大学受験プロ家庭教師 立教大学 文学部 国語(2月11日)
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立教大学 文学部 国語(2月11日)
入試対策と勉強法

出題傾向・攻略のための勉強法・推奨テキスト

立教大学 文学部 国語(2月11日)

ここでは、立教大学の文学部を目指す方に対して、国語の試験の出題傾向や試験合格のための勉強法、さらに、おすすめのテキストをご紹介いたします。なにから始めればいいのかわからない、効率的に勉強したい受験生は、ぜひ参考にしてください。

本大学の「一般入試」では、「全学部試験」(2/6・8・9・12・13)と「文学部・単独日程」(2/11)という2種類の試験が実施されていますが、以下の入試傾向は、2024年度の「文学部・単独日程(2/11)」の「国語」に準拠しています(ただし、必要に応じてそれ以外・以前の入試問題に言及している場合もあります)。

 

立教大学文学部 国語試験の出題傾向とは

出題範囲(分野)

出題科目は、「現代の国語」、「言語文化」、「論理国語」、「文学国語」、「古典探求」です。

「現代文」は1題。近年は随筆、小説といった文学的文章の出題が多いようです(2024年度は随筆で寺田寅彦「案内者」)。無論、論説文(評論文)も出題されます。本学部らしい文学論を始め、これまで歴史論、都市論、思想論、社会論、はたまた短歌論等と多種多様な文章内容がありました。論説文(評論文)は硬質な文章が多くやや読みづらいです。

また、「知識」は小問として扱われ、漢字(読み・書き)、語句の意味、四字熟語、慣用句、国語常識等の幅広い分野から出題されます。

「古典」では「古文」が1題で、古代の物語が多く、特に「源氏物語」は頻出で、21年度までの10年間で4回出題されています。他の題材としては、「歴史物語」や「擬古物語」(鎌倉時代以降に成立した、平安時代の王朝貴族を主人公にする物語)、江戸時代の「浮世草子」、「俳文集」なども出題されています(24年度は平安時代の「狭衣物語」)。文語文法から現代語訳(「記述式」で必出)、内容解釈までの総合的読解力、そして、和歌も含めて古典常識も問われます。「漢文」も1題。逸話集、史伝、思想書、随筆、詩論などで、漢詩はほぼありません(24年度は史伝の「後漢書」)。基本的句法、書き下し、語句の意味などが問われます。

出題量と時間配分

問題文の文章量は、「現代文」が4000~5000字程度で他の私大上位校と比較してやや多めです(24年度は約4800字)。
「古文」は600~1000字超前後(24年度は約850字)、「漢文」は100~250字ほどです(24年度は約200字)。
試験時間は75分ですが、決して余裕はありません。解答数も多いので(24年度は40)、スピード重視を心がけましょう。先に「古文」「漢文」を40分強で確実にこなし、説明記述もある「現代文」は35分弱をかけてしっかりと解いていきましょう。

出題形式

大問3題が基本です。
大問一は小説や随筆(あるいは論説文(評論文))で、小問は8~11問程度で解答数は14~19ほどです(24年度は10問で16、そのうち4問が「記述式」)。

大問二は「漢文」で、小問は6問程度で解答数もほぼ同数です(24年度は6問で6、ほとんど「マーク方式」だが、稀に「記述式」もあります)。

大問三は「古文」で、小問は10~12問程度で解答数は14~19ほどです(24年度は12問で18、そのうち4問が「記述式」)。

解答形式

「マーク方式」と「記述方式」の併用型です。

「現代文」の「マーク方式」では空所補充(組み合わせあり)や本文内容(非)合致(択一式が頻出)、内容・理由説明、換言説明(不適切あり)、そして、語句の意味の正誤判別など、「記述方式」では抜き出し問題(換言説明等)や漢字の書きとり・読みなどの知識問題、そして、説明記述です(24年度は50字以内指定)。

「古文」では文語文法や現代語訳(記述方式での出題が定番)、内容解釈、和歌修辞法、「漢文」では内容解釈、句法、語句の読み、書き下しなどが、「マーク方式」と「記述式」で出題されます。また、文学史を含めた古典常識も頻出です。

 

