早稲田大学 人間科学部 数学(理系)
入試対策と勉強法
早稲田大学 人間科学部 数学(理系)
ここでは、早稲田大学の人間科学部(理系)を目指す方に対して、数学の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
早稲田大学人間科学部(理系) 数学試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
前半の文系方式との共通問題では、幅広い分野から出題されています。極端な傾向は見られませんが、確率、ベクトル、図形と方程式に関する出題が多いです。後半の理系方式専用の問題では、数学Ⅲの範囲から集中的に出題されています。全体としては、微分積分が最も出題されています。
出題量と時間配分
試験時間の割に出題量は多いです。典型的な問題を素早く解くだけでなく、工夫できるところは工夫して解いていく必要があります。正攻法が最善とは限らないので、臨機応変な対応を心がけましょう。もちろん、解きやすい問題を選ぶ選択能力も必要です。
出題形式
大問が5題出題されています。前半の大問3題は文系方式と共通問題、後半の大問2題は理系方式独自の問題になっています。大問の数の割に、設問の数は少なめです。特定の分野を掘り下げるというよりは、多くの分野を出題しようという意図が読み取れます。
解答形式
空欄補充の形式で出題され、空欄に当てはまる数をマークして回答します。空欄には-59から59の整数が入るという珍しい形式になっています。考え方や途中式は一切採点されないので、ミスには特に気をつけなければなりません。
早稲田大学人間科学部(理系) 数学試験を攻略するための勉強法
入試では、問題集などでよく見かけるような問題もありますが、ややテクニカルな問題も出題されています。とはいえ、まずは各分野の土台をしっかり固めることが重要です。難問対策よりは、穴を作らない学習を重視するとよいでしょう。標準的なレベルの問題になるべく多く触れておき、素早く解けるようにしておきましょう。
過去問演習
早稲田の人間科学部の入試では、標準的な内容をしっかり身につけておくとともに、問題の選択能力なども大切です。このような能力は、過去問演習によって身に着ける必要があります。したがって、過去問演習も欠かせません。なお、早稲田大学の場合、近年の入試問題が学校のホームページにも掲載されているので、確認しておくとよいでしょう。
微分積分
最も出題される分野なので、十分に対策を立てる必要があります。オーソドックスな考え方で対応できる問題が多いので、努力が報われやすいでしょう。ただし、数学Ⅲのあらゆる部分を問われる可能性があるので、隅々までしっかり学習する必要があります。
ベクトル
この分野は出題パターンが多いです。典型的な解法を習得しているかどうかで、得点力に差が出やすいという特徴があります。典型的な問題は、くりかえし練習しておくとよいでしょう。ただし、基礎を十分に理解してからでないと、身につきにくい分野なので、慌てずにじっくり学習するとよいでしょう。
図形と方程式
ベクトルと同様に出題パターンが多いです。多くの問題演習が欠かせません。
場合の数・確率について
この分野は特に丁寧な学習が要求されます。じっくり考えながら問題演習をするのがよいでしょう。間違えた問題は、原因を徹底的に追究しなければなりません。また、いろいろな解法を考えることも重要です。
分野ごとにコメントしましたが、あらゆる分野が出題される可能性があるので、苦手分野を作らないことが大切です。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
(1)『青チャート』(数研出版)
『青チャート』は推奨するというより、持っている人が多いので、使い方を中心としたアドバイスをしておくことにします。いわゆる網羅系参考書です。問題量が非常に多く、一部に重たい問題も見られます。初学者向けの問題もありますが、ある程度学習が進んだ人向けの問題も載っています。したがって、学習段階によって使い方が変わってくるでしょう。適切な指導者にアドバイスをもらいながら、使うのがよいでしょう。
(2)『Z会数学基礎問題集 チェック&リピート』(Z会出版)
教科書・網羅系参考書を一通り学んだ段階で、定着度を確認するのによいでしょう。この問題集は、じっくり考えて取り組むというよりは、スラスラ解けるかどうか確認するためのものです。はじめは多少時間がかかってもよいですが、スラスラ解けるようにしっかり練習しておきましょう。場合によっては、くりかえし練習するのもよいでしょう。
(2)『チョイス新標準問題集』(河合出版)
基本事項がある程度身に着いた段階で、これまでの学習をふりかえる目的で取り組むのによいでしょう。また、夏頃に総復習を目的として使うにもよいでしょう。数学がやや苦手な受験生も、このレベルはクリアできるようにしたいところです。
(3)『大学への数学 一対一対応の演習』(東京出版)
網羅系参考書の補充用問題集として取り組むのによいでしょう。『黄チャート』(数研出版)のように、比較的軽めの網羅系参考書で学習してきた場合は、この本に取り組むことを強くおすすめします。なお、各分野を学び始めたばかりの段階では、この本に取り組むのは厳しいので注意が必要です。
(4)『理系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・C』(河合出版)
標準的な良問を多く扱っています。過去問演習に入る前段階、あるいは過去問と同時進行で取り組んでみるとよいでしょう。同じシリーズに数学Ⅲもありますが、こちらは、ⅠAⅡBCよりも格段に難度が高く負担も大きいので、無理に手を出さなくてよいでしょう。
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