青山学院大学 文学部 英米文学科 A方式の英語
入試対策と勉強法
青山学院大学 文学部 英米文学科 A方式の英語
ここでは、青山学院大学の文学部(英米文学科)を目指す方に対して、英語のA方式試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
※A方式の英語入試対策です。
青山学院大学文学部(英米文学科) 英語(A方式)試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
大問5題です。大問1は読解問題(印刷技術の発達に伴う図書館の歴史)、大問2は読解問題で下線部和訳問題(他人の行為にイライラすることをやめる方法)、大問3は英作文(大問2の英文内容に関するもの)、大問4はリスニング問題(気候変動に関するもの)、大問5は英作文(大問4のリスニングの内容に関するもの)です。
出題量と時間配分
70分で大問5題です。
リスニングの扱いがポイントになります。大問4のリスニング問題は試験時間が固定されているので、そこで解きます。試験開始から何分後にリスニングが開始するかは、試験前に説明があると思います。試験開始後、リスニング開始5分から10分前にリスニングの英語の設問に目を通しておきましょう。5分ほどの英文(かなりの長文)が読まれますが、設問は英文に沿って解答できるので、英文を聞きながら設問を解くことができます。
大問4のリスニング後にそれと関連する大問5の自由英作文を解きます。リスニング関連の大問4と5を挟んで他の問題を解くことになりますが、大問2と大問3は関連しているのでその順番で解きます。大問1→大問2→大問3と解く間にリスニングが入る感じです。
大問1の長文読解問題は1300語以上の長文の内容把握問題で、大問2は700語以上の英文を読んで下線部を日本語訳する問題で、大問3は大問2に関する自由英作文です。
大問4と5のリスニング関連は15分程度の時間をとり、残り55分のうち大問1を30分程度、大問2を15分程度、大問3を10分程度で解きましょう。
出題形式
大問1の長文読解については、内容把握を問う選択問題です。設問の英文の空所に入れる英文を選択する形式になっています。
大問2の長文読解は、下線部の英文を日本語訳する問題のみです。ただし、下線部だけを読んで日本語訳するのではなく、速読でいいので英文全体を読んでから日本語訳しましょう。
大問3と5はともに直前の長文とリスニングの内容に関する自由英作文となっています。
解答形式
大問1の長文問題と大問4のリスニング問題はマーク式の選択問題で、大問2の下線部和訳、大問3の自由英作文、大問5の自由英作文は記述式です。
青山学院大学文学部(英米文学科) 英語(A方式)試験を攻略するための勉強法
文法・構文
文法・構文問題の独立した出題はありませんが、読解、英作文問題の基礎として必須です。
基礎的なレベルは自在に使いこなせる程度までしっかり身に着けなければならないでしょう。特に自由英作文では、かなりの文法力・構文力を身につけている必要があります。
読解問題
大問1の読解問題では、1300語を超える英文が出題され、正確な読解力と速読力が求められます。ただ早く読もうとしても正確に設問に正解することができないので、まずSVOCの構文をしっかりと把握する必要があります。その際に意味の切れ目で切り、それぞれのブロックの関係(文型、主節・従属節、関係詞や同格節)などを把握しつつ、英文を前から意味をつかんで読みましょう。
また、1300語を超える英文を読んで設問に正確に対応するためには、段落ごとに内容をまとめ、簡単にメモをとることも有益です。そして、メモを参考にしながら段落ごとの関係に注意しながら英文を読み進めましょう。設問はほぼパラグラフごとに内容を聞いてくるので、パラグラフを読み終わるごとに設問を解くことで時間短縮も可能です。相当に長い文章が出題されるので、この長さにも慣れておく必要があるでしょう。
さらに完全に理解した英文を意味をつかみながら音読することが読解力と速読力を向上させるのに大いに役立ちます。
大問2の下線部を日本語に訳す問題では、構文を誤ると大幅減点になるので、しっかりと構文把握を行いましょう。また記述式の日本語訳に慣れるために、後述する問題集や、本学部学科の過去問だけでなく、本大学の他学部の下線部和訳も解くことが有益です。
英作文問題
学校で使用した基本英文集や後述する参考書を利用して基本的な英文を100〜150程度暗唱しましょう。その後、英作文の問題集や過去問を使用して演習しましょう。そして、自分の書いた英文を学校の先生などに見てもらい、改善点を指摘してもらうことは有益です。