立教大学文学部 国語試験を攻略するための勉強法

知識問題

本大学の漢字(読み・書き)等の「知識問題」は、GMARCHの中で比較的難易度が高いです。特に本学部はあまり馴染みのないものも多いので要注意です(24年度の「ガイゼンセイ(蓋然性)」、23年度の「蓋(フタ)」など)。そこで、先ずは「己が実力」を把握することが重要で、「共通テスト(センター試験)」の漢字問題(要は「同音異字」「同訓異字」の判別)がひとつの目安となります。最低10年分以上の過去問をこなしてみましょう。その結果次第で、具体的な学習を進めていきます。
尚、以下のサイトは漢字問題だけがまとめられていて便利です。
http://www.kanjijiten.net/center/index.html

「現代文」解法①

文学的文章と論説文(評論文)とに特有の「解法」、そして全てに共通する「解法」を理解し定着させ、応用するために肝要なのは復習の仕方です。「考え方のプロセス」をトレースすることが必須で、特に間違った問題が重要、誤ってしまった分岐点をしっかりと確認しておくことが必須です。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけましょう。それが「解法」となります。
尚、具体的解法に就いては本HPの別サイト「大学入試”王道現代文”」を御覧ください。

「現代文」解法②

本日程の「現代文」で注意を要するのは、判別しづらい本文内容(非)合致問題です(合致は「1」、非合致は「2」という「択一式」の解答形式にも注意)。論説文(評論文)であれば論旨合致と捉え、基本的には「序論部」と「結論部」の趣旨と照合すればいいのですが、出題されることが多い随筆や小説では本文全体と照合する必要があるので、スピード重視のより高度な「選択肢消去」のテクニックを習熟するように練習を重ねることが重要です。また、一般的な選択肢設問対策としても、「選択肢消去の仕方」を習得しておきましょう。「換言説明」であれば傍線部の「原意」(要は本来の意味)にこだわった「原意消去」、「理由説明」であれば「直接的理由」として結びつくかどうかによる「消去」などを常に意識することが肝要です。さらに、空所補充では代入確認を絶対に忘れないように練習を重ねましょう。

「現代文」解法③

ほぼ必出の「説明記述」、その記述方法はしっかりと押さえておく必要があります。「説明記述」で必要なひとつの要素は通常20~30字程度なので、先ず「最も重要な要素」を的確に把握し、その他の「要素」は設問内容から必要度の優先順位を特定できるように徹底的に練習することが肝要です。そして、正否の分かれ目となる「最重要な要素」を「文末」として他に「必要な要素」を積み上げていく(積上げ方式)という手法を、過去問や練習問題などを通じて完璧にマスターしましょう。本学部では40~50字ほどの字数指定が多いので、2つ程度の「要素」でまとめることに慣れることが肝要です。

古典

「古文」は、先ず重要古文単語及び文法を徹底的に習得する必要があります。現代語訳をする上での最重要ポイントであるし、文法や単語の意味は直接問われることもあります。特に助動詞、助詞の意味・用法・接続は完全に定着させることが必須です。また、敬語も必出なので習得が必要です。さらに、文学史も含めた古典常識や和歌修辞法も出題されるので、しっかりと確認しておきましょう。
「漢文」では文の構造、句法等の基礎知識を習得した上で、練習問題を通じて読解力を培うことが肝要です。書き下しや白文対策も忘れないようにしましょう。

 

推奨テキスト

ここからは、勉強に役立つテキストについてご紹介します。テキストは相性がありますので、できるかぎり、書店で実際に手にとって確かめることをおすすめします。
ここではテキストを知識対策編、現代文対策編、古文編、漢文対策編、過去問対策編に分けてご紹介します。

知識対策編

(1)『漢字 一問一答【完全版】』(東進ブックス)
(2)『現代文最重要語句らくらく練習帳』(学研プラス)
(3)『新版完全征服 頻出現代文重要語700 [三訂版]』(桐原書店)
(4)『現代文キーワード読解[改訂版]』(Z会出版)

