中央大学 国際情報学部 国語
入試対策と勉強法
中央大学 国際情報学部 国語
ここでは、中央大学の国際情報学部を目指す方に対して、国語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。
本大学の「一般選抜」では、「5学部共通選抜」(法学部・経済学部・商学部・文学部・総合政策学部)/「学部別選抜(一般方式・英語外部試験利用方式・大学入学共通テスト併用方式)」/「大学入学共通テスト利用選抜(単独方式)」という5種類の試験が実施されていますが、以下の「入試傾向」は、2024年度の「国際情報学部・学部別選抜(一般方式)」の「国語」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外・以前の入試問題に言及している場合もあります)。
中央大学国際情報学部 国語試験の出題傾向とは
出題範囲(分野)
「出題科目」は、「現代の国語」「言語文化」(近代以降の文章)。
19年度以降、「総合的知識問題」1題と「現代文」2題(どの年度も全て「論説文(評論文)」)の「大問」3題という出題構成が定着しています。
21年度の「総合的知識問題」は、「漢字の同音異字判別」(5問)・「漢字の読み判別」(2問)・「慣用句の空所補充語句判別」(3問)・「故事成語(慣用表現)の意味判別」(3問)・「意味からの四字熟語等判別」(2問)。他の年度では「ことわざの意味判別」も出題されています。「現代文」の文章内容は、「構造論」「文化論」「芸術論」「AI論」「社会論」「多文化共生論」など、多様な題材が扱われています(24年度は2題とも「情報社会論」)。
出題量と時間配分
問題文の文章量は、「現代文」2題合わせて約9000~10000字弱度で、他の私大上位校と比較してや多めの文章量になります(24年度は約11000字)。
試験時間は60分しかありません。無論、時間的には逼迫しています。したがって、「戦術面」で相当の配慮が必要となります。先ずは大問の「総合的知識問題」を手際よく確実にこなし、次に「現代文」、大問それぞれを概観した上で、自分が理解しやすいと考えられる方から解いていくべきです。そして、決して解き散らかすのではなく、しっかりと確認し、得点を固めた上で次の大問へと進みましょう。
出題形式
大問3題が基本です。
「大問一」は「現代文」の「総合的知識問題」で、「小問」は5問で解答数は15が定番です(24年度も同、全てが「マーク式」)。
「大問二」は「現代文」の「論説文(評論文)」で、「小問」は8問で解答数も8が約束です(24年度も同、全てが「マーク式」)。
「大問三」も「現代文」の「論説文(評論文)」で、「小問」は6問で解答数も6が不変です(24年度も同じ、全てが「マーク式」)。
解答形式
「マーク方式」のみの解答形式です。
24年度の「現代文」では、「内容・理由説明判別」「換言説明判別」「本文内容合致判別」「脱文挿入箇所判別」「空所補充の語句・文判別」、「語句の意味判別(空所補充)」などが問われています。他の年度もほぼ同様の出題内容ですが、「小見出し判別」といった風変わりな出題もありました。本学部ならではの特徴としては、「空所補充の接続詞・副詞等判別」(「組み合わせ」判別)と「脱文挿入箇所判別」が必ず出題されるということです。そして、「大問一」の「総合的知識問題」が異彩を放っていることは言を俟(ま)ちません。前述のような出題内容で、各年度の総解答数の5割以上を占めています。他学部はもちろん他大学でもほとんど類例を見ず、本学部の合否を分けるといっても決して過言ではありません。
中央大学国際情報学部 国語試験を攻略するための勉強法
知識
本学部で特筆すべきは「総合的知識問題」だということは何度も述べてきたとおりで、「漢字の同音異字判別」・「漢字の読み判別」・「慣用句の空所補充語句判別」・「故事成語の意味判別」・「意味からの四字熟語等判別」・「ことわざの意味判別」等々、実に多種多様で「高度な語彙力」が求められています。したがって、万全の準備が必須になります。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要です。「共通テスト(センター試験)」の「漢字問題」(要は「同音異字」「同訓異字」の判別)が「基礎的語彙力」のひとつの目安になるので、最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきます。
尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html
「現代文」解法①
「論説文(評論文)」に特有の「解法」、そして全てに共通する「解法」を理解し定着させ、応用するために重要なのは「復習」の仕方です。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須で、特に「間違った問題」が肝要になります。誤ってしまった「分岐点」をしっかりと確認しておくことが重要で、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが「解法」となります。
