医大・医学部受験プロ家庭教師 帝京大学 数学の入試対策と勉強法
医大・医学部受験専門プロ家庭教師が語る

帝京大学 数学
入試対策と勉強法

特徴と時間配分

出題範囲(分野)

2025年の募集要項によれば、出題範囲は、新課程が「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)、数学B(数列)、数学C(ベクトル)」であり、旧課程が「数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列、ベクトル)」となっています。違いとしては、形式上、新課程では「整数の性質」が除かれたように見えますので、その点は要注意といえます。
 
この大学の2024年の入試では、複数の日程が用意されていました。
ある日程の出題範囲は、第1問が「放物線と接線の関係、放物線と直線で囲まれた部分の面積など」、第2問が「正弦定理や和積公式、多項式の割り算や因数分解など」、第3問が「数列のSnを含む漸化式や重複組合せなど」、第4問が「対数方程式が示す変数の範囲や対数不等式が示す領域の図示」のようになっています。

他の日程では、積分、三角関数を含む関数の最大最小、指数方程式の連立方程式など、様々な分野からの出題があります。全体的にみて、難易度も様々ですが、苦手な分野を作らないことが重要です。

出題量と時間配分

2024年の数学の試験時間は、60分相当でした(2科目で120分)。
この試験時間に対して、大問が4問ありました。したがって、基本的には大問1問あたり、約15分ずつの時間配分になります。
問題難易度は様々ですが、中には難しい問題もありますので、この時間配分に余裕はない、と思われます。試験現場では、細かい時間調整をしながら、解きやすい問題から解いていく、ということに留意すべき、と思います。

出題形式

2024年の出題形式について、まず注意すべきは大問4問構成という点です。そして、その大問のすべてが、2〜3個の小問から構成されています。その小問の内容は、互いに関連している場合もあれば、関連していない全く別の問題であることもあります。また、その小問がさらに細かい問いに分けられている場合もあります。

解答形式

2024年の大問の第1問から第4問において、回答形式は、基本的には、マークシート形式になっているようです。ただし、例外として、第4問の小問(2)のみは、「領域の図示」という記述問題になっていました。ということは、「境界を含むか含まないかの明記」のような、領域の図示に関するルールに関しても、問われることになりますので、このような点についても注意が必要になります。

攻略のポイント

問題の難易度としては、低いものから高いものまでが含まれていますし、出題範囲としても、幅広い知識が求められている印象です。したがって、基本的な問題から難易度の高い問題まで幅広く準備をしておく必要があります。そのため、後に紹介している網羅系の問題集をまずは、できるだけ早く終わらせるべき、と思います。

網羅系の問題集を終えた後は、間違えた問題に対して、その復習、つまり2周目3周目を行いながら、できるだけ早く、『赤本』などの過去問演習にとりかかるべき、と思います。なぜなら、基本的な部分は、網羅系の問題集を複数回復習することで十分ですし、応用的な部分は実際の大学の過去問で練習する方が、より実践的かつ効果的と考えるからです。もし、他の問題集にも手を出すのであれば、大学の過去問をやって、そのレベルや傾向などを知ってからでいいと思います。この順番を逆にすると、その他の問題集の演習効果は半減するのではないかと思います。通常、受験予定の大学は複数あると思いますので、各大学の数年分の過去問をすべて合わせるとかなりの数になります。その演習時間もかなりの時間になりますので、他の問題集にかける時間をそれほどはとれないでしょう。このように、まずは、過去問中心主義で考えるべき、と思います。このことには、過去問の演習というプロセスを通して、自分に合う大学・合わない大学の判断もできる、という重要な意味合いもあります。

受験勉強の最終目標は、受験校に合格することですが、それを除けば、受験校の過去問と同等レベルの問題を解けるようになることにあります。そのために、中心に考えるべきは、やはり受験予定校の過去問演習です。前述の網羅系の問題集の演習は、あくまで受験予定校の過去問演習において、その解説を理解できるようになるための準備にすぎません。そのような意味において、まず網羅系の問題集をこなして、その後に受験予定校の過去問演習をこなすこと、そして、その上で自分に足りず、かつ網羅系の問題集でも足りないと判断した部分については、その部分をカバーするその他の問題集を解いてみるという順番が正解ではないかと思います。さらに、その上で、大手予備校の模擬試験で、実戦経験を積んでいくべき、と考えます。

推奨テキスト

(1)『青チャート・数学ⅠA・ⅡB・ⅢC』(数研出版)
この『青チャート』に代表されるような、チャート系の問題集は、いわゆる「網羅系の問題集」の代表格です。
いわゆる「網羅系の問題集」として利用できるための要件は、3点ある、と思います。1つ目は、当然ですが「内容が網羅的であること」です。そうでなければ、十分な準備はできません。2つ目は「解説が詳しいこと」です。これは、解説が詳しくなければ、自習ができないためです。そして、3つ目は「掲載されている問題の難易度が、易しい問題から難しい問題まで、幅広く揃っていること」です。例えば「★マークの数」などによって、難易度表示されているものがいいと思います。その方が、自主学習をしやすいからです。このチャート系の問題集は、この3要件を満たしていると思いますので、推奨できます。
また、例えば『青チャート』でいえば、問題は「基本例題」と「重要例題」などの区別がありますが、難関大学に対応するためには、「基本例題」だけではなく、「重要例題」までしっかり理解するようにしてください。また、1周だけでなく、解けるようになるまで、何周も繰り返すことが大切です。

(2)『フォーカスゴールド・数学ⅠA・Ⅱ・BC・Ⅲ』(啓林館)
数学の「網羅系の問題集」として、他に知られたものが、この『フォーカスゴールド』のシリーズです。上記の『青チャート』などのチャート系を、かなり意識した作りになっていると思いますが、この『フォーカスゴールド』も、上記の3要件を満たしていると思いますので、「網羅系の問題集」として、利用できると思います。また、『フォーカスゴールド』は、マスター編、チャレンジ編、実践編、に分かれていますが、まずはマスター編だけでいいですので、何周も繰り返してしっかり理解するようにしてください。

(3)『ニューアクションレジェンド・数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ・C』(東京書籍)
 数学の「網羅系の問題集」として、比較的最近、知られてきたものが、この『ニューアクションレジェンド』のシリーズです。その作り自体は、上記の『青チャート』『フォーカスゴールド』と大差はないと思います。このシリーズも、上記の3要件を満たしていると思いますので、「網羅系の問題集」として、利用できると思います。
ここまで、3つの種類の「網羅系の問題集」をご紹介してきました。どれにするかで迷う人もいるかと思いますが、もし学校で配られたものがある場合で、特に使いたくない理由もない場合は、そのシリーズでいいように思います。そうでない場合は、実際に、これらの問題集を手にとって、自分に合いそうなものを選んでみてください。内容に大きな違いはない、と思います。

(4)『大学過去問題集(赤本)』(教学社)
前述しましたように、できるだけ早く、受験予定校の過去問演習をやってみることが大切です。「解ける」必要はありません。今後の勉強方針を決定するために「やってみる(≒問題と解説を読んでみる)」ことが大事になります。過去問は、いわゆる『赤本』が良いと思います。前年の本がまだ出版されていない場合は、その前年の本で良いと思います。受験勉強においては「敵を知る」、つまり「受験校を知る」ことがとても大事になります。できるだけ早めに、「やってみる」ようにして下さい。

 

※テキストは相性があります。できれば書店で手にとって選びましょう。

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