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関西大学 共通問題 国語共通問題
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

関西大学 共通問題 国語共通問題

ここでは、関西大学の法学部・文学部・経済学部・商学部・社会学部・政策創造学部・外国語学部・人間健康学部・総合情報学部・社会安全学部を目指す方に対して、英語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

本大学の「一般入試」は「文系」「理系」ともに、「全学日程1・2」と「学部独自日程」(「総合情報学部」のみ)とがある。「全学日程1・2」には、「3教科型」(5通りの選択)、「2教科型[英語外部試験利用方式]」(5通りの選択)、「2教科型[2教科選択方式]」(3通りの選択)と、日程・受験科目ともに多様な入試パターンが用意されています。受験生にとっては有難い限りですが、複雑でもあるので、しっかりと情報を確認して下さい。以下の「入試傾向」は、2024年度の「一般入試(全学日程1[2月1日/3教科型])」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外・以前の入試問題に言及している場合もあります)。 

尚、「全学日程2」に関しては、おおよその出題傾向は酷似しているが、解答形式等の細部は当然異なっているので、あくまでも「参考」だと考えて下さい。

 

関西大学の法学部・文学部・経済学部・商学部・社会学部・政策創造学部・外国語学部・人間健康学部・総合情報学部・社会安全学部 国語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

「出題科目」は「現代の国語」「言語文化」(※漢文を除く)。

「現代文」は「論説文(評論文)」が1題です。文章内容は、「政治論」「社会論」「教育論」、「文明論」「法学論」「哲学論」「心理学論」等と多種多様で、硬質の文章もあり、やや読みづらいものです(2024年度は「政治論」で筒井清輝「人権と国家――理念の力と国際政治の現実」。「知識」は「小問」扱い。「漢字の書きとり」と「漢字の同音異字判別」は必出で、他に「総合的知識問題」が出題される場合もあります。

「古文」も1題。主に古代~中世の「物語」(「歴史物語」「軍記物語」など含む)、「説話」「随筆」等の題材(「和歌」も含まれる)がこれまで出題されています(2024年度は「源氏物語」)。ほとんどの設問が「内容解釈」で、他に「現代語訳」もあり、高度な「読解力」が求められています。「文語文法」や「古典常識」、「文学史」などが直接問われることはほとんどありませんが、「内容解釈」をするに際しては、それらの知識も必要になってきます

出題量と時間配分

問題文の文章量は、「現代文」が6000~7000字程度で他の私大上位校と比較してやや多めです(2024年度は約7300字)。「古文」は1000~1500字程度で、他校と比べて標準的です(2024年度は約1400字)。

試験時間は75分。私大上位校の中では長い部類で比較的余裕があるはずなので、「説明記述」がある「現代文」を40分ほどで確実に解いて、「古文」は35分程度でこなしましょう

出題形式

2010年度以降、以下の形式が定着しています。「大問」は2題、「大問一」が「論説文(評論文)」で、「小問」は8問(解答数は13)、「大問二」は「古文」で、「小問」は9問(解答数も9)。2024年度も同じ小問数(解答数)です。

解答形式

2010年度以降、以下の形式が定着しています(2024年度も同様)。

「マーク方式」と「記述方式」の併用型です。

「全学日程1[3教科型]」の大きな特徴は、他校ではほとんど類例がないのですが、「内容読解問題」がいわゆる「傍線部設問」ではないことです。「現代文」の「漢字問題」、「古文」では「現代語訳問題」以外は「傍線部」からの出題ではないのです。無論、「ある事柄」について問われているのですが、本文中での箇所が特定されておらず厄介なので注意が必要です(受験生自らが「傍線」を引くようなものです)。

「現代文」の「マーク方式」では、「内容説明判別」「理由説明判別」「換言説明判別」などと、「漢字の同音異字判別」、「記述方式」では「説明記述」(1問。11年度以降「50字以内」指定)と「漢字の書きとり」(2問)の出題があります。

「古文」の「マーク方式」では「内容解釈」など、「記述方式」では「現代語訳」(1問。「字数指定」なし。「30字」程度の解答欄)が出題されます。

 

関西大学の法学部・文学部・経済学部・商学部・社会学部・政策創造学部・外国語学部・人間健康学部・総合情報学部・社会安全学部 国語試験を攻略するための勉強法

知識

日程の「漢字問題」はとても難易度が高いことが知られています。特に「同音異字判別」の方は相当に厄介です。たとえば、2024年度の「イ的に扱われてきた」⇒「内容はサに富んでいる」・「委員会にモンする」・「生活がホウに流れる」・「設立のシュに賛同」・「人生についてサクをめぐらす」の判別などです(「正答」は本稿末に記載)。万全の準備が必要になります。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要になります。「共通テスト(センター試験)」の「漢字問題」(要は「同音異字」「同訓異字」の判別)が「基礎的語彙力」のひとつの目安になります。最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきます。

尚、以下のサイトは「漢字問題」だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html

「現代文」解法①

「論説文(評論文)」特有の「解法」、そして全てに共通する「解法」を体系的に理解し定着させ、応用するために重要なのは「復習」の仕方です。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須で、特に「間違った問題」が肝要になります。誤ってしまった「分岐点」をしっかりと確認しておくことが肝要です。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが「解法」となります。尚、具体的解法については本HPの別ページ「大学入試”王道現代文”」をご覧ください。