尚、「具体的解法」に就いては本HPの別サイト「大学入試”王道現代文”」を御覧下さい。
「現代文」解法②
本学部の「現代文」で注意を要するのは、判別しづらい「本文内容(非)合致判別問題」です。「論説文(評論文)」なので「論旨合致」と捉え、基本的には「序論部」と「結論部」の趣旨と照合すればいいわけです。したがって、そうした「選択肢消去」のテクニックを習熟するように練習を重ねることが重要になります。
また、一般的な「選択肢設問」対策としても、「選択肢消去の仕方」を習得しておきましょう。「換言説明」であれば傍線部の「原意」(要は本来の意味)にこだわった「原意消去」、「理由説明」であれば「直接的理由」として結びつくかどうかによる「消去」などを常に意識することが肝要です。さらに、「空所補充」では「代入確認」を絶対に忘れないように練習を重ねましょう。
「現代文」解法③
本学部で必出の「脱文挿入箇所判別」と「空所補充の接続詞・副詞等判別」。前者では、「脱文」中の「指示語」「接続詞」等に着目して候補を絞る学習をすることが肝要です。その際、候補前後との内容的繋がりに細心の注意を払う必要があります。
また、後者では、ありふれた問題でどうということはない、となめてはいけません。特に「接続詞」では「逆接」はともかく、それ以外には十分に注意することが必要です。「逆接」以外だと、どれもがあてはまってしまう可能性があるのです。単純に前後を読みつなぐだけではなく、それぞれの「接続詞」の「意味・用法」を的確に押さえた上で、「内容」を確認する必要があります。そして、「代入確認」を絶対に忘れないように練習を重ねましょう。
推奨テキスト
*テキストには相性があります。できれば書店で手にとって確かめてから選びましょう。
知識編
①『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)→②『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)→③『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)→④『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)。
前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は①から、6割は②から、7割は③から、8割は④から始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特に④では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。
尚、さらに「語彙」をブラッシュアップして本学部に備えたい諸君には『1秒で刺さる――ことわざ・慣用句・四字熟語』(青春出版社)がオススメです。
現代文編
(1)『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)
…初級レベル。「解法」って何? といった諸君にお薦めの入門書。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できます。
(2)『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈九訂版〉』(河合出版)
…初~中級レベル。「正解の根拠」を明確にした詳細な「解説」に定評があり、「入試現代文」の「マーク方式問題」への突破口を開く一冊です。
(3)『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)
…中級レベル。あらゆる問題形式に対応した「解法」を明示しています。中堅からGMARCHへのステップアップ段階の一冊です。
(4)『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)
…中~上級レベル。「読解へのアクセス」で問題点を喚起し、「選択肢設問」の「消去の根拠」も明記されており、「解法理解度」を自己確認できます。自らの実力を把握することで、中大合格に自信が持てる一冊です。
(5)『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)
…上級レベル。「読解力」と「解答の論理力」を講義形式の解説で養成しています。文章を客観的に捉える術が習得でき、中大国際情報学部合格を確実にする一冊です。
(6)『入試現代文へのアクセス 発展編(河合塾シリーズ)〈改訂版〉』(河合出版)
…上級レベル②。「正解へのアクセス一覧表」により「着眼点」の曖昧さを自らチェックし、払拭できる。最終確認のための一冊です。
※尚、上記テキスト中の「記述問題」に就いては無視して構いません。
過去問対策編
『中央大学国際情報学部(学部別選抜・一般方式)』
=実践レベル。10年分以上をしっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。
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