リスニング問題
600字を超え、読解問題レベルの難度なので、相当に訓練が必要です。
まず、過去問を使って5分程度で大問4の設問の英文に目を通し、見通しを得たうえでリスニングの英文を聞きながら設問を解くことに慣れましょう。何も準備せずに漠然と英文を聞いて問題を解く場合と比べて正答率が大きく異なります。
リスニング力を高めるには、集中して多くの英文を聞くことが必要です。聞いた時間に比例してリスニング力が高まります。題材は過去問が最適ですが、毎日学習すると題材がなくなってしまうので、次に述べるものを利用すると効果があります。スマホ等で無料で使えるポッドキャスト(Podcast)の”Learning English by Voice of America”がおすすめです。この番組はアメリカへの留学生向けに単語や語法を少しやさしめに、ナチュラルスピードよりゆっくりとニュースや様々なトピックを放送しています。毎日30分無料で配信されるので3か月続けて聞くとリスニング力は大幅に向上します。スマホの書き起こし機能を利用すればスクリプトも画面に出すことができます。
推奨テキスト
ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを単語編、文法・構文編、自由英作文編、長文読解編に分けてご紹介します。
単語
(1)『速読英単語[必修編]』(Z会出版)
高校中級レベルの単語にも不安があるようであれば入門編から始め、しっかり基礎を見直しておくのがよいでしょう。『必修編』レベルを派生語も含めしっかり身に着け、自在に使えるようにしておくことが必須です。それが出来たらさらに上の『上級編』を目指しましょう。この本の特長になっているように、英文の中で英単語を覚えましょう。
(2)『ターゲット1900』(旺文社)
単語や派生語だけでなく、余裕があれば入試問題を題材とする例文も覚えましょう。
(3)『システム英単語』(駿台文庫)
単語や派生語だけでなく、ミニマルフレーズごとに覚えましょう。読解だけでなく文法問題でも役に立ちます。
単語集については普段から辞書代わりにも使い、読解問題で出てきたらチェックしておくなど、それをベースにして知らない単語をつぶしていようにしましょう。学校で使用しているものがあればそれで良いでしょう。
文法・構文
(1)『ネクステージ』(桐原書店)
問題番号1から742が文法問題、743から1244がイディオム問題、1245から1364が会話表現、1365から1474が単語・語彙問題です。
(2)『英語頻出問題総演習』(桐原書店)
(3)『スクランブル英文法・語法』(旺文社)
(4)『ヴィンテージ』(いいずな書店)
青山学院大学文学部英米文学科では文法の独立した出題はありませんが、読解や自由作文の基礎となるので一通り理解しておく必要があります。上記問題集のうち1冊を選んでください。
自由英作文
(1)『改訂新版 ドラゴン・イングリッシ 基本英文100』 竹岡 広信 著(講談社)
厳選された英文が100個解説されています。英作文に必要な力がこの100文に詰まっており、英作文を作る手順を理解することができます。
(2)『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』 竹岡 広信 著 (KADOKAWA/中経出版)
この参考書には、大学入試の英作文のポイントが詰まっています。ボリュームは多いですが、非常に解説がわかりやすく、英語が苦手な高校生にもおすすめです。
長文読解
まず1文1文の意味を正確につかむことから始めます。正確に読めるようになってきたら徐々に長い英文に挑戦しましょう。
以下の問題集の100や300などの数字の小さいものから始めて、徐々に数字の大きいものに進んでいきます。問題集は相性があるので、実際に書店で手に取って選びましょう。
(1)『基礎英文解釈の技術100』(桐原書店)英文がどのように構成されているのかを読み解く基礎を提供してくれます。
(2)『やっておきたい英語長文300、500、700、1000』(河合出版)
定番問題集です。『300』は語彙数200から300と短く、比較的易しい長文です。基礎固めに用いるとよいでしょう。『500』はその上位問題集で語彙数400からレベルにそれほど差はありませんが、早慶など1000語を超える大学を受験する人向きです。
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