「現代文」解法②

本日程の「現代文」で注意を要するのは、前述のように「傍線部設問」ではないということです。それぞれの小問で問われている「事柄」が本文中のどこに述べられているかを、先ずは迅速且つ的確に捉える必要があります。その際に重要なのは、「論説文」の構成です。「序論部」⇔「結論部」の「対応関係」、「本論部」における「段落の相互関係」などといった「基本的解法」を駆使して捉えていきましょう。この最初のひと手間が済めば、あとは一般的な「選択肢判別」と同じになります。そこでは、「選択肢消去の解法」を習得しておきましょう。「換言説明」であれば傍線部の「原意」(要は本来の意味)にこだわった「原意消去」、「理由説明」であれば「直接的理由」として結びつくかどうかによる「消去」などを常に意識することが肝要です。

「現代文」解法③

必出の「説明記述」、その記述方法はしっかりと押さえておく必要があります。「説明記述」で必要なひとつの要素は通常「20~30字程度」なので、先ず「最も重要な要素」を的確に把握し、その他の「要素」は「設問内容」から必要度の優先順位を特定できるように徹底的に練習することが肝要です。そして、正否の分かれ目となる「最重要な要素」を「文末」として他に「必要な要素」を積み上げていくという手法を(積上げ方式)、過去問や練習問題などを通じて完璧にマスターしましょう。本日程では「50字以内」指定が基本なので2つ程度の「要素」でまとめることに慣れることが肝要です。また、「条件」が課された場合は的確に応じなくてはいけません。

古文

先ずは「重要古文単語」および「文法」を徹底的に習得する必要があります。「現代語訳の記述」をする上での最重要ポイントであるし、「文法」や「単語の意味」は「内容解釈判別」でも不可欠となるからです。特に「助動詞」「助詞」の「意味・用法・接続」は完全に定着させることが必要です。また、「敬語」も必須なので習得が必須です。さらに、「和歌修辞法」も含めた「古典常識」の知識も必要となってきます。よって、それらの事項もしっかりと確認しておきましょう。

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストをご紹介します。テキストには相性がありますので、できるかぎり書店で手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを知識対策編、現代文対策編、古文対策編に分けてご紹介します。

知識編

①『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)→②『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)→③『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)→④『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)。

前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合はから、6割はから、7割はから、8割はから始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特にでは、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。

尚、「和歌修辞法」等の「古典常識」に就いては、学校配布の「国語便覧」を活用しましょう。

現代文対策篇

  • ①『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)

…初級レベル。「解法」って何? といった諸君にお薦めの入門書。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できます。

  • ②『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈九訂版〉』(河合出版)

…初~中級レベル。「正解の根拠」を明確にした詳細な「解説」に定評があり、「入試現代文」の「マーク方式問題」への突破口を開く一冊です。

  • ③『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)

…中級レベル。あらゆる問題形式に対応した「解法」を明示しています。中堅から関関同立へのステップアップ段階の一冊です。

  • ④『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)

…中~上級レベル。「読解へのアクセス」で問題点を喚起し、「選択肢設問」の「消去の根拠」も明記されており、「解法理解度」を自己確認できます。自らの実力を把握することで、関大合格に自信が持てる一冊です。

  • ⑤『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)

…上級レベル。「読解力」と「解答の論理力」を講義形式の解説で養成しています。文章を客観的に捉える術が習得でき、本日程合格を確実にする一冊です。

  • ⑥『[記述編]現代文のトレーニング[改訂版]』(Z会出版)

…「説明記述」対策。頻出テーマに沿った問題構成で「完成度」を自己採点での把握が可能です。関大本日程の「説明記述」をクリアする一冊です。

過去問編

『関西大学本日程』=実践レベル。しっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。

古文対策編

①『読んで見て聞いて覚える――重要古文単語315(四訂版)』『新版完全征服 合格古文単語380 改訂版』(ともに桐原書店)=前者を反復して完全定着させた上で、後者を数回丁寧に通読しましょう。それで「語彙」はほぼ心配ありません。

②『ステップアップノート30  古典文法基礎ドリル(四訂版)』(河合出版)=「文法」の基本が分かりやすくまとめられています。「例文」は「品詞分解」し「現代語訳」も必ずこなしましょう。

③『大学入試 全レベル問題集 古文4私大上位・私大最難関・国公立大レベル 改訂版(旺文社)=最難関私大などの良問15題を収録し、わかりやすく解説しています。古文の5つのジャンル別対策が掴める「古文ジャンル解説」、重要な文法と語句を併記した「現代語訳」、全ての問題に通じる最強の「読解ルール」等で、「古文」の「読解」に自信が持てる一冊です。

④『速読古文常識』(Z会出版)=「古典常識」習得用。約300語を収録しており、実戦的トレーニング文章の中で効率的に定着可能です。センター試験から難関私大まで対応しています。 

※「攻略のための学習法[知識]」での「漢字」の正答

  「イ的に扱われてきた」=「意的」⇒「サに富んでいる」=「唆」(「暗に教えられることを多く含む」という意味)・「委員会にモンする」=「問」・「生活がホウに流れる」=「放」(「勝手でだらしのない」という意味)・「設立のシュ」=「趣」・「サクをめぐらす」=「索」。したがって、「答え」は「放」になる。

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