お子さん共に愛情深く素晴らしい方であればあるほど、対立が激しくなるという皮肉な状況が生まれます。これを回避するには、2段階の対策が有効です。

まず、第1段階は、厳しく叱る・激しく反抗するという行為は、お互いを想う気持ちが強いことの表れなので、悪いことではない、自分を責める必要はないのだと明確に知ることです。
とはいえ、現実に親子で言い争いになっている場面で、お互い快い気持ちでいるなどというのは、実際問題として難しい場合も多いでしょう。振り返ってみて、「なんで、あなたは〇〇なの!」といった人間性を否定するような言葉をつかっていたならば変えてみましょう。

そこで、第2段階は、想いを第三者にぶつけることです。
親子間で直接想いをぶつけ合うと、どうしても言い争いになりがちです。そこで、お母さんであればご主人やママ友などに愚痴る、お子さんであればご友人や学校の先生などに愚痴る、というのがよいでしょう。
ご主人が仕事で忙しく、ゆっくり話をする時間がない、適当な友人がいないというお母さんやお子さんの場合は、家庭教師に愚痴って下さい。そのための家庭教師です(笑)。
いずれにせよ、想いを自分の中にため込まずに、誰かに話して発散することが重要かと思います。

  • 渡辺先生

    分かるだけじゃない、いつの間にか定着

    渡辺先生
    [横浜国立大学卒]
    プロフィール

    持ち前の明るさで、生徒をリラックスさせて楽しい授業を展開するが、目標達成に向けて妥協を許さない指導スタンスは、毎年多くの女子生徒を志望校合格に導いている。

    合格実績

    【中学受験】
    青山学院・鴎友・学習院女子・吉祥女子・慶應中等部・光塩・晃華・攻玉社・駒場東邦・頌栄・城北・女子学院・白百合・成蹊・東京女学館・東洋英和・広尾学園・雙葉 ・普連土・立教女学院・鎌倉女学院・公文国際・湘南白百合・洗足学園・フェリス・横浜雙葉・市川・東邦大東邦・筑波大附 他多数

  • 塩津先生

    信条は、徹底した基礎固めが難関校突破の鍵!

    塩津先生
    [慶應義塾大学卒]
    プロフィール

    塩津先生は、“わかったつもり”を見逃さない徹底した足固め指導に定評があります。いつまでに目標を定めて、いつまでに何をやるべきか。中学受験算数のポイントを細かく分析し、親子共に最後に達成感を感じられる受験へと導く。

    合格実績

    【中学受験】
    青山学院・麻布・桜蔭・大妻・学習院・暁星・慶應中等部・攻玉社・国学院久我山・駒場東邦・芝・渋谷渋谷・城北・女子学院・巣鴨・成蹊・世田谷学園・中央大附属・東洋英和・豊島岡女子・普連土・本郷・三輪田・武蔵・明大中野・明大明治・立教池袋・早稲田・浅野・鎌倉学園・慶應普通部・サレジオ学院・逗子開成・山手学院・渋谷幕張・昭和秀英・浦和明の星・開智・栄東・立教新座・学芸大世田谷 他多数

  • 藤田先生

    『交換日記』のように作りあげる学習サイクル

    藤田先生
    [横浜国立大学卒]
    プロフィール

    藤田先生は、目標から逆算した学習スケジュールを見える化するだけでなく、実行した内容や様子を生徒自身、可能であれば保護者にも記録してもらい、さながら『交換日記』のように作りあげていく。また、得意とするオンライン授業でも、一方的な講義ではなく、様々なデバイスを駆使して変化をつけ、類題を用いたアウトプットも欠かさず、動きのある授業を展開することで、気付けば能動的な学習のサイクルが形成されていく。

    合格実績

    【中学受験】
    青山学院・麻布・大妻・海城・学習院・学習院女子・吉祥女子・慶應中等部・攻玉社・國學院久我山・駒場東邦・芝・芝浦工業大・渋渋・女子学院・巣鴨・成蹊・成城・成城学園・世田谷学園・中大附属・豊島岡・広尾学園・雙葉・法政大学・武蔵・明大中野・立教池袋・早稲田・早稲田実業・浅野・鎌倉学園・慶應湘南藤沢・慶應普通部・逗子開成・フェリス・法政第二・横浜雙葉・市川・芝浦工業大柏・渋幕・東邦大東邦・大宮開成・開智・江戸川取手・(国)筑府・(国)筑駒 他多数

  • 片岡先生

    「自らみつけさせること」を追及する指導

    片岡先生
    [東京大学卒]
    プロフィール

    何かを理解するとき、“自分で見つける”のと“人から聞いて知る”のとでは学びにおける“喜び”の質が違う。片岡先生の指導では、練り尽くされた図解と教え過ぎない指導によって、生徒は宝探しをするように“自分で見つけ出す学習”へと自然に導かれる。

    合格実績

    【中学受験】
    青山学院・鴎友女子・大妻・開成・学習院・吉祥女子・共立女子・芝・渋谷渋谷・頌栄・女子学院・城北・巣鴨・成城・成城学園・世田谷学園・中央大附属・東京農大一・豊島岡女子・日大二・広尾学園・普連土・本郷・明大中野・明大明治・武蔵・立教池袋・早稲田・早実・市川・渋谷幕張・浦和明の星・開智・栄東・立教新座・お茶の水女子大附属・筑波大附属・(都)小石川 他多数

受験のお悩みに、プロ家庭教師が交代でお答えします。中学受験や受験全般に関するお悩みを募集しています。子どもの年齢や学年、お住まいの都道府県名、具体的な相談内容を下記ボタンからご応募ください。掲載は匿名です。

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。