前項の「大学入学共通テスト(漢字問題)」チェックで、5割未満の場合は(1)から、6割は(2)から、7割は(3)から、8割は(4)から始めるのがひとつの目安です。反復練習して完全定着させましょう。特に(4)では、「キーワード編」のみならず「頻出テーマ編」も熟読し、完全に理解することが重要です。
尚、「文学部」では頻出の「文学史」対策としては、『SPEED攻略10日間 国語 文学史』(Z会出版)が時系列も理解でき、コンパクトにまとめられているので覚えやすいです。また、「古典常識」等に就いては、学校配布の『国語便覧』を活用しましょう。

現代文対策編

(1)『システム現代文 バイブル編(改訂新版)』(水王舎)
初級レベルです。
「解法」って何? といった皆さんにお薦めの入門書です。根本を徹底的に解説しており、マスターすれば「解法」は一通り理解できます。

(2)『マーク式基礎問題集 現代文(河合塾シリーズ)〈九訂版〉』(河合出版)
初~中級レベルです。
「正解の根拠」を明確にした詳細な「解説」に定評があり、「入試現代文」の「マーク方式問題」への突破口を開く一冊です。

(3)『現代文 解法の新技術(大学受験スーパーゼミ徹底攻略)』(桐原書店)
中級レベルです。
あらゆる問題形式に対応した「解法」を明示しています。中堅からGMARCHへのステップアップ段階の一冊です。

(4)『入試現代文へのアクセス 完成編(河合塾シリーズ)』(河合出版)
中~上級レベルです。
「読解へのアクセス」で問題点を喚起し、「選択肢設問」の「消去の根拠」も明記されており、「解法理解度」を自己確認できます。自らの実力を把握することで、立教合格に自信が持てる一冊です。

(5)『現代文読解力の開発講座(駿台受験シリーズ)(新装版)』(駿台文庫)
上級レベル①です。
「読解力」と「解答の論理力」を講義形式の解説で養成しています。文章を客観的に捉える術が習得でき、立教文学部(単独日程)合格を確実にする一冊です。

(6)『入試現代文へのアクセス 発展編(河合塾シリーズ)〈改訂版〉』(河合出版)
上級レベル②です。
「正解へのアクセス一覧表」により「着眼点」の曖昧さを自らチェックし、払拭できます。最終確認のための一冊です。

(7)『[記述編]現代文のトレーニング[改訂版]』(Z会出版)
「説明記述」対策です。頻出テーマに沿った問題構成で「完成度」を自己採点で把握可能です。立教文学部の「説明記述」をクリアする一冊です。

古文編

(1)『読んで見て聞いて覚える――重要古文単語315(四訂版)』
(2)『新版完全征服 合格古文単語380 改訂版』(ともに桐原書店)
前者を反復して完全定着させた上で、後者を数回丁寧に通読しましょう。それで「語彙」はほぼ心配ありません。

(3)『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル(四訂版)』(河合出版)
「文法」の基本が分かりやすくまとめられています。「例文」は「品詞分解」し「現代語訳」も必ずこなしましょう。

(4)『大学入試 全レベル問題集 古文4私大上位・私大最難関・国公立大レベル 改訂版』(旺文社)
最難関私大などの良問15題を収録し、わかりやすく解説しています。古文の5つのジャンル別対策が掴める「古文ジャンル解説」、重要な文法と語句を併記した「現代語訳」、全ての問題に通じる最強の「読解ルール」等で、「古文」の「読解」に自信が持てる一冊です。

(5)『首都圏「難関」私大古文演習(河合塾シリーズ)』(河合出版)
「本文」と「本文解釈」を上下に併記し、「主語特定」「品詞分解」「背景知識」等の説明があり、応用力が確実に涵養できる一冊です。

(6)『速読古文常識』(Z会出版)
「古典常識」習得用です。約300語を収録しており、実戦的トレーニング文章の中で効率的に定着可能です。センター試験から難関私大まで対応しています。

漢文対策編

(1)『漢文道場[基礎編]』(Z会出版)
「送りがな・返り点」といった基本ルールから重要な「句法」まで、基礎力養成の一冊です。

(2)『ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習(河合塾シリーズ)』(河合出版)
基礎定着確認用です。

過去問対策編

『立教大学文学部(単独日程)』
実践レベルです。10年分以上をしっかりと解いて、「解法」をトレースすることが重要です